軍師と女忍、解決に踏み切る
「ここにパッセージリングへの入口があんのか・・・あの時は夜で暗かったし、あんまり周りの光景も見えてなかったけど・・・アリエッタの友達じゃないといけない場所にあんのか?」
「一応調べじゃちょっと川の上を通ることにはなりやすけど、歩いていけないことはないっすね・・・と言うか今更ですけど、ティアと疑似超振動を起こしてこのタタル渓谷に飛ばされて来たんすよね・・・」
「・・・あ、あの・・・なんでそこで私に視線が集まるんですか・・・?」
タタル渓谷の入口で先を見ながらくのいちに本当にパッセージリングへの道があるのかを問うルークだが、その声に答えていく中で視線が全員から向けられた事にティアが居心地が悪そうに何故なのかと問う。視線が集まるのはともかく、それがあまりいい感情がこもったものではないというのがティアにも感じ取れた為に。
「・・・ねぇ、ティア。ちょうどルークから話が出たから聞くけど、ここに飛ばされた直後のルークに対してどう思っていたのかと今のルークに対してどう思うかを聞かせてくれない?」
「・・・えっと・・・あの時はその、私の邪魔をしたこともそうですし、貴族のお坊ちゃんだと思っていたんですが・・・今は、その・・・どう言えばいいのか、分かりません・・・アッシュのレプリカだってことが分かって、どういう風に見ればいいのか・・・」
「・・・じゃあその中にどんな形ででも、ルークに関して申し訳無いだとかそういった引け目みたいな気持ちはある?」
「引け目?・・・いえ、そういった気持ちは・・・」
そんな姿に質問を向けるくのいちに戸惑いを浮かべながらも正直に問いに答えるティアだが、引け目との言葉に何故そんな言葉が出るのかといったように返す。
「・・・あの、どういった意図があってそんな質問を・・・?」
「ん~・・・ここがある意味じゃ二人にとっての始まりの地だって事を考えたら、今のティアはどういった気持ちなのかなって思っただけだから気にしなくていいよ」
「そうなんですか・・・」
「んじゃ行こっか。場所に関してはよく分かってないようだし、私が案内するよ~」
たまらず不安になったティアは意図についてを聞くのだが、気楽に返して先を歩き出すくのいちの後ろ姿にホッとしたような様子を浮かべる。だがそうして先頭を歩くくのいちの表情がゲンナリとしたように崩れていたことを、後ろ姿だけだった為にティアは確認出来なかった・・・
・・・そんな風にしてタタル渓谷の奥の方へと進むくのいち一行は、渓谷の奥の方にあったステンドグラスのような造りの壁の前に辿り着いた。
「・・・これがダアト式封呪で閉じられてる扉だよ~。をんじゃ早速イオンお願いね~」
「はい・・・では」
その扉に関してを軽く説明してくのいちが扉の前からどき、イオンが扉の前に立ち両手をかざすとその周囲に譜陣が浮かび・・・扉がパキィンと音を立てて消え去った。
「・・・うっ・・・」
「イオン様!?」
「あ~、これに関しては言ってなかったけどダアト式封呪の扉を開けるとって言うかダアト式譜術を使うと体力が著しく失われるんだよね~。だからこれに関しては仕方無いっていうか、本人にも覚悟してもらって動いてもらってるよ」
「そんな・・・」
「・・・僕は大丈夫です。この役目に関しては僕以外にこなせる人がいませんし、少し休憩すれば体力は回復します」
「・・・イオン様・・・」
だが次の瞬間地面に辛そうに膝をついたイオンにティアが心配そうに近付き、くのいちが失念していたといった説明とイオンの青い顔色からの言葉に苦い表情を浮かべる。導師という存在にこうしてもらわなければどうしようもないという事実を前にして。
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「一応調べじゃちょっと川の上を通ることにはなりやすけど、歩いていけないことはないっすね・・・と言うか今更ですけど、ティアと疑似超振動を起こしてこのタタル渓谷に飛ばされて来たんすよね・・・」
「・・・あ、あの・・・なんでそこで私に視線が集まるんですか・・・?」
タタル渓谷の入口で先を見ながらくのいちに本当にパッセージリングへの道があるのかを問うルークだが、その声に答えていく中で視線が全員から向けられた事にティアが居心地が悪そうに何故なのかと問う。視線が集まるのはともかく、それがあまりいい感情がこもったものではないというのがティアにも感じ取れた為に。
「・・・ねぇ、ティア。ちょうどルークから話が出たから聞くけど、ここに飛ばされた直後のルークに対してどう思っていたのかと今のルークに対してどう思うかを聞かせてくれない?」
「・・・えっと・・・あの時はその、私の邪魔をしたこともそうですし、貴族のお坊ちゃんだと思っていたんですが・・・今は、その・・・どう言えばいいのか、分かりません・・・アッシュのレプリカだってことが分かって、どういう風に見ればいいのか・・・」
「・・・じゃあその中にどんな形ででも、ルークに関して申し訳無いだとかそういった引け目みたいな気持ちはある?」
「引け目?・・・いえ、そういった気持ちは・・・」
そんな姿に質問を向けるくのいちに戸惑いを浮かべながらも正直に問いに答えるティアだが、引け目との言葉に何故そんな言葉が出るのかといったように返す。
「・・・あの、どういった意図があってそんな質問を・・・?」
「ん~・・・ここがある意味じゃ二人にとっての始まりの地だって事を考えたら、今のティアはどういった気持ちなのかなって思っただけだから気にしなくていいよ」
「そうなんですか・・・」
「んじゃ行こっか。場所に関してはよく分かってないようだし、私が案内するよ~」
たまらず不安になったティアは意図についてを聞くのだが、気楽に返して先を歩き出すくのいちの後ろ姿にホッとしたような様子を浮かべる。だがそうして先頭を歩くくのいちの表情がゲンナリとしたように崩れていたことを、後ろ姿だけだった為にティアは確認出来なかった・・・
・・・そんな風にしてタタル渓谷の奥の方へと進むくのいち一行は、渓谷の奥の方にあったステンドグラスのような造りの壁の前に辿り着いた。
「・・・これがダアト式封呪で閉じられてる扉だよ~。をんじゃ早速イオンお願いね~」
「はい・・・では」
その扉に関してを軽く説明してくのいちが扉の前からどき、イオンが扉の前に立ち両手をかざすとその周囲に譜陣が浮かび・・・扉がパキィンと音を立てて消え去った。
「・・・うっ・・・」
「イオン様!?」
「あ~、これに関しては言ってなかったけどダアト式封呪の扉を開けるとって言うかダアト式譜術を使うと体力が著しく失われるんだよね~。だからこれに関しては仕方無いっていうか、本人にも覚悟してもらって動いてもらってるよ」
「そんな・・・」
「・・・僕は大丈夫です。この役目に関しては僕以外にこなせる人がいませんし、少し休憩すれば体力は回復します」
「・・・イオン様・・・」
だが次の瞬間地面に辛そうに膝をついたイオンにティアが心配そうに近付き、くのいちが失念していたといった説明とイオンの青い顔色からの言葉に苦い表情を浮かべる。導師という存在にこうしてもらわなければどうしようもないという事実を前にして。
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