女忍、深めて広める
「・・・さぁ、答えてティア。どうして自分の体の事について何も報告してくれなかったの?」
「・・・それは・・・・・・最初は障気だとは思わなかったんですが、自分の体に障気が入り込んできたって分かった時に咄嗟に声を出してはいけないって思ったんです・・・ここで私が変に声を上げたら、丞相の考えが台無しになると思って・・・」
「成程・・・とりあえず先生、ちょっと奥にディストと行ってもらっていいですか?話の中身的に色々ここから先はあまり聞いてもらうのにはあまり良くない物も出てくるんで」
「はい、分かりました・・・」
そして再度問いを向けるとようやく堪忍したというようティアが答えを返し、納得する中で医者にディストと共に奥へ行くように言えばすぐに頷き奥へ行く・・・何故ディストも共に行くのか、ティアは疑問に思うことはないままに。
「・・・さて、先生には奥に行ってもらったから話を続けるけれど、今の話の感じだとパッセージリングを回る内にどんどん痛みが増してるんでしょ?」
「はい、それは確かです・・・パッセージリングで封呪を解除するたびに、痛みが強くなっていって・・・」
「正直な気持ちとして、今どれくらいキツいの?まだ動けているのは見れば分かるけれど、次のパッセージリングは持つと思う?」
「持たせて見せます・・・だから私を連れていってください、お願いします・・・!」
「う~ん・・・心意気だけは立派ではあるんだけれどねぇ・・・」
今の状態はいかな物か・・・それを確認していくくのいちにティアは正直に答えるが、案の定とも言うように行きたいと強く願い出るその様子に頭をかきながら首をひねる。
「・・・奥方、戻りました」
「あ、どうだった?ディスト」
「データを見る限りでは何も処置しなければ次のパッセージリングは持ったとしても、その次は持つかどうかは危ういでしょう」
「な・・・何で、ディストがそんなことを・・・?」
そんな時に奥の部屋から紙を持って戻ってきたディストが報告を普通にしていく様子に、ティアは訳が分からずにどういうことかと戸惑う。
「ディストは医者としてもそれなりに知識はあるし、障気に関しても謡将の命令で普通の人より知識を得てる・・・だからどうなのか先生の所に行ってもらったんだよ」
「そうなんですか・・・」
「納得している所すみませんが、貴女の容態はそれほどに危ない状態にあるということです。貴女の決意に関しては扉越しに聞こえはしましたが、一応は私が前に研究した薬を再現して作ればその痛みに関してを和らげ最後まで体を持たせることは出来るでしょう」
「本当!?」
くのいちがどうしてディストが動いたのかを説明した上で当人が薬についてを説明すると、ティアは一気に喜色満面の笑顔を浮かべる。
「えぇ。ですが・・・あくまでその薬は貴女の障気による痛みを和らげる程度で、体の中から障気を排斥出来る物ではありません。その効果に関してを認識していただいた上で私や奥方に丞相達へと異論や文句などを挟まないと約束していただける上で、話の続きとして貴女が何故痛みについてを黙っていたのかを話すのであれば奥方次第ではありますが、薬をお作りするようにしますよ?」
「約束するし話させてもらうわ!私はここで離脱するわけにはいかないもの!」
ただしと色々と条件を口にしていくディストだったが、ティアは全く迷うことなくその話の中身通りにすると決断した・・・それがいかな結末を招くのか、その中身について深く知ろうとしなかったことがどれほど浅はかだったのかを後々に身に染みて知る形で。
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「・・・それは・・・・・・最初は障気だとは思わなかったんですが、自分の体に障気が入り込んできたって分かった時に咄嗟に声を出してはいけないって思ったんです・・・ここで私が変に声を上げたら、丞相の考えが台無しになると思って・・・」
「成程・・・とりあえず先生、ちょっと奥にディストと行ってもらっていいですか?話の中身的に色々ここから先はあまり聞いてもらうのにはあまり良くない物も出てくるんで」
「はい、分かりました・・・」
そして再度問いを向けるとようやく堪忍したというようティアが答えを返し、納得する中で医者にディストと共に奥へ行くように言えばすぐに頷き奥へ行く・・・何故ディストも共に行くのか、ティアは疑問に思うことはないままに。
「・・・さて、先生には奥に行ってもらったから話を続けるけれど、今の話の感じだとパッセージリングを回る内にどんどん痛みが増してるんでしょ?」
「はい、それは確かです・・・パッセージリングで封呪を解除するたびに、痛みが強くなっていって・・・」
「正直な気持ちとして、今どれくらいキツいの?まだ動けているのは見れば分かるけれど、次のパッセージリングは持つと思う?」
「持たせて見せます・・・だから私を連れていってください、お願いします・・・!」
「う~ん・・・心意気だけは立派ではあるんだけれどねぇ・・・」
今の状態はいかな物か・・・それを確認していくくのいちにティアは正直に答えるが、案の定とも言うように行きたいと強く願い出るその様子に頭をかきながら首をひねる。
「・・・奥方、戻りました」
「あ、どうだった?ディスト」
「データを見る限りでは何も処置しなければ次のパッセージリングは持ったとしても、その次は持つかどうかは危ういでしょう」
「な・・・何で、ディストがそんなことを・・・?」
そんな時に奥の部屋から紙を持って戻ってきたディストが報告を普通にしていく様子に、ティアは訳が分からずにどういうことかと戸惑う。
「ディストは医者としてもそれなりに知識はあるし、障気に関しても謡将の命令で普通の人より知識を得てる・・・だからどうなのか先生の所に行ってもらったんだよ」
「そうなんですか・・・」
「納得している所すみませんが、貴女の容態はそれほどに危ない状態にあるということです。貴女の決意に関しては扉越しに聞こえはしましたが、一応は私が前に研究した薬を再現して作ればその痛みに関してを和らげ最後まで体を持たせることは出来るでしょう」
「本当!?」
くのいちがどうしてディストが動いたのかを説明した上で当人が薬についてを説明すると、ティアは一気に喜色満面の笑顔を浮かべる。
「えぇ。ですが・・・あくまでその薬は貴女の障気による痛みを和らげる程度で、体の中から障気を排斥出来る物ではありません。その効果に関してを認識していただいた上で私や奥方に丞相達へと異論や文句などを挟まないと約束していただける上で、話の続きとして貴女が何故痛みについてを黙っていたのかを話すのであれば奥方次第ではありますが、薬をお作りするようにしますよ?」
「約束するし話させてもらうわ!私はここで離脱するわけにはいかないもの!」
ただしと色々と条件を口にしていくディストだったが、ティアは全く迷うことなくその話の中身通りにすると決断した・・・それがいかな結末を招くのか、その中身について深く知ろうとしなかったことがどれほど浅はかだったのかを後々に身に染みて知る形で。
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