女忍、深めて広める
「話を引き継ぎますとそういう風にアッシュに嘘をつくことにはなりますが、かといって大爆発という現象が起きないとは限らない訳ではありません。様々な条件こそありますが、大爆発が起きるか否か・・・貴方の体を調べてその兆候があるかどうかだけでも見ておきたいのですよ。条件が厳しい為、貴方の体にそういった事がなければ大爆発が起きる可能性はグッと下がりますからね」
「そういうこと聞くと尚更に全然構わねぇよ。俺が大丈夫だってんならその心配が無くなるってんならな」
そしてディストがだからこそわずかな可能性でも消すために体を診たいと改めて言うと、ルークは問題ないと笑顔を浮かべる。
・・・そうしてルークとくのいち達は船の上で穏やかな時間を過ごしていった。一人自分の事をひた隠しにしようとくのいち達に合流しようとすることもない、ティアの事を気にしない形で。
それで時間は経ち、そのような形で船はケテルブルクの港へと辿り着いた。
「・・・さってとっと。パッセージリングのあるロニール雪山は結構険しいからケテルブルクに寄ってから行くよ~。防寒着だとか用意しないで行くとそれこそ凍死とかしてもおかしくないからね~」
船を降り立った一同はくのいちがケテルブルクに準備の為に寄ってから行くと言うと、反論の様子をティアも見せることなく頷く。流石に雪国出身ではないティアでは一概に大丈夫だとの考えには至れないだろう。
「・・・ん?あれは、ネフリーですか?」
「ネフリー?誰それ?」
「このケテルブルクの代表であり、ジェイドの妹です。ですが彼女が何故街の中でこの入口付近を見張るかのように立っているのでしょうか?」
・・・それで港からケテルブルクの街の入口の所に一同は辿り着くのだが、そこでディストが遠目に階段の上から街の入口を見下ろすようにしているネフリーの姿を確認したことにくのいち達への説明をしていると、そのネフリーがハッとした様子になりながらくのいち達へと近付いてきた。
「・・・どうしたの、サフィール?連絡もなしにケテルブルクまで戻ってくるなんて」
「少々立て込んだ事情があるのですよ。それよりどうしたのですか?あのような形でまるで街の入口を見張るような事をして」
「あぁ・・・少し事情があるのよ・・・」
一同の前に来たネフリーはディストの事をサフィールと呼びつつ用向きを問い、その声に答えつつも先程の行動を問うと困り顔を浮かべる。
「今このケテルブルクでは少し病が流行っているのよ。と言ってもタチの悪い風邪のレベルなんだけれど、かかれば一週間か二週間ほど寝込むくらいには感染力の強い病なの」
「そんな病が今このケテルブルクで流行っているのですか・・・」
「幸いにもワクチンは出来上がってて街の人々は大丈夫になったけれど、外からこのケテルブルクに来る人の為にワクチンを打つように勧めると共に体の検診をするようにと言う為にあそこにいたの。流石に一週間か二週間もこの街に寝込んでもらう人がどんどんと増えていったら容態次第じゃ宿の空きも無くなる可能性も出てくるし、急ぎの用がある人達の事を考えるとあまり良くない事だもの」
「確かにそうですね。人の流れが滞るとそれだけ被害が出てきますし、我々としても急いでいる身の上ですから検診は受けてワクチンの投与はした方がいいでしょう」
ネフリーはその理由は流行り病にある上でどうにかするために動いているのだと言い、ディストが納得する傍らで他の面々も納得の様子を浮かべている。
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「そういうこと聞くと尚更に全然構わねぇよ。俺が大丈夫だってんならその心配が無くなるってんならな」
そしてディストがだからこそわずかな可能性でも消すために体を診たいと改めて言うと、ルークは問題ないと笑顔を浮かべる。
・・・そうしてルークとくのいち達は船の上で穏やかな時間を過ごしていった。一人自分の事をひた隠しにしようとくのいち達に合流しようとすることもない、ティアの事を気にしない形で。
それで時間は経ち、そのような形で船はケテルブルクの港へと辿り着いた。
「・・・さってとっと。パッセージリングのあるロニール雪山は結構険しいからケテルブルクに寄ってから行くよ~。防寒着だとか用意しないで行くとそれこそ凍死とかしてもおかしくないからね~」
船を降り立った一同はくのいちがケテルブルクに準備の為に寄ってから行くと言うと、反論の様子をティアも見せることなく頷く。流石に雪国出身ではないティアでは一概に大丈夫だとの考えには至れないだろう。
「・・・ん?あれは、ネフリーですか?」
「ネフリー?誰それ?」
「このケテルブルクの代表であり、ジェイドの妹です。ですが彼女が何故街の中でこの入口付近を見張るかのように立っているのでしょうか?」
・・・それで港からケテルブルクの街の入口の所に一同は辿り着くのだが、そこでディストが遠目に階段の上から街の入口を見下ろすようにしているネフリーの姿を確認したことにくのいち達への説明をしていると、そのネフリーがハッとした様子になりながらくのいち達へと近付いてきた。
「・・・どうしたの、サフィール?連絡もなしにケテルブルクまで戻ってくるなんて」
「少々立て込んだ事情があるのですよ。それよりどうしたのですか?あのような形でまるで街の入口を見張るような事をして」
「あぁ・・・少し事情があるのよ・・・」
一同の前に来たネフリーはディストの事をサフィールと呼びつつ用向きを問い、その声に答えつつも先程の行動を問うと困り顔を浮かべる。
「今このケテルブルクでは少し病が流行っているのよ。と言ってもタチの悪い風邪のレベルなんだけれど、かかれば一週間か二週間ほど寝込むくらいには感染力の強い病なの」
「そんな病が今このケテルブルクで流行っているのですか・・・」
「幸いにもワクチンは出来上がってて街の人々は大丈夫になったけれど、外からこのケテルブルクに来る人の為にワクチンを打つように勧めると共に体の検診をするようにと言う為にあそこにいたの。流石に一週間か二週間もこの街に寝込んでもらう人がどんどんと増えていったら容態次第じゃ宿の空きも無くなる可能性も出てくるし、急ぎの用がある人達の事を考えるとあまり良くない事だもの」
「確かにそうですね。人の流れが滞るとそれだけ被害が出てきますし、我々としても急いでいる身の上ですから検診は受けてワクチンの投与はした方がいいでしょう」
ネフリーはその理由は流行り病にある上でどうにかするために動いているのだと言い、ディストが納得する傍らで他の面々も納得の様子を浮かべている。
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