女忍、深めて広める
・・・孔明達がグランコクマで行動をする一方、くのいち達はザオ遺跡のパッセージリングの操作も終わり、次はマルクト領内にあるシュレーの丘のパッセージリングの操作に来ていた。
「・・・よっと。これでここも終わりっと・・・後はこの辺りで夜営をしてからケセドニアに戻るよ~。イオンの体力の回復は必要だからね~」
「はい、そうしましょう」
・・・シュレーの丘のリングの操作を終わらせ、振り向いてからすぐに夜営をと切り出すくのいちにティアが他の面々の代表だと言わんばかりに頷く。
・・・それでパッセージリングの中から出て夜営の準備を終えた一同だが、その中でティアが少し場を外すと離れていった姿を見て他の皆が自然と集まる。
「なぁ・・・多分じゃあるけど、体の痛みを我慢するかなんかの為に俺らの元から離れてるよな?」
「彼女の今までから察するにそうだと思いますよ。今の彼女の中にある障気による痛みは単純な計算で言っても謡将の二倍分の障気を受け取っているはずですから、あぁして涼しい顔を保つこと自体がかなり信じられない物だと思いますが・・・」
「それを表向きじゃあるけど、表情を全く変えてねぇんだよなあいつ・・・今の所もそうだけど、ザオ遺跡でも全く動揺した様子なんて見せないしよ・・・」
まず真っ先にと口を開いたのがルークでティアの状態について疑問視するような声を上げ、ディストが確かと言いつつ呆れを滲ませる様子に改めて何でかと漏らし、周りの面々も同様といったように頷く。
・・・このシュレーの丘でもそうだが、ザオ遺跡でもティアは封印の解除の際に全く痛みに震えるといったリアクションを取るような事はなかった。
その痛みに対して全く表情に出さないのは改めてディスト達も改めて影で驚愕していたのだが・・・
「でも、流石に限界が近いんじゃないかな?ザオ遺跡の時は休憩の時間はあったけれど、あんな風に場から離れるような事はなかったし・・・」
「アリエッタもそう思う、です・・・ザオ遺跡の時からアリエッタのお友達も言ってた、ですけど移動している間、他の人達に隠す形で息が荒い時だとか、体が震えてた時があったそう、です・・・」
「ん~、となればやっぱり痩せ我慢なのは間違いはないかな~。それだと」
その中でアニスとアリエッタが二人の視点から見たティアの状態についての言葉を受け、くのいちもその言葉に違いは無さそうだと頷く。そして何気にルークもディストも意外そうにではなく納得といった様子を浮かべていた。
・・・そう、いくら我慢していてももうキツいという様子が見えるのがアニスが言ったようにこの場から離れた事だ。
単に便意を催したから場を離れたと、そう見ることも別に出来ない訳ではないだろう。だがアリエッタの言葉がそうではないという可能性に関してをより一層高めることとなった・・・魔物の聴覚などの感覚は人より鋭敏であることもそうだが、ティアが魔物相手ならと多少は気を緩めてキツそうな様子になっていたことを魔物が感じていたことが。
そういったことから例え本当に便意から場を離れたにしても、その時に共に体のキツさについてを漏らしている可能性は高いだろう。無論、誰か近くに来たらすぐに毅然とした態度に戻るようには気を張ってはいるだろうが・・・
「ですがそうなると、限界を超えて倒れてしまった場合が厄介ですね・・・まだ動けるところを見ると体力は持ちはするんでしょうが、かといって今の状況では限界が近くなっても何も言わないどころかティアが倒れてようやく表向きに事が判明する可能性も有り得ると思います」
「あ~、あそこまで強情に何も言わないとこ見るとそうなりそうだよな~・・・」
その中でイオンが懸念事項としてティアが倒れた時の事を口にすると、ルークを始めとして微妙そうな表情ながらに有り得るという表情になる。そうなれば面倒だと。
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「・・・よっと。これでここも終わりっと・・・後はこの辺りで夜営をしてからケセドニアに戻るよ~。イオンの体力の回復は必要だからね~」
「はい、そうしましょう」
・・・シュレーの丘のリングの操作を終わらせ、振り向いてからすぐに夜営をと切り出すくのいちにティアが他の面々の代表だと言わんばかりに頷く。
・・・それでパッセージリングの中から出て夜営の準備を終えた一同だが、その中でティアが少し場を外すと離れていった姿を見て他の皆が自然と集まる。
「なぁ・・・多分じゃあるけど、体の痛みを我慢するかなんかの為に俺らの元から離れてるよな?」
「彼女の今までから察するにそうだと思いますよ。今の彼女の中にある障気による痛みは単純な計算で言っても謡将の二倍分の障気を受け取っているはずですから、あぁして涼しい顔を保つこと自体がかなり信じられない物だと思いますが・・・」
「それを表向きじゃあるけど、表情を全く変えてねぇんだよなあいつ・・・今の所もそうだけど、ザオ遺跡でも全く動揺した様子なんて見せないしよ・・・」
まず真っ先にと口を開いたのがルークでティアの状態について疑問視するような声を上げ、ディストが確かと言いつつ呆れを滲ませる様子に改めて何でかと漏らし、周りの面々も同様といったように頷く。
・・・このシュレーの丘でもそうだが、ザオ遺跡でもティアは封印の解除の際に全く痛みに震えるといったリアクションを取るような事はなかった。
その痛みに対して全く表情に出さないのは改めてディスト達も改めて影で驚愕していたのだが・・・
「でも、流石に限界が近いんじゃないかな?ザオ遺跡の時は休憩の時間はあったけれど、あんな風に場から離れるような事はなかったし・・・」
「アリエッタもそう思う、です・・・ザオ遺跡の時からアリエッタのお友達も言ってた、ですけど移動している間、他の人達に隠す形で息が荒い時だとか、体が震えてた時があったそう、です・・・」
「ん~、となればやっぱり痩せ我慢なのは間違いはないかな~。それだと」
その中でアニスとアリエッタが二人の視点から見たティアの状態についての言葉を受け、くのいちもその言葉に違いは無さそうだと頷く。そして何気にルークもディストも意外そうにではなく納得といった様子を浮かべていた。
・・・そう、いくら我慢していてももうキツいという様子が見えるのがアニスが言ったようにこの場から離れた事だ。
単に便意を催したから場を離れたと、そう見ることも別に出来ない訳ではないだろう。だがアリエッタの言葉がそうではないという可能性に関してをより一層高めることとなった・・・魔物の聴覚などの感覚は人より鋭敏であることもそうだが、ティアが魔物相手ならと多少は気を緩めてキツそうな様子になっていたことを魔物が感じていたことが。
そういったことから例え本当に便意から場を離れたにしても、その時に共に体のキツさについてを漏らしている可能性は高いだろう。無論、誰か近くに来たらすぐに毅然とした態度に戻るようには気を張ってはいるだろうが・・・
「ですがそうなると、限界を超えて倒れてしまった場合が厄介ですね・・・まだ動けるところを見ると体力は持ちはするんでしょうが、かといって今の状況では限界が近くなっても何も言わないどころかティアが倒れてようやく表向きに事が判明する可能性も有り得ると思います」
「あ~、あそこまで強情に何も言わないとこ見るとそうなりそうだよな~・・・」
その中でイオンが懸念事項としてティアが倒れた時の事を口にすると、ルークを始めとして微妙そうな表情ながらに有り得るという表情になる。そうなれば面倒だと。
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