軍師、圧倒する
「さて・・・いよいよバチカルに直に向かうわけですが、心の準備はよろしいですね?」
「・・・それはいいけど、本当にディストとアリエッタは連れていかないのか?二人もいた方がいい気がするんだけどよ・・・」
「現状で全戦力を注ぎ込むことはあまり望ましいことではありませんし、二人には謡将達にティアの見張りにつくという役目についていただかなくてはなりません。一応は囚われの身であり様々なことを言った後ですから心配はないと言えるかもしれませんが、念には念を入れねばなりません」
「そうか・・・」
その中で孔明が一同を代表して用意の程を聞くと、ルークが場にいない二人の事についてを聞いてきた為に念を入れてのことと返すと納得して引いた。
「では行きましょう。あちらも待たれているでしょうから、あまり時間をかけるのはよろしくはありません」
そして他に誰も何も言わない事で孔明が出発を切り出し、一同は船を後にしていく。
・・・それで孔明達は船からバチカルの地に降り立ち、更に城にまで来てすんなりと謁見の間まで訪れる事が出来た。この辺りはインゴベルトが孔明達がすんなりと謁見の間に来れるようにと兵士達に通達していたのだろう。真実を知るためにも。
「・・・来たか」
「なっ!?き、貴様はコーメイ!?そ、それにリグレット達まで・・・!?」
・・・そんな状態で謁見の間に入るとインゴベルトとその隣にいた公爵は覚悟が出来たと言ったように孔明達を見据えるが、対照的にその近くにいたモースは動揺を隠しきれずに何故と漏らす。
「・・・ご無沙汰しております、陛下」
「うむ・・・よく来てくれた、丞相」
「あ、あの・・・陛下・・・」
「モース、少し黙っておれ・・・そなたの言い分もあろうが、今は丞相と話をすることが先だ。余計な口を挟むな、よいな?」
「は、はぁ・・・」
孔明はその空気の中でうやうやしく頭をくのいち達共々下げてインゴベルトも威厳を持って対するが、モースがどうにか口を開こうとしてきたが為にそのままの圧力でシャットアウトしてきたために何も言えずに頷くしか出来なかった。
「さて、色々と話したいことはあるだろうがまずはそちらの奥方から受けた話について言わせてもらおう・・・結論としては、そちらの言う通りであった。クリムゾンに確かめてもらった所な」
「そうでしたか・・・」
「・・・それで、そちらがアッシュというわけですか・・・成程、確かにルークと瓜二つ・・・いや、正しくはルークが瓜二つなのか・・・」
「「・・・っ!」」
インゴベルトはまずはと暗にモースが事実を把握しているのかについてを探った結果についてを述べ、孔明が受け止めている最中で公爵がルークとアッシュの二人に視線を向けながら複雑そうに声を漏らす様子につられて二人ともに表情を歪める。父親に自分達の事が正しい形でハッキリ認知されたのだと、それぞれの立場で思うところを感じながら。
「・・・あ、あの陛下・・・一体何が・・・?」
「・・・見て分からんか、モース?ルークとその神託の盾の制服を着ているアッシュが、どのような見た目をしているかが?」
「え・・・っ!?こ、これは一体・・・!?」
「・・・実際に目の当たりにすればこれか・・・」
だがモースは何が起きているのか理解出来ないままでいたが、方向を指し示されてルークとアッシュの二人の姿を見てようやくどういうことかと動揺する姿に心底からインゴベルトは呆れの言葉を口にする。上に立つ者としてもそうだが、裏で活動している身でもあるはずなのにアッシュの事を全く知らないと言う体たらくを前にして。
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「・・・それはいいけど、本当にディストとアリエッタは連れていかないのか?二人もいた方がいい気がするんだけどよ・・・」
「現状で全戦力を注ぎ込むことはあまり望ましいことではありませんし、二人には謡将達にティアの見張りにつくという役目についていただかなくてはなりません。一応は囚われの身であり様々なことを言った後ですから心配はないと言えるかもしれませんが、念には念を入れねばなりません」
「そうか・・・」
その中で孔明が一同を代表して用意の程を聞くと、ルークが場にいない二人の事についてを聞いてきた為に念を入れてのことと返すと納得して引いた。
「では行きましょう。あちらも待たれているでしょうから、あまり時間をかけるのはよろしくはありません」
そして他に誰も何も言わない事で孔明が出発を切り出し、一同は船を後にしていく。
・・・それで孔明達は船からバチカルの地に降り立ち、更に城にまで来てすんなりと謁見の間まで訪れる事が出来た。この辺りはインゴベルトが孔明達がすんなりと謁見の間に来れるようにと兵士達に通達していたのだろう。真実を知るためにも。
「・・・来たか」
「なっ!?き、貴様はコーメイ!?そ、それにリグレット達まで・・・!?」
・・・そんな状態で謁見の間に入るとインゴベルトとその隣にいた公爵は覚悟が出来たと言ったように孔明達を見据えるが、対照的にその近くにいたモースは動揺を隠しきれずに何故と漏らす。
「・・・ご無沙汰しております、陛下」
「うむ・・・よく来てくれた、丞相」
「あ、あの・・・陛下・・・」
「モース、少し黙っておれ・・・そなたの言い分もあろうが、今は丞相と話をすることが先だ。余計な口を挟むな、よいな?」
「は、はぁ・・・」
孔明はその空気の中でうやうやしく頭をくのいち達共々下げてインゴベルトも威厳を持って対するが、モースがどうにか口を開こうとしてきたが為にそのままの圧力でシャットアウトしてきたために何も言えずに頷くしか出来なかった。
「さて、色々と話したいことはあるだろうがまずはそちらの奥方から受けた話について言わせてもらおう・・・結論としては、そちらの言う通りであった。クリムゾンに確かめてもらった所な」
「そうでしたか・・・」
「・・・それで、そちらがアッシュというわけですか・・・成程、確かにルークと瓜二つ・・・いや、正しくはルークが瓜二つなのか・・・」
「「・・・っ!」」
インゴベルトはまずはと暗にモースが事実を把握しているのかについてを探った結果についてを述べ、孔明が受け止めている最中で公爵がルークとアッシュの二人に視線を向けながら複雑そうに声を漏らす様子につられて二人ともに表情を歪める。父親に自分達の事が正しい形でハッキリ認知されたのだと、それぞれの立場で思うところを感じながら。
「・・・あ、あの陛下・・・一体何が・・・?」
「・・・見て分からんか、モース?ルークとその神託の盾の制服を着ているアッシュが、どのような見た目をしているかが?」
「え・・・っ!?こ、これは一体・・・!?」
「・・・実際に目の当たりにすればこれか・・・」
だがモースは何が起きているのか理解出来ないままでいたが、方向を指し示されてルークとアッシュの二人の姿を見てようやくどういうことかと動揺する姿に心底からインゴベルトは呆れの言葉を口にする。上に立つ者としてもそうだが、裏で活動している身でもあるはずなのにアッシュの事を全く知らないと言う体たらくを前にして。
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