軍師と女忍、対応する
「自業自得とは言いますが・・・この辺りで一度彼と面談されてみてはいかがですか?策がうまく行くだろうことは私も疑ってはいませんが、あまりにも彼が一人になりたいからとずっと放っておいたら却って何か疑いを持たれる事もそうですし、策を発表したらそれこそそんなことに従えるかと言って消える可能性も少なからず有り得るかもしれませんよ。彼から見たら内緒で勝手に行動した上で、自分の望まないことをしていると見られるのですから」
「あ~・・・全く有り得ないって言い切れないっすね、それは。まぁあれだけ言いはするけれど、結局実行に移そうとはしないから大丈夫だとは思うんすけど・・・どうせ時間もありますし、ここらで少しオススメ通りアッシュに話をしに行きますか」
しかしジェイドが少しアッシュに構ってやるべきではと理由つきで述べた中身に、くのいちも納得といった様子を浮かべてそうすると返す。
「あ、その時大佐も来てくれないですか?あっしが一人で行くと露骨に嫌な顔をするだけならまだいいっすけど、一緒にいるのも嫌だって拒否られて逃げるのは嫌だからディストからの頼まれごとについてを理由に話に行きたいんで」
「・・・仕方ありませんね。私自ら言い出したことですから一緒に行きましょう」
「ありがとうございま~す(言うだけ言って逃げようなんて許さないっすよ~♪)」
しかしそれで自分だけ逃がすまいとするくのいちの逃げづらい言葉回しに、ジェイドは面倒そうながらも断ることが出来なかった為に軽い口調で頭を下げた。逃げるのを止めたことに楽しむように。
「・・・フン、何の用かと思えばその程度のことか。そんなことくらいなら勝手にしておけばよかっただろう」
・・・それでアッシュがいる部屋に来てディストからの依頼についての流れを話した脇にジェイドをつけたくのいちだが、聞き終わったアッシュは案の定というように悪態を持って返す。一々そんな些事を報告するなと。
「まぁまぁ。報告しないでいいかなって思ったのは確かだけれど、ちょうどいいかなって思ったのもあるからここに来たんで」
「ちょうどいい、だと?」
「ん~、アッシュももうそろそろ近いって予感してるでしょ?この旅が終わってキムラスカに戻る時っていうのは」
「っ・・・それ、は・・・」
くのいちはなだめつつも話を進めていくのだが、途端にアッシュは強気な様子を失わせて視線を反らす。
「ん~、考えてないことはないだろうけれど答えたくないって様子?けどこれからの事を考えるとちょいとアッシュの今の気持ちを聞いておきたいんだよね~」
「っ、俺の気持ちを聞いておきたいだと・・・?」
「ホラ、アッシュが自分から何かを言い出すことってほぼないに等しいでしょ?それに前にアッシュの気持ちを聞いた時から大分経ってるし、時間に余裕がある時って旦那様が帰ってくる今くらいしか改めて今の気持ちを聞く機会なんてないしね~」
「・・・聞いて、どうすると言うんだ・・・?」
「すぐにどうこうとかそういう訳じゃないよ~。まぁこっちとしては旦那様に後で話をしてどういった風に進めるかを固めるための方針にしたいから、出来るなら今の考えを明かしてくれると嬉しいんだよね~」
「っ・・・」
そんな様子にあくまでも軽く、それでいて決して威圧感を感じさせないように笑顔を見せるくのいちに何とも言いがたそうな表情をアッシュは浮かべる。今までにアッシュからしてみればくのいちに苦い思いを何度もさせられてきたが、裏の無さそうな表情を見せられてどうすべきかを考えるように。
.
「あ~・・・全く有り得ないって言い切れないっすね、それは。まぁあれだけ言いはするけれど、結局実行に移そうとはしないから大丈夫だとは思うんすけど・・・どうせ時間もありますし、ここらで少しオススメ通りアッシュに話をしに行きますか」
しかしジェイドが少しアッシュに構ってやるべきではと理由つきで述べた中身に、くのいちも納得といった様子を浮かべてそうすると返す。
「あ、その時大佐も来てくれないですか?あっしが一人で行くと露骨に嫌な顔をするだけならまだいいっすけど、一緒にいるのも嫌だって拒否られて逃げるのは嫌だからディストからの頼まれごとについてを理由に話に行きたいんで」
「・・・仕方ありませんね。私自ら言い出したことですから一緒に行きましょう」
「ありがとうございま~す(言うだけ言って逃げようなんて許さないっすよ~♪)」
しかしそれで自分だけ逃がすまいとするくのいちの逃げづらい言葉回しに、ジェイドは面倒そうながらも断ることが出来なかった為に軽い口調で頭を下げた。逃げるのを止めたことに楽しむように。
「・・・フン、何の用かと思えばその程度のことか。そんなことくらいなら勝手にしておけばよかっただろう」
・・・それでアッシュがいる部屋に来てディストからの依頼についての流れを話した脇にジェイドをつけたくのいちだが、聞き終わったアッシュは案の定というように悪態を持って返す。一々そんな些事を報告するなと。
「まぁまぁ。報告しないでいいかなって思ったのは確かだけれど、ちょうどいいかなって思ったのもあるからここに来たんで」
「ちょうどいい、だと?」
「ん~、アッシュももうそろそろ近いって予感してるでしょ?この旅が終わってキムラスカに戻る時っていうのは」
「っ・・・それ、は・・・」
くのいちはなだめつつも話を進めていくのだが、途端にアッシュは強気な様子を失わせて視線を反らす。
「ん~、考えてないことはないだろうけれど答えたくないって様子?けどこれからの事を考えるとちょいとアッシュの今の気持ちを聞いておきたいんだよね~」
「っ、俺の気持ちを聞いておきたいだと・・・?」
「ホラ、アッシュが自分から何かを言い出すことってほぼないに等しいでしょ?それに前にアッシュの気持ちを聞いた時から大分経ってるし、時間に余裕がある時って旦那様が帰ってくる今くらいしか改めて今の気持ちを聞く機会なんてないしね~」
「・・・聞いて、どうすると言うんだ・・・?」
「すぐにどうこうとかそういう訳じゃないよ~。まぁこっちとしては旦那様に後で話をしてどういった風に進めるかを固めるための方針にしたいから、出来るなら今の考えを明かしてくれると嬉しいんだよね~」
「っ・・・」
そんな様子にあくまでも軽く、それでいて決して威圧感を感じさせないように笑顔を見せるくのいちに何とも言いがたそうな表情をアッシュは浮かべる。今までにアッシュからしてみればくのいちに苦い思いを何度もさせられてきたが、裏の無さそうな表情を見せられてどうすべきかを考えるように。
.