軍師と女忍、解決に踏み切る
・・・それで少ししてディストが奥の方から戻ってきて、ユリア式封呪の解除が出来ると言われてティアが操作盤の前に立ち少し震えたような姿を見た後にくのいちが操作盤の前に立つ。
「ここをこうして、こうしてっと・・・」
「・・・なぁ、普通に操作してるようだけど譜業も扱えるのか?」
「この辺りは色々とディストから教えてもらったからだって言ってたよ。パッセージリングの操作に関しても必要があるってことだけじゃなく、譜業の知識があった方がいいってことでってね。だから流石にディストには及ばないとは言ってたけど、並の人よりは全然知識量はあるってディストも太鼓判を押してるよ」
「そうなのか・・・まぁそれなら流石にコーメイよりはこの分野じゃ強いよな?」
「そりゃあね。こういった作業に時間をかけることが出来ないから、基本的に譜業関係だったりはディストを始めとして任せてるよ」
「・・・おっ待たせ~。これでパッセージリングの操作は私にしか出来ないようにした上で後々の仕込みは完了したよ~」
操作盤の前に立ち手を止めずに作業をするくのいちの姿を見ながら会話をするルークとアニスだが、その途中でくのいちは振り返り成功だと一行に近寄る。
「それじゃあ早速次のザオ遺跡のパッセージリングにって言いたいけれど、イオンの体力の問題があるからね~。今日もそうだけど場合によっては明日もケセドニアで休息を取ってから行くけど、大丈夫?」
「それなら仕方ねぇだろ。あんまりイオンに無理をさせる訳にもいかねぇだろうしよ」
「えぇ、イオン様に倒れてもらうわけにはいかないもの・・・」
「んじゃ決まりだね~」
そのまま次にと行く前にイオンの為の休憩を提案するくのいちにルークとティアはすんなり頷き、決定だと満足げに頷く。
・・・それで長居する必要は特にないということから一同は足早にタタル渓谷を後にして行き、再びケセドニアへと戻り宿を取った。
「・・・なぁ、本当にティアの奴体調が悪いのか?何となくはそれっぽい感じの動きじゃねーかみたいな様子は見えたけど、あいつそれを全く言ってこねぇぞ」
「ん~、やせ我慢だとは思うんすけどこれに関しちゃあっしの予想よりも演技力が凄いってのは認めざるを得ないっすね~・・・ディストの話だと一つのパッセージリングの封印を解除するだけで相当の負担が来るって話だから、二つやった今だとすごく体が辛いはずなんだけれどね~」
・・・そんな宿の一室にて、ルークはくのいちの部屋を訪れてティアの様子に何とも言いがたそうな様子を互いに浮かべていた。今までの流れからティアが表情に苦しそうな素振りを一切見せないその姿に。
「・・・師匠がどこのパッセージリングに行ったかは聞いてねぇけど、そこだけヤバい効果をもらうとかそういうわけじゃないんだよな?」
「うん、それは間違いなく全部のパッセージリングに適応されてるってディストは言ってたよ。と言うかリングとして繋がってる事からそのリングを第七音素が循環してて、もれなくリング全体に影響があるってことだからそれも考えられないみたいだしね~」
「ならそれこそあいつがやせ我慢してるだけって証拠になるって事なんだろうけれど・・・何で自分の痛みに関しちゃそんな風に俺もだけど、お前も分かりづらいくらいの感じで耐えんだろうな・・・」
「正直あっしもそれが意外なんすよね~・・・今まで散々嘘が苦手としか見えない様子だったから、もう少し痛みに震えるとかそういった反応は見せると思ったんすけど・・・」
それで情報に誤りがないかと再度確認しあう二人だが、だからこそ二人ともに困惑の様相を強める。何故ここでだけこちらに対して嘘というか、起きたことを悟らせないように動けるのかと。
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「ここをこうして、こうしてっと・・・」
「・・・なぁ、普通に操作してるようだけど譜業も扱えるのか?」
「この辺りは色々とディストから教えてもらったからだって言ってたよ。パッセージリングの操作に関しても必要があるってことだけじゃなく、譜業の知識があった方がいいってことでってね。だから流石にディストには及ばないとは言ってたけど、並の人よりは全然知識量はあるってディストも太鼓判を押してるよ」
「そうなのか・・・まぁそれなら流石にコーメイよりはこの分野じゃ強いよな?」
「そりゃあね。こういった作業に時間をかけることが出来ないから、基本的に譜業関係だったりはディストを始めとして任せてるよ」
「・・・おっ待たせ~。これでパッセージリングの操作は私にしか出来ないようにした上で後々の仕込みは完了したよ~」
操作盤の前に立ち手を止めずに作業をするくのいちの姿を見ながら会話をするルークとアニスだが、その途中でくのいちは振り返り成功だと一行に近寄る。
「それじゃあ早速次のザオ遺跡のパッセージリングにって言いたいけれど、イオンの体力の問題があるからね~。今日もそうだけど場合によっては明日もケセドニアで休息を取ってから行くけど、大丈夫?」
「それなら仕方ねぇだろ。あんまりイオンに無理をさせる訳にもいかねぇだろうしよ」
「えぇ、イオン様に倒れてもらうわけにはいかないもの・・・」
「んじゃ決まりだね~」
そのまま次にと行く前にイオンの為の休憩を提案するくのいちにルークとティアはすんなり頷き、決定だと満足げに頷く。
・・・それで長居する必要は特にないということから一同は足早にタタル渓谷を後にして行き、再びケセドニアへと戻り宿を取った。
「・・・なぁ、本当にティアの奴体調が悪いのか?何となくはそれっぽい感じの動きじゃねーかみたいな様子は見えたけど、あいつそれを全く言ってこねぇぞ」
「ん~、やせ我慢だとは思うんすけどこれに関しちゃあっしの予想よりも演技力が凄いってのは認めざるを得ないっすね~・・・ディストの話だと一つのパッセージリングの封印を解除するだけで相当の負担が来るって話だから、二つやった今だとすごく体が辛いはずなんだけれどね~」
・・・そんな宿の一室にて、ルークはくのいちの部屋を訪れてティアの様子に何とも言いがたそうな様子を互いに浮かべていた。今までの流れからティアが表情に苦しそうな素振りを一切見せないその姿に。
「・・・師匠がどこのパッセージリングに行ったかは聞いてねぇけど、そこだけヤバい効果をもらうとかそういうわけじゃないんだよな?」
「うん、それは間違いなく全部のパッセージリングに適応されてるってディストは言ってたよ。と言うかリングとして繋がってる事からそのリングを第七音素が循環してて、もれなくリング全体に影響があるってことだからそれも考えられないみたいだしね~」
「ならそれこそあいつがやせ我慢してるだけって証拠になるって事なんだろうけれど・・・何で自分の痛みに関しちゃそんな風に俺もだけど、お前も分かりづらいくらいの感じで耐えんだろうな・・・」
「正直あっしもそれが意外なんすよね~・・・今まで散々嘘が苦手としか見えない様子だったから、もう少し痛みに震えるとかそういった反応は見せると思ったんすけど・・・」
それで情報に誤りがないかと再度確認しあう二人だが、だからこそ二人ともに困惑の様相を強める。何故ここでだけこちらに対して嘘というか、起きたことを悟らせないように動けるのかと。
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