軍師、焔達と会う
「・・・と言うことは、我々の身もまた彼らが守っていただけるのですね?」
「えぇ、皆様が自ら戦う・・・とおっしゃるのでなければ、彼らが道中お守り致します」
「そうですか・・・では我々もまた楽をさせていただきましょう」
「いいのかな、これで・・・」
そこにジェイドがイヤらしい感じに自分達もと入り込んでくるが、孔明が当然といったように返したことに堂々と甘える旨を告げてガイが何とも言い難そうな声を漏らす。
「旦那様~♪久しぶりに~、ちょっと二人きりで愛しあいやしょう♪歩きながらでいいから~♪」
「・・・すみません、私達は少し後ろを歩きますから気にしないで先に進んでください。こうなった彼女は説得が少し難しいので」
「え・・・えぇ、分かりました」
そんな時にくのいちが突然背に抱き着いて来て嬉しそうに言葉を上げる様子に孔明は若干疲れたように少し離れると切り出し、イオンが少し唖然としながら頷いた後に孔明は歩幅を調節して少し距離を取る。その際に「・・・あの二人っていつもあぁなのか?」「流石にいつもではないです・・・いつもでは」というルークとアニスの会話を聞きながら。
「・・・さて、十分距離も空きましたし報告を聞きましょうか。万人に見られるだろう手紙では事細かな説明は出来ないでしょうし、そこからの経緯に関しては私は知るよしもありませんからね」
「分かりました」
それで話が聞こえない位置に来た所で空気を真剣な物へと一新して話す孔明に、くのいちは背中から降りて横並びに手を繋ぐ形で歩きながら真剣な口調で了解を返す。笑顔を全く変えないままに。
「・・・そうですか・・・正直、この話の中身をそのまま信じたくないというのが私の気持ちですね」
「気持ちは分かりやすが、あっしは嘘は言ってやせんぜ。旦那様」
・・・そしてくのいちから今までの経緯を聞いた孔明だが、その表情は疲れたような物になっていた。その話の中身のあまりの有り得なさに。
「・・・それが本当だと言うなら、ダアトの出立前に感じていた予感は間違いでは無さそうですね。私が行動を起こす時は近そうだという予感は」
「あれ?珍しいですな、旦那様が予感なんて言葉を使うの。いつもだったら全て計算通りって言うかと思ったのに」
「こんな状況を計算出来る方がいたら、その方に教えを乞いに行きますよ・・・ティア=グランツの事もそうですが、導師がマルクトに連れていかれる事は外的要因。そんな身近ではない他者が起こした行動を全て計算通りに動いたなどと言えるような予知能力染みた力は私にはありません」
「にゃはは・・・そりゃそうですよね~。こんなこと予想出来る人がいたら私だって会いたいですもん」
しかしすぐに気を取り直したように話をする孔明にくのいちはいつもと違うことについてを指摘するが、返ってきた言葉に苦笑いを浮かべる。今まで起きた事全てを読める人間などいるはずないとくのいちも分かるために。
「まぁ人が人である限り、予定外の事など十分に起こり得る事です・・・それでもこれまでの事になるとは思っていませんでしたが、それならそれに合わせて行動するまで」
「お?・・・と言うことは、これから本格的に行動するんっすね?旦那様」
「えぇ、状況的にも事態が動くのはまず避けられないと思われますからね・・・ここから動かせていただきますよ。私達の思うような感じにするためにね」
「腕がなるぜ~♪」
しかしそんなことを含めた上でこれからの事態を動かすと言い切る孔明にくのいちは楽しそうに声を上げた。彼女からしても本懐を遂げる機会が訪れる時が近いことに。
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「えぇ、皆様が自ら戦う・・・とおっしゃるのでなければ、彼らが道中お守り致します」
「そうですか・・・では我々もまた楽をさせていただきましょう」
「いいのかな、これで・・・」
そこにジェイドがイヤらしい感じに自分達もと入り込んでくるが、孔明が当然といったように返したことに堂々と甘える旨を告げてガイが何とも言い難そうな声を漏らす。
「旦那様~♪久しぶりに~、ちょっと二人きりで愛しあいやしょう♪歩きながらでいいから~♪」
「・・・すみません、私達は少し後ろを歩きますから気にしないで先に進んでください。こうなった彼女は説得が少し難しいので」
「え・・・えぇ、分かりました」
そんな時にくのいちが突然背に抱き着いて来て嬉しそうに言葉を上げる様子に孔明は若干疲れたように少し離れると切り出し、イオンが少し唖然としながら頷いた後に孔明は歩幅を調節して少し距離を取る。その際に「・・・あの二人っていつもあぁなのか?」「流石にいつもではないです・・・いつもでは」というルークとアニスの会話を聞きながら。
「・・・さて、十分距離も空きましたし報告を聞きましょうか。万人に見られるだろう手紙では事細かな説明は出来ないでしょうし、そこからの経緯に関しては私は知るよしもありませんからね」
「分かりました」
それで話が聞こえない位置に来た所で空気を真剣な物へと一新して話す孔明に、くのいちは背中から降りて横並びに手を繋ぐ形で歩きながら真剣な口調で了解を返す。笑顔を全く変えないままに。
「・・・そうですか・・・正直、この話の中身をそのまま信じたくないというのが私の気持ちですね」
「気持ちは分かりやすが、あっしは嘘は言ってやせんぜ。旦那様」
・・・そしてくのいちから今までの経緯を聞いた孔明だが、その表情は疲れたような物になっていた。その話の中身のあまりの有り得なさに。
「・・・それが本当だと言うなら、ダアトの出立前に感じていた予感は間違いでは無さそうですね。私が行動を起こす時は近そうだという予感は」
「あれ?珍しいですな、旦那様が予感なんて言葉を使うの。いつもだったら全て計算通りって言うかと思ったのに」
「こんな状況を計算出来る方がいたら、その方に教えを乞いに行きますよ・・・ティア=グランツの事もそうですが、導師がマルクトに連れていかれる事は外的要因。そんな身近ではない他者が起こした行動を全て計算通りに動いたなどと言えるような予知能力染みた力は私にはありません」
「にゃはは・・・そりゃそうですよね~。こんなこと予想出来る人がいたら私だって会いたいですもん」
しかしすぐに気を取り直したように話をする孔明にくのいちはいつもと違うことについてを指摘するが、返ってきた言葉に苦笑いを浮かべる。今まで起きた事全てを読める人間などいるはずないとくのいちも分かるために。
「まぁ人が人である限り、予定外の事など十分に起こり得る事です・・・それでもこれまでの事になるとは思っていませんでしたが、それならそれに合わせて行動するまで」
「お?・・・と言うことは、これから本格的に行動するんっすね?旦那様」
「えぇ、状況的にも事態が動くのはまず避けられないと思われますからね・・・ここから動かせていただきますよ。私達の思うような感じにするためにね」
「腕がなるぜ~♪」
しかしそんなことを含めた上でこれからの事態を動かすと言い切る孔明にくのいちは楽しそうに声を上げた。彼女からしても本懐を遂げる機会が訪れる時が近いことに。
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