軍師と女忍、対応する
「ふぅ・・・先程は助かりました。丞相が止めてくださらなければ、どうなっていたことか・・・」
「それは別に構いませんが、今はアッシュと呼びますが・・・彼が謡将にさらわれる前から、キムラスカの上層部が彼に何をしたかについても貴方は知っているのですね?」
「はい・・・それは・・・」
それで船の一室の中で他の二人は別の部屋に置いた中でスピノザは先程の事について頭を下げるのだが、孔明からの問い掛けに表情を複雑そうに歪める。
「丞相なら知っておいででしょうが、アッシュはローレライと同じ音素振動数の体です。その事から公爵の指揮の元でアッシュの体を調べ、どうにか利用出来ないかというように研究するように私を含めた限られた面々が集められました。そしてその研究にアッシュが乗り気ではないというか嫌気がさしているのは分かっていたのですが、それでも我々は研究を止めることが出来ないままいましたが、しばらくして『ルーク』様が拐われて見つかったとの報が来たのですが・・・そんな中で現れたのです。謡将が私の前に」
「成程・・・察するに貴殿方の行動からアッシュに関する研究の成果を得ると共に、貴方を脅したという事ですか。誰かを人質に取るなり『ルーク』様の誘拐の手引きをした実行犯という汚名を被せるなり非人道的な実験を『ルーク』様にしていたなどと告発するなどといったことを言い、貴方を手駒として引き入れる為に色々と言ってくる形で」
「確かにそれもありますが・・・こうも私は言われました。それはもし断るなら共に今船に乗っている二人に何を研究していたのかを言い、途中で離反するような事をすれば二人の命を奪うと」
「・・・成程。貴殿方三人に現在シェリダンにおられるお三方の因縁については少なからず聞いてはいましたが、謡将はそこを突く形で貴方に脅しをかけてきたということですか」
その上で自分もアッシュの事について関わっていたと言った上で自分がいかにしてヴァンに脅されていたのかを暗い面持ちで語るスピノザに、孔明はそれだけ調べてきた上で行動してきたのだとも察する。
「・・・あの、丞相。この事は二人には・・・」
「最初から申し上げるような事はする気はありませんよ。こちらとしてはディストの研究に協力していただければ以降も貴方に何かしていただくようなことは考えてはいませんからね。ただ出来ることならあまりアッシュに関して、あまり同情的であったり後ろめたいといったような様子で彼に接することは避けてください。先程実際に見たからお分かりでしょうが、彼は完全に落ち着いているわけではありませんからね」
「それは、分かりますが・・・あぁして私に近付いてきた姿を見る限り、キムラスカに戻すにしてもあまり大丈夫だとは思えないのですが・・・」
「その事に関しての不安は残るでしょうが、その辺りは我々にお任せください。むしろこれまでの事で下手に貴方が気に揉んで活動しようとすれば、完全に『ルーク=フォン=ファブレ』の立場に戻って以降のアッシュが貴方の事を粛清に取りかかりに来かねません。そうなればこちらの目論見も崩れかねませんので、自粛をお願いします」
「っ、はい分かりました・・・」
それでスピノザは二人にはなにもかも言わないように願い出た上でアッシュへの不安を口にするが、孔明が余計なことをしないようにともしもの状況についてを口にすると顔色を悪くしながら頷いた。アッシュの不興をこれ以上買いたくはないという様子で。
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「それは別に構いませんが、今はアッシュと呼びますが・・・彼が謡将にさらわれる前から、キムラスカの上層部が彼に何をしたかについても貴方は知っているのですね?」
「はい・・・それは・・・」
それで船の一室の中で他の二人は別の部屋に置いた中でスピノザは先程の事について頭を下げるのだが、孔明からの問い掛けに表情を複雑そうに歪める。
「丞相なら知っておいででしょうが、アッシュはローレライと同じ音素振動数の体です。その事から公爵の指揮の元でアッシュの体を調べ、どうにか利用出来ないかというように研究するように私を含めた限られた面々が集められました。そしてその研究にアッシュが乗り気ではないというか嫌気がさしているのは分かっていたのですが、それでも我々は研究を止めることが出来ないままいましたが、しばらくして『ルーク』様が拐われて見つかったとの報が来たのですが・・・そんな中で現れたのです。謡将が私の前に」
「成程・・・察するに貴殿方の行動からアッシュに関する研究の成果を得ると共に、貴方を脅したという事ですか。誰かを人質に取るなり『ルーク』様の誘拐の手引きをした実行犯という汚名を被せるなり非人道的な実験を『ルーク』様にしていたなどと告発するなどといったことを言い、貴方を手駒として引き入れる為に色々と言ってくる形で」
「確かにそれもありますが・・・こうも私は言われました。それはもし断るなら共に今船に乗っている二人に何を研究していたのかを言い、途中で離反するような事をすれば二人の命を奪うと」
「・・・成程。貴殿方三人に現在シェリダンにおられるお三方の因縁については少なからず聞いてはいましたが、謡将はそこを突く形で貴方に脅しをかけてきたということですか」
その上で自分もアッシュの事について関わっていたと言った上で自分がいかにしてヴァンに脅されていたのかを暗い面持ちで語るスピノザに、孔明はそれだけ調べてきた上で行動してきたのだとも察する。
「・・・あの、丞相。この事は二人には・・・」
「最初から申し上げるような事はする気はありませんよ。こちらとしてはディストの研究に協力していただければ以降も貴方に何かしていただくようなことは考えてはいませんからね。ただ出来ることならあまりアッシュに関して、あまり同情的であったり後ろめたいといったような様子で彼に接することは避けてください。先程実際に見たからお分かりでしょうが、彼は完全に落ち着いているわけではありませんからね」
「それは、分かりますが・・・あぁして私に近付いてきた姿を見る限り、キムラスカに戻すにしてもあまり大丈夫だとは思えないのですが・・・」
「その事に関しての不安は残るでしょうが、その辺りは我々にお任せください。むしろこれまでの事で下手に貴方が気に揉んで活動しようとすれば、完全に『ルーク=フォン=ファブレ』の立場に戻って以降のアッシュが貴方の事を粛清に取りかかりに来かねません。そうなればこちらの目論見も崩れかねませんので、自粛をお願いします」
「っ、はい分かりました・・・」
それでスピノザは二人にはなにもかも言わないように願い出た上でアッシュへの不安を口にするが、孔明が余計なことをしないようにともしもの状況についてを口にすると顔色を悪くしながら頷いた。アッシュの不興をこれ以上買いたくはないという様子で。
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