女忍、感じ入る
・・・そしてティアに関しては神託の盾の兵士に港に送るように任せた。その際にもし逃げ出したりなどして戻ってくるような事をすれば、どのような言い訳に釈明も聞かないと孔明は添えて。
「・・・さて、改めて話をしましょう。ベルケンドに向かうのは誰にするかを」
それで孔明は何事もなかったかのように話を進める。これからどうメンバーを分けるのかを決める為に。
・・・それで話をした結果としてベルケンドに向かうのは孔明とアッシュの他にジェイドにイオンにアニスにリグレットとなり、他の面々はシェリダンで待機する事になった。そしてそのまま孔明達はベルケンドに向かうことにした。早目に行動するのは大事だとの事で。
「では後は頼みますよ、くのいち」
「はいは~い、任せてくださ~い」
それで孔明はその場でくのいち達と軽く会話を交わし、港の方へと向かっていく。
「・・・なんつーか、あっさり決まってあっさり終わったな。ティアの事」
「ん?もしかしてドロドロした展開とか望んでやした?」
「望んでねーよ、んなもん。そうなるかもとは思っちゃいたが、別にそうなってほしかった訳じゃねーよ。ただあいつにしちゃやたら諦めがはえぇって思ったんだよ。今までが今までだから余計にそう感じたんだけどな」
「ほほう、成程・・・」
そんな時にルークがボソリと呟いた言葉にくのいちが反応し、何とも微妙そうに漏らすその姿に納得の様子を見せる。
「そいつはティア自身が一番感じてたでしょうな。自分はまだまだやれるとかそう言いたい気持ちはあったって感じで」
「んじゃ何であいつはあんなにすんなりコーメイの言葉を受け入れたんだよ?」
「受け入れたと言うより、現実に触れて戸惑ったってのがこの場合どっちかっつったら正しいと思うんすよね。ホラ、ティアって自分自信満々です!・・・みたいな態度崩すこと無かったっすよね?」
「あぁ、まぁそれでも何かお前らに痛いところ突かれたらすぐに動揺してたけどな」
「あれって要は言葉じゃ負けてもあくまで心までは負けてないみたいな、自分の想いは言葉じゃ伝わらないんだぞ~みたいな考えがあったからだと思うんすよ。不屈の精神って風に言えば聞こえはいいけど、言い方を変えれば言葉より確かで体で分かるような実証が無かったから単に納得出来なかったってだけで」
「なんだそりゃ・・・そう考えっと今まで色々言ってきたのが無駄に思えてくるぞ・・・」
「そこはほら、千里の道も一歩からってことなんすよ。確かにティアはさっきリグレットと立ち会ったことで今までと違ってすんなり引いたけれど、今まで散々言ってきた分も効いてあの結果なんす。そもそも言葉が無かったらティアが障気のことを切り出してたとは絶対に思えないんで」
「あぁ・・・何も言わなかったならそれはそれでまた問題になってたってことか」
そんなルークにこういう理由だろうと言った上で今までの行動も無駄ではないとくのいちが言えば納得はする。ティアの頑迷さについて改めてめんどくさいと感じたような表情で。
「まぁそれもさっきのリグレットとの試しで自分がどれだけ動けないのかってのを嫌でも理解したようなんで、余程でなければまたどうにかしてこっちに来ようなんて思わない筈っすよ。もしそれで来たってそれこそ旦那様が許す筈ないし、それ以前に自分がまともに動けない衝撃の方が勝ってると思いやすしね」
「あの動きを考えると、確かに大丈夫なんて言えるわけねぇよなそりゃ・・・」
ただもうその頑迷さでもティアは自分の気持ちに従って動けないだろうと言うくのいちに、ルークも先程の戦いを思い出して首をひねりながら納得した。ルークから見ても明らかにどうしようもないという動きだった為に。
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「・・・さて、改めて話をしましょう。ベルケンドに向かうのは誰にするかを」
それで孔明は何事もなかったかのように話を進める。これからどうメンバーを分けるのかを決める為に。
・・・それで話をした結果としてベルケンドに向かうのは孔明とアッシュの他にジェイドにイオンにアニスにリグレットとなり、他の面々はシェリダンで待機する事になった。そしてそのまま孔明達はベルケンドに向かうことにした。早目に行動するのは大事だとの事で。
「では後は頼みますよ、くのいち」
「はいは~い、任せてくださ~い」
それで孔明はその場でくのいち達と軽く会話を交わし、港の方へと向かっていく。
「・・・なんつーか、あっさり決まってあっさり終わったな。ティアの事」
「ん?もしかしてドロドロした展開とか望んでやした?」
「望んでねーよ、んなもん。そうなるかもとは思っちゃいたが、別にそうなってほしかった訳じゃねーよ。ただあいつにしちゃやたら諦めがはえぇって思ったんだよ。今までが今までだから余計にそう感じたんだけどな」
「ほほう、成程・・・」
そんな時にルークがボソリと呟いた言葉にくのいちが反応し、何とも微妙そうに漏らすその姿に納得の様子を見せる。
「そいつはティア自身が一番感じてたでしょうな。自分はまだまだやれるとかそう言いたい気持ちはあったって感じで」
「んじゃ何であいつはあんなにすんなりコーメイの言葉を受け入れたんだよ?」
「受け入れたと言うより、現実に触れて戸惑ったってのがこの場合どっちかっつったら正しいと思うんすよね。ホラ、ティアって自分自信満々です!・・・みたいな態度崩すこと無かったっすよね?」
「あぁ、まぁそれでも何かお前らに痛いところ突かれたらすぐに動揺してたけどな」
「あれって要は言葉じゃ負けてもあくまで心までは負けてないみたいな、自分の想いは言葉じゃ伝わらないんだぞ~みたいな考えがあったからだと思うんすよ。不屈の精神って風に言えば聞こえはいいけど、言い方を変えれば言葉より確かで体で分かるような実証が無かったから単に納得出来なかったってだけで」
「なんだそりゃ・・・そう考えっと今まで色々言ってきたのが無駄に思えてくるぞ・・・」
「そこはほら、千里の道も一歩からってことなんすよ。確かにティアはさっきリグレットと立ち会ったことで今までと違ってすんなり引いたけれど、今まで散々言ってきた分も効いてあの結果なんす。そもそも言葉が無かったらティアが障気のことを切り出してたとは絶対に思えないんで」
「あぁ・・・何も言わなかったならそれはそれでまた問題になってたってことか」
そんなルークにこういう理由だろうと言った上で今までの行動も無駄ではないとくのいちが言えば納得はする。ティアの頑迷さについて改めてめんどくさいと感じたような表情で。
「まぁそれもさっきのリグレットとの試しで自分がどれだけ動けないのかってのを嫌でも理解したようなんで、余程でなければまたどうにかしてこっちに来ようなんて思わない筈っすよ。もしそれで来たってそれこそ旦那様が許す筈ないし、それ以前に自分がまともに動けない衝撃の方が勝ってると思いやすしね」
「あの動きを考えると、確かに大丈夫なんて言えるわけねぇよなそりゃ・・・」
ただもうその頑迷さでもティアは自分の気持ちに従って動けないだろうと言うくのいちに、ルークも先程の戦いを思い出して首をひねりながら納得した。ルークから見ても明らかにどうしようもないという動きだった為に。
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