女忍、感じ入る
・・・そのように話をして以降、特に目ぼしい事はなく孔明達はシェリダンで一晩を過ごした。そして翌日、孔明達はディストを除いてルーク達をシェリダンの外へと集めディストから言われた事を説明した。
「・・・と言うわけですのでアッシュ、貴方には私と共にベルケンドへと向かってもらいます。よろしいですね?」
「あぁ、それで上手くいくってんならやってやるよ」
それでディストからの要望を話終えた孔明からの要望に、アッシュはあっさりと頷く。この辺りは手間に時間を省くために必要だと理解しているからこそだろう。
「後はどのように面々を振り分けるかですが・・・まずはその前にティア、昨日言っていた通り貴女を試させていただきます」
「っ、はい・・・!」
「試す・・・?」
それで話を先に進める前に試しの事を口にする孔明にティアは意を決して前に出るが、その言葉にルークはどういうことかと眉を寄せる。
「簡単に言いますが、昨日彼女の体の事を話した上で自分は大丈夫だと言ったのでならばと言うことでリグレットと試合をしてもらうことにしたのです。もし勝てなくてもリグレットからこれ程戦えるなら大丈夫だとの太鼓判が押せるなら彼女を連れていき、そうでないならダアトに潔く帰っていただくという試合を」
「そうなのか」
「あまり意外そうではありませんね」
「意外そうじゃないも何も、今までずっとそれで付いてきてるだろこいつ。自分の体の事とか全く気にしないまんまでよ。だから本当に大丈夫かどうかくらいは調べる必要はあるだろ。どっちかっつったらこいつ自身の身が安全かどうかが問題じゃなく、そのやせ我慢が俺らに迷惑にならねぇようにするためによ」
「ルーク、貴方・・・!」
そんな姿にいかなやり取りがあったかを話す孔明に対し、ルークは平然と間違ってないと語るのだがその中身にティアがカチンときたといったよう怒りを浮かべる。
「今のルークの言葉は間違ってはいませんよ・・・貴女が本当に大丈夫ならまだそれでよしと大目に見ることは出来ますが、大丈夫だとの結果が伴わないのであればそれこそ言い方は気に入らないでしょうが、貴女には帰って療養してもらう方がこちらとしても安心なのですよ」
「丞相・・・」
「自分は大丈夫と自信を持って言えるのでしたら、それは態度で現してください。今までのように言葉と気持ちだけで押し問答を続けるより、実際に貴女に大丈夫だと証明していただく為にこの場を設定したのですからね」
「っ・・・はい、分かりました・・・!」
そんな姿に制止をかけつつ言葉より態度で証明するように孔明が言えば、ティアは意を決したように表情を引き締めて首を縦に振った。言葉尻だけを捉えて見るならいかにも孔明はティアの事を期待していて、ここを乗り切れると見ている・・・そういった響きをティア自身は感じているだろう様子で。
・・・それで少ししてティアとリグレットの試しあいが始まった、のだが・・・開始から一分も経たない内に孔明達の読み通り、リグレットの優勢でその試しの戦いは進んでいった。近距離に中距離に遠距離、どれを取っても元の相性からしてティアに勝ち目は無かった為に。
だがその試しの最中にその相性以上に問題になったのが何かと言えば・・・
(ん~・・・やっぱり体の事が気になってか、前よっか動き悪くなってるな~。気のせいとかそんなんじゃなく・・・実際に痛みを感じてかそれをぶり返すのを恐れてか、あるいはその両方かは分からないけどね~・・・)
・・・その試しの光景を見ながら、くのいちは内心でティアの動きが鈍いこととその理由について考えを巡らせる。肉体的な物か精神的な物か、理由はともかくとして前より良くない動きをしていると。
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「・・・と言うわけですのでアッシュ、貴方には私と共にベルケンドへと向かってもらいます。よろしいですね?」
「あぁ、それで上手くいくってんならやってやるよ」
それでディストからの要望を話終えた孔明からの要望に、アッシュはあっさりと頷く。この辺りは手間に時間を省くために必要だと理解しているからこそだろう。
「後はどのように面々を振り分けるかですが・・・まずはその前にティア、昨日言っていた通り貴女を試させていただきます」
「っ、はい・・・!」
「試す・・・?」
それで話を先に進める前に試しの事を口にする孔明にティアは意を決して前に出るが、その言葉にルークはどういうことかと眉を寄せる。
「簡単に言いますが、昨日彼女の体の事を話した上で自分は大丈夫だと言ったのでならばと言うことでリグレットと試合をしてもらうことにしたのです。もし勝てなくてもリグレットからこれ程戦えるなら大丈夫だとの太鼓判が押せるなら彼女を連れていき、そうでないならダアトに潔く帰っていただくという試合を」
「そうなのか」
「あまり意外そうではありませんね」
「意外そうじゃないも何も、今までずっとそれで付いてきてるだろこいつ。自分の体の事とか全く気にしないまんまでよ。だから本当に大丈夫かどうかくらいは調べる必要はあるだろ。どっちかっつったらこいつ自身の身が安全かどうかが問題じゃなく、そのやせ我慢が俺らに迷惑にならねぇようにするためによ」
「ルーク、貴方・・・!」
そんな姿にいかなやり取りがあったかを話す孔明に対し、ルークは平然と間違ってないと語るのだがその中身にティアがカチンときたといったよう怒りを浮かべる。
「今のルークの言葉は間違ってはいませんよ・・・貴女が本当に大丈夫ならまだそれでよしと大目に見ることは出来ますが、大丈夫だとの結果が伴わないのであればそれこそ言い方は気に入らないでしょうが、貴女には帰って療養してもらう方がこちらとしても安心なのですよ」
「丞相・・・」
「自分は大丈夫と自信を持って言えるのでしたら、それは態度で現してください。今までのように言葉と気持ちだけで押し問答を続けるより、実際に貴女に大丈夫だと証明していただく為にこの場を設定したのですからね」
「っ・・・はい、分かりました・・・!」
そんな姿に制止をかけつつ言葉より態度で証明するように孔明が言えば、ティアは意を決したように表情を引き締めて首を縦に振った。言葉尻だけを捉えて見るならいかにも孔明はティアの事を期待していて、ここを乗り切れると見ている・・・そういった響きをティア自身は感じているだろう様子で。
・・・それで少ししてティアとリグレットの試しあいが始まった、のだが・・・開始から一分も経たない内に孔明達の読み通り、リグレットの優勢でその試しの戦いは進んでいった。近距離に中距離に遠距離、どれを取っても元の相性からしてティアに勝ち目は無かった為に。
だがその試しの最中にその相性以上に問題になったのが何かと言えば・・・
(ん~・・・やっぱり体の事が気になってか、前よっか動き悪くなってるな~。気のせいとかそんなんじゃなく・・・実際に痛みを感じてかそれをぶり返すのを恐れてか、あるいはその両方かは分からないけどね~・・・)
・・・その試しの光景を見ながら、くのいちは内心でティアの動きが鈍いこととその理由について考えを巡らせる。肉体的な物か精神的な物か、理由はともかくとして前より良くない動きをしていると。
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