軍師と女忍、解決に踏み切る
「ではすぐにここを出ましょう。船の時間に間に合わないという事態になるのは望ましいことではありませんからね」
それで孔明が出立を口にしたことに一同は反対することなく頷き、パッセージリングを後にしていった。
・・・それで隠し通路を出てダアトから出て、港に来た一行は船に乗り一路ケセドニアへと向かうのだが・・・
「・・・予想通りっつーか、なんつーか・・・あいつのあの様子からして、多分我慢してたよな?封印を解く時の痛みをよ・・・」
「えぇ、それは間違いないでしょう。貴方もそうですが私も、それに周りの方々も皆それを確認しましたからね」
・・・場は船室の一室で、ティアとアッシュにくのいちがいない部屋の中。
そこに孔明達が集まった中でルークのどこか呆れたような声にジェイドも間違いではないだろうと返す。
「ただ本当に痛みに苦しんでいるのなら、今頃部屋で苦しんでいるといった所でしょうが・・・」
‘ガチャ’
「お待たせしました~、皆様」
「どうでしたか、ティアの様子は?」
「案の定と言った所ですね~。私達の前じゃ毅然としてるって風に振る舞ってましたけど、部屋にいる姿を確認したら痛みに顔を歪めて辛そうな表情を浮かべてました」
「やはりやせ我慢でしたか」
フリングスはそれでも本当にティアの状態についてを疑う声を漏らすが、入室してきたくのいちからの報告に孔明はやはりと推測が当たっていたことを口にする。
「・・・丞相の予測が当たっていたことに関しては流石、と言えます。ですがこういった場合だからこそ、丞相に報告するなりなんなりは必要だと思うのですが・・・」
「その事に関しては私も少将と同じお気持ちです。我々が事実を知っているのを黙っていることに関しては置いておいて、何か重大な異常があれば我々に何らかの形で報告するのが普通です。もしその異常により共に行動をしている我々にも不利益であったり、何らかの損害が出ることも有り得ますからね・・・ですが彼女はそうすることを選ばなかった。これもまた彼女が神託の盾としてもそうですが、共に行く我々に対しての非礼であったり信頼をしていないといった証拠です」
そう聞いてフリングスが改めてティアについてを疑問視するような声を上げるが、上司である孔明が補足の上でより辛辣な言葉を口にしていく。兵士として失格でいて、自分達への不信の行為だと。
「彼女からしてみれば、我々というか私に対して余計な心配だとかをかけたくないだとかこのくらい大丈夫だといった強がりから来る行為で、決してそのようなつもりではないと言うでしょう。ですが彼女が我々に何も言わないと選択をしたのは、謡将の秘密を決して明かそうとしなかった事と同じことです・・・ちなみに部屋にいた時、ティアは何か口にしていましたか?」
「自分が我慢すればいい、この事は丞相達の考えを無事に進めるためにも誰にも言えない・・・そういうような事を言って、自分の体を抱き寄せていました」
「そうですか。となれば彼女は自分からは自分の体に起こった異変に関しては口にはしなさそうですね・・・皆さん、ティアの事に関してはこれからもこちらから口にしないようにお願いします。彼女はそれを望んでいない事もありますし、我々が元々それを知っていたと彼女に言えば面倒になりかねませんからね」
「それはよろしいのですが、アッシュには後で伝えるのですか?」
「一応はそのつもりです。ただ彼はティアに対して接触することを拒むような気持ちを見せていましたし、パッセージリングを回る最中で倒れるような事になっても一緒に行くわけではありませんから動揺から口にする事はないでしょうけれどね」
「まぁ、彼の性格ならそうなりますか」
そしてティアの取るだろう行動についてをくのいちに問い掛けを向けて答えが返ってきた中身も合わせて説明した上で願いだてを孔明がすると、ジェイドがアッシュについてはどうするかと聞いてきた為特に問題はないといったように返すと納得といった面持ちになる。
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それで孔明が出立を口にしたことに一同は反対することなく頷き、パッセージリングを後にしていった。
・・・それで隠し通路を出てダアトから出て、港に来た一行は船に乗り一路ケセドニアへと向かうのだが・・・
「・・・予想通りっつーか、なんつーか・・・あいつのあの様子からして、多分我慢してたよな?封印を解く時の痛みをよ・・・」
「えぇ、それは間違いないでしょう。貴方もそうですが私も、それに周りの方々も皆それを確認しましたからね」
・・・場は船室の一室で、ティアとアッシュにくのいちがいない部屋の中。
そこに孔明達が集まった中でルークのどこか呆れたような声にジェイドも間違いではないだろうと返す。
「ただ本当に痛みに苦しんでいるのなら、今頃部屋で苦しんでいるといった所でしょうが・・・」
‘ガチャ’
「お待たせしました~、皆様」
「どうでしたか、ティアの様子は?」
「案の定と言った所ですね~。私達の前じゃ毅然としてるって風に振る舞ってましたけど、部屋にいる姿を確認したら痛みに顔を歪めて辛そうな表情を浮かべてました」
「やはりやせ我慢でしたか」
フリングスはそれでも本当にティアの状態についてを疑う声を漏らすが、入室してきたくのいちからの報告に孔明はやはりと推測が当たっていたことを口にする。
「・・・丞相の予測が当たっていたことに関しては流石、と言えます。ですがこういった場合だからこそ、丞相に報告するなりなんなりは必要だと思うのですが・・・」
「その事に関しては私も少将と同じお気持ちです。我々が事実を知っているのを黙っていることに関しては置いておいて、何か重大な異常があれば我々に何らかの形で報告するのが普通です。もしその異常により共に行動をしている我々にも不利益であったり、何らかの損害が出ることも有り得ますからね・・・ですが彼女はそうすることを選ばなかった。これもまた彼女が神託の盾としてもそうですが、共に行く我々に対しての非礼であったり信頼をしていないといった証拠です」
そう聞いてフリングスが改めてティアについてを疑問視するような声を上げるが、上司である孔明が補足の上でより辛辣な言葉を口にしていく。兵士として失格でいて、自分達への不信の行為だと。
「彼女からしてみれば、我々というか私に対して余計な心配だとかをかけたくないだとかこのくらい大丈夫だといった強がりから来る行為で、決してそのようなつもりではないと言うでしょう。ですが彼女が我々に何も言わないと選択をしたのは、謡将の秘密を決して明かそうとしなかった事と同じことです・・・ちなみに部屋にいた時、ティアは何か口にしていましたか?」
「自分が我慢すればいい、この事は丞相達の考えを無事に進めるためにも誰にも言えない・・・そういうような事を言って、自分の体を抱き寄せていました」
「そうですか。となれば彼女は自分からは自分の体に起こった異変に関しては口にはしなさそうですね・・・皆さん、ティアの事に関してはこれからもこちらから口にしないようにお願いします。彼女はそれを望んでいない事もありますし、我々が元々それを知っていたと彼女に言えば面倒になりかねませんからね」
「それはよろしいのですが、アッシュには後で伝えるのですか?」
「一応はそのつもりです。ただ彼はティアに対して接触することを拒むような気持ちを見せていましたし、パッセージリングを回る最中で倒れるような事になっても一緒に行くわけではありませんから動揺から口にする事はないでしょうけれどね」
「まぁ、彼の性格ならそうなりますか」
そしてティアの取るだろう行動についてをくのいちに問い掛けを向けて答えが返ってきた中身も合わせて説明した上で願いだてを孔明がすると、ジェイドがアッシュについてはどうするかと聞いてきた為特に問題はないといったように返すと納得といった面持ちになる。
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