軍師と女忍、解決に踏み切る
「んじゃそういうことならあっしから旦那様に手紙を出させていただきやすよ。今から手紙を出せばグランコクマに旦那様が着く前くらいには届くでしょうし」
「あ~・・・確かにそんくらいにはなるだろうけれど、それだけ急いでるってのか?俺とアッシュの問題に関してよ・・・」
「急いでるっていうか、方針を早く決めたいっていうのが本音かな。特にルークの考えが分かった以上はアッシュの考えも分かった方が色々とやりやすくなるんだけど・・・多分アッシュが自分から俺はこうしたいんだ、みたいに自分から言ってくる事がまず無さそうだからなんすよ。そんで旦那様が答えを知りたいって言ってようやくどうするかを切り出しそうな感じがするんで」
「あ~、それは間違いなさそうな感じはするな。あいつ迷ってるっていうか、結論を出したくないみたいな感じがするし」
くのいちはその考えを孔明に伝える事についてを口にすると何故急ぐのかとルークは聞くが、アッシュの事があると言われて納得する。まず自分から自分がどうしたいかを言い出そうとはしないだろうと。
「なもんで、旦那様にちょっとこの問題に関しちゃ動いていただきやす。ルークがこうして決めた以上、アッシュにもそろそろ自分の事を決めてもらう時期に差し掛かってると思うんで」
「そうするのはいいけど・・・どうするんだろうか、アッシュは・・・コーメイはキムラスカに戻ってほしいみたいには言ったけど・・・」
「その辺りもそうっすけど、ルークの安全も旦那様に任せましょうや。旦那様も二人の問題に関してそろそろって思ってるでしょうし、旦那様なら悪い風にはしやせんって」
「・・・そうするか。今の俺にはコーメイを頼るしかないしな」
だからこそ孔明の行動が鍵であり動いてもらった方がいいと言ったくのいちに、ルークも覚悟を決めたといったように頷いた。孔明に自身の命運を委ねると・・・
・・・それでそのように言われている孔明の方へと場面は移る。
「どうしました、丞相?我々二人を呼ばれるとは・・・」
「少し聞きたいことがあるのですが、アッシュに何か変わった兆候はありましたか?」
「変わった兆候と言うと・・・この旅が終わった後についてアッシュがどうするかに関することですか?」
「えぇ、そうです」
・・・船の一室にて、孔明の前に立つリグレットとシンク。
そこで孔明からの問いかけにリグレットが察したような様子に、読みは正しいと頷く。
「彼が我々との接触に乗り気でないのは今までの様子から容易に分かることですが、こうして一人になれる場になれば彼は我々と顔を合わせることを避けています。勿論我々の事が気に入らないと言うのもあるでしょうが、事態の解決に近付けば近付くほどに自分がどうにかしなければならないかを考えざるを得ない状況になっていっているからでもあると見ています。ただ彼はその事について悩んでいる姿であったり、ましてや私にその心中をさらけ出してくれるような事はありません」
「だから我々にアッシュについてを聞いた、と言うわけですか・・・」
「そうなりますが、どうですか?」
「・・・申し訳ありませんが、そのような姿は見ていません」
「僕もリグレットと同じですが、そもそもあいつがそういった事を相談なんかして隙を僕達に見せてくることは無いですよ。あいつは僕達の事を仲間だとか思ってない以前に、誰にも信用なんか向けていないですからね」
「・・・となれば、その隙は決して表沙汰にはしないししようともしないということですか・・・分かってはいましたが、やはり面倒ですね」
それで自分以外に隙を見せてないかを聞く孔明だが、リグレットもそうだがシンクが特に辛辣にアッシュについて語る様子にやはりと面倒そうに漏らす。
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「あ~・・・確かにそんくらいにはなるだろうけれど、それだけ急いでるってのか?俺とアッシュの問題に関してよ・・・」
「急いでるっていうか、方針を早く決めたいっていうのが本音かな。特にルークの考えが分かった以上はアッシュの考えも分かった方が色々とやりやすくなるんだけど・・・多分アッシュが自分から俺はこうしたいんだ、みたいに自分から言ってくる事がまず無さそうだからなんすよ。そんで旦那様が答えを知りたいって言ってようやくどうするかを切り出しそうな感じがするんで」
「あ~、それは間違いなさそうな感じはするな。あいつ迷ってるっていうか、結論を出したくないみたいな感じがするし」
くのいちはその考えを孔明に伝える事についてを口にすると何故急ぐのかとルークは聞くが、アッシュの事があると言われて納得する。まず自分から自分がどうしたいかを言い出そうとはしないだろうと。
「なもんで、旦那様にちょっとこの問題に関しちゃ動いていただきやす。ルークがこうして決めた以上、アッシュにもそろそろ自分の事を決めてもらう時期に差し掛かってると思うんで」
「そうするのはいいけど・・・どうするんだろうか、アッシュは・・・コーメイはキムラスカに戻ってほしいみたいには言ったけど・・・」
「その辺りもそうっすけど、ルークの安全も旦那様に任せましょうや。旦那様も二人の問題に関してそろそろって思ってるでしょうし、旦那様なら悪い風にはしやせんって」
「・・・そうするか。今の俺にはコーメイを頼るしかないしな」
だからこそ孔明の行動が鍵であり動いてもらった方がいいと言ったくのいちに、ルークも覚悟を決めたといったように頷いた。孔明に自身の命運を委ねると・・・
・・・それでそのように言われている孔明の方へと場面は移る。
「どうしました、丞相?我々二人を呼ばれるとは・・・」
「少し聞きたいことがあるのですが、アッシュに何か変わった兆候はありましたか?」
「変わった兆候と言うと・・・この旅が終わった後についてアッシュがどうするかに関することですか?」
「えぇ、そうです」
・・・船の一室にて、孔明の前に立つリグレットとシンク。
そこで孔明からの問いかけにリグレットが察したような様子に、読みは正しいと頷く。
「彼が我々との接触に乗り気でないのは今までの様子から容易に分かることですが、こうして一人になれる場になれば彼は我々と顔を合わせることを避けています。勿論我々の事が気に入らないと言うのもあるでしょうが、事態の解決に近付けば近付くほどに自分がどうにかしなければならないかを考えざるを得ない状況になっていっているからでもあると見ています。ただ彼はその事について悩んでいる姿であったり、ましてや私にその心中をさらけ出してくれるような事はありません」
「だから我々にアッシュについてを聞いた、と言うわけですか・・・」
「そうなりますが、どうですか?」
「・・・申し訳ありませんが、そのような姿は見ていません」
「僕もリグレットと同じですが、そもそもあいつがそういった事を相談なんかして隙を僕達に見せてくることは無いですよ。あいつは僕達の事を仲間だとか思ってない以前に、誰にも信用なんか向けていないですからね」
「・・・となれば、その隙は決して表沙汰にはしないししようともしないということですか・・・分かってはいましたが、やはり面倒ですね」
それで自分以外に隙を見せてないかを聞く孔明だが、リグレットもそうだがシンクが特に辛辣にアッシュについて語る様子にやはりと面倒そうに漏らす。
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