女忍、深めて広める
「取り敢えず後はディストから薬が出来たって報告が来るまではここで待機するよ~。その後はルークの体についてを調べる時間になるからね」
「あぁ分かった」
そしてティアについては一先ず終わって後は待つばかりとのくのいちの言葉に、ルークが頷く。ディストが来たなら自分の番だということもあって。
・・・それでしばらく待機をしているとディストとティアがくのいち達の元に来て、薬が完成したから手渡したとの報告をしたのだがその際にティアは重い顔をしていて話が終わると取ってあった部屋へとそそくさと退散していった。
その態度にどういうことかと聞いた一同だが、薬はあくまでも体を治すのではなく痛みを抑えて苦しまないようにするためのものであり、障気の完治は出来ないもの・・・と症状の完治が出来る物ではないのかと訴えかけてきたティアに伝えたことから、あぁなったとディストは口にした。下手に希望を持たせない方がいいだろうとの判断からだと。
その答えに納得した一同だが、次にルークの体調を調べるというディストの言葉から二人はディストの実家へと向かっていった。
「・・・結果は出ました。取り敢えず大爆発についての兆候らしき物は貴方の体からはありませんでしたよ」
「そっか~・・・マジで良かった~・・・」
・・・それでディストがルークの調子についてを聞いたり、体の様子についてを検査し・・・大丈夫だとの太鼓判が降りたことに、椅子に座ってジッと宣告を待っていたルークは背もたれに体を全て預けるようにホッとして力を抜いた。望んでない悲劇が自分の体の様子からはまず起こり得ないと聞いて。
「安心していただくのは構いませんが、一応の注意点は前に話をされたようにアッシュにその事実を知られないこともそうですが、下手にアッシュと距離を縮めようとすることも避けてください。大爆発が起きる可能性が高くなるかどうかに関しては距離も大いに関係してきますが・・・まぁこれはさして心配はいらないでしょうね」
「そりゃな・・・あいつが俺に好き好んで近付くなんてまず有り得ねぇし、俺も俺で別にあいつに何か特別言いたいこともそうだし仲良くなりたいなんて気持ちもないしな」
そんな姿にちゃんと一応の注意を向けるディストだが、ルーク自身特別何もせずとも無条件に達成されるだろうと気楽に返す様子に軽く頷く。言わずとも分かっていた事を敢えて言葉にしただけの為に。
「しっかしよ、さっきネフリーって人とも話をしたから思うけどよ・・・ほんとティアは諦め悪いっつーか、自分や師匠達の状態がどうにかなるってどっかで思って生きてきたんだろうな。どんなに状況が悪くても自分ならそれはどうにか出来るとか、最悪周りがどうにか自分達の為にも動いてくれるとかってよ」
「あぁ、その節は確かにありますね」
ただそこで体勢を普通に座るように戻したルークが口にしたティアへの呆れが存分に詰まった言葉に、ディストも理解出来ると頷き返す。
「現に彼女は私から現代医学ではこれ以上の治療は望めない上で、精々が痛みの緩和と延命が出来る程度だと懇切丁寧に説明してようやくあの様子になりましたからね。正直苦労しましたよ・・・言葉で納得してもらうのは」
「それはあの様子を見たからよく分かんだけど、実際あいつを治せる方法とかあったらあいつ一も二もなく飛び付きそうだけど・・・そんなもんないよな?例え仮説だとかでも、そんな可能性があるような物なんてよ」
「えぇ、一般的にあのレベルまで来た障気障害に関して完治が出来るような治療法などありません。ただ治療の可能性が全くないかと言われれば、そうではありません」
「えっ・・・じゃあどういう可能性があるんだよ、障気障害の治療が出来る可能性って・・・?」
ディストが説明に苦労したという様子に同情めかせた言葉を口にしつつ完治の可能性の是非はあるのかとルークが聞くと、ない訳じゃないと返された事に意外そうにしながらも先を促す。その可能性は何なのかと。
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「あぁ分かった」
そしてティアについては一先ず終わって後は待つばかりとのくのいちの言葉に、ルークが頷く。ディストが来たなら自分の番だということもあって。
・・・それでしばらく待機をしているとディストとティアがくのいち達の元に来て、薬が完成したから手渡したとの報告をしたのだがその際にティアは重い顔をしていて話が終わると取ってあった部屋へとそそくさと退散していった。
その態度にどういうことかと聞いた一同だが、薬はあくまでも体を治すのではなく痛みを抑えて苦しまないようにするためのものであり、障気の完治は出来ないもの・・・と症状の完治が出来る物ではないのかと訴えかけてきたティアに伝えたことから、あぁなったとディストは口にした。下手に希望を持たせない方がいいだろうとの判断からだと。
その答えに納得した一同だが、次にルークの体調を調べるというディストの言葉から二人はディストの実家へと向かっていった。
「・・・結果は出ました。取り敢えず大爆発についての兆候らしき物は貴方の体からはありませんでしたよ」
「そっか~・・・マジで良かった~・・・」
・・・それでディストがルークの調子についてを聞いたり、体の様子についてを検査し・・・大丈夫だとの太鼓判が降りたことに、椅子に座ってジッと宣告を待っていたルークは背もたれに体を全て預けるようにホッとして力を抜いた。望んでない悲劇が自分の体の様子からはまず起こり得ないと聞いて。
「安心していただくのは構いませんが、一応の注意点は前に話をされたようにアッシュにその事実を知られないこともそうですが、下手にアッシュと距離を縮めようとすることも避けてください。大爆発が起きる可能性が高くなるかどうかに関しては距離も大いに関係してきますが・・・まぁこれはさして心配はいらないでしょうね」
「そりゃな・・・あいつが俺に好き好んで近付くなんてまず有り得ねぇし、俺も俺で別にあいつに何か特別言いたいこともそうだし仲良くなりたいなんて気持ちもないしな」
そんな姿にちゃんと一応の注意を向けるディストだが、ルーク自身特別何もせずとも無条件に達成されるだろうと気楽に返す様子に軽く頷く。言わずとも分かっていた事を敢えて言葉にしただけの為に。
「しっかしよ、さっきネフリーって人とも話をしたから思うけどよ・・・ほんとティアは諦め悪いっつーか、自分や師匠達の状態がどうにかなるってどっかで思って生きてきたんだろうな。どんなに状況が悪くても自分ならそれはどうにか出来るとか、最悪周りがどうにか自分達の為にも動いてくれるとかってよ」
「あぁ、その節は確かにありますね」
ただそこで体勢を普通に座るように戻したルークが口にしたティアへの呆れが存分に詰まった言葉に、ディストも理解出来ると頷き返す。
「現に彼女は私から現代医学ではこれ以上の治療は望めない上で、精々が痛みの緩和と延命が出来る程度だと懇切丁寧に説明してようやくあの様子になりましたからね。正直苦労しましたよ・・・言葉で納得してもらうのは」
「それはあの様子を見たからよく分かんだけど、実際あいつを治せる方法とかあったらあいつ一も二もなく飛び付きそうだけど・・・そんなもんないよな?例え仮説だとかでも、そんな可能性があるような物なんてよ」
「えぇ、一般的にあのレベルまで来た障気障害に関して完治が出来るような治療法などありません。ただ治療の可能性が全くないかと言われれば、そうではありません」
「えっ・・・じゃあどういう可能性があるんだよ、障気障害の治療が出来る可能性って・・・?」
ディストが説明に苦労したという様子に同情めかせた言葉を口にしつつ完治の可能性の是非はあるのかとルークが聞くと、ない訳じゃないと返された事に意外そうにしながらも先を促す。その可能性は何なのかと。
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