軍師、焔達と会う
「・・・分かりました。では我々も国境にまで出立したいのでここを通していただいてよろしいでしょうか?」
「・・・丞相も向かわれるというのですか?」
「はい・・・報告の手紙にルーク殿が無事だとありましたが、一連の流れをティア=グランツが引き起こした事に代わりはありません。ですので国境を越えてまでは入れ違いが起こりかねないので国境で留まりますが、そこまでは参りたいと思います。謝罪をして、短い間にしても護衛をするために」
「・・・そういうことでしたら止めるわけにはいきませんね。ただ国境に行くとなるなら旅券が無ければキムラスカ領より先には行けませんが」
「問題はありません。もしもの時に備え旅券については持ってきましたので」
「そうですか・・・ではお通りください」
「ありがとうございます。では失礼します」
そんな内心など表情にはおくびにも出さず孔明は出立を口にし、アルマンダインが許可を出したことで頭を下げてから兵士達と共に港を後にしていく。
・・・それで港を出てから国境に向かった孔明達は道中魔物に襲われたりこそしたが、特に問題もなく国境付近にまで辿り着いた。
「さて・・・誰か、装備を外して謡将がどちらにいるかを探してきてください。マルクト側でなくキムラスカ側にいるのなら見つからないように夜営する必要がありますからね」
「分かりました、では私が参ります」
遠くに国境を隔てる壁が見える光景を前に孔明が部下に指示を出すと、一人の部下が快く返答を返して国境へと向かう。
・・・そして数十分後、兵装を解いた兵士が戻ってきた。
「お待たせしました、丞相・・・謡将はマルクト側の詰所にいて、まだルーク殿達は来てはいないようです」
「そうですか・・・ではキムラスカの詰所に行き、休息を取ります。そして貴殿方は装備を解いて交代制でどうなるかを監視で、ルーク殿達が来たならすぐさま報告をお願いします。勿論、謡将には悟られぬようにです」
「「「「はっ!」」」」
その兵士が片膝を地面について報告する姿に孔明は羽扇を向けながら兵士達に毅然と指示を出し、兵士達もまたその意志に従い揃って勢いよく返事を返した。
・・・それから一日後、昼頃の時間になった所でキムラスカ側の詰所の中にいた孔明の元に報告の兵士が来た。
「・・・そうですか、来ましたか」
「はい、今は詰所で何故導師達がこちらに来ているのかという理由について話をしています。こちらに来るには少々時間がかかると思われますが・・・いかがしますか?」
「そうですね・・・」
イオン達が来たという報告と状況をする普通の姿をする兵士に、孔明は少し考え込む。
「・・・今からマルクト側に向かいます。ですがそのまま謡将達と合流はせず、外で様子を見ながら私が指示した時に合流する事にします。いいですね?」
「「「「はっ」」」」
そして考えをまとめた孔明の指示にまた兵士達も了承を返す、周りの事を気にして抑えた声で。
・・・それでマルクト側の詰所の外に来た孔明達は詰所にヴァン達がまだいることを確認した上で遠くから詰所の入口を見れる上で、周りに怪しまれない程度に身を隠せる場で待機する。
「・・・おや、姿を現したようですね。何か話をしているようですが・・・・・・謡将だけ先に行きました、か?他の方々は残っている・・・先に港に戻って事情の説明でもして出立の用意をするためでしょうが、これは好都合ですね。行きますよ、皆さん」
それでしばらく待機した後に遠目ながらも状況的にヴァンだけが離れてキムラスカ側の方に向かう様子に、兵士達に声をかけてから孔明はイオン達のいる方に向かう。
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「・・・丞相も向かわれるというのですか?」
「はい・・・報告の手紙にルーク殿が無事だとありましたが、一連の流れをティア=グランツが引き起こした事に代わりはありません。ですので国境を越えてまでは入れ違いが起こりかねないので国境で留まりますが、そこまでは参りたいと思います。謝罪をして、短い間にしても護衛をするために」
「・・・そういうことでしたら止めるわけにはいきませんね。ただ国境に行くとなるなら旅券が無ければキムラスカ領より先には行けませんが」
「問題はありません。もしもの時に備え旅券については持ってきましたので」
「そうですか・・・ではお通りください」
「ありがとうございます。では失礼します」
そんな内心など表情にはおくびにも出さず孔明は出立を口にし、アルマンダインが許可を出したことで頭を下げてから兵士達と共に港を後にしていく。
・・・それで港を出てから国境に向かった孔明達は道中魔物に襲われたりこそしたが、特に問題もなく国境付近にまで辿り着いた。
「さて・・・誰か、装備を外して謡将がどちらにいるかを探してきてください。マルクト側でなくキムラスカ側にいるのなら見つからないように夜営する必要がありますからね」
「分かりました、では私が参ります」
遠くに国境を隔てる壁が見える光景を前に孔明が部下に指示を出すと、一人の部下が快く返答を返して国境へと向かう。
・・・そして数十分後、兵装を解いた兵士が戻ってきた。
「お待たせしました、丞相・・・謡将はマルクト側の詰所にいて、まだルーク殿達は来てはいないようです」
「そうですか・・・ではキムラスカの詰所に行き、休息を取ります。そして貴殿方は装備を解いて交代制でどうなるかを監視で、ルーク殿達が来たならすぐさま報告をお願いします。勿論、謡将には悟られぬようにです」
「「「「はっ!」」」」
その兵士が片膝を地面について報告する姿に孔明は羽扇を向けながら兵士達に毅然と指示を出し、兵士達もまたその意志に従い揃って勢いよく返事を返した。
・・・それから一日後、昼頃の時間になった所でキムラスカ側の詰所の中にいた孔明の元に報告の兵士が来た。
「・・・そうですか、来ましたか」
「はい、今は詰所で何故導師達がこちらに来ているのかという理由について話をしています。こちらに来るには少々時間がかかると思われますが・・・いかがしますか?」
「そうですね・・・」
イオン達が来たという報告と状況をする普通の姿をする兵士に、孔明は少し考え込む。
「・・・今からマルクト側に向かいます。ですがそのまま謡将達と合流はせず、外で様子を見ながら私が指示した時に合流する事にします。いいですね?」
「「「「はっ」」」」
そして考えをまとめた孔明の指示にまた兵士達も了承を返す、周りの事を気にして抑えた声で。
・・・それでマルクト側の詰所の外に来た孔明達は詰所にヴァン達がまだいることを確認した上で遠くから詰所の入口を見れる上で、周りに怪しまれない程度に身を隠せる場で待機する。
「・・・おや、姿を現したようですね。何か話をしているようですが・・・・・・謡将だけ先に行きました、か?他の方々は残っている・・・先に港に戻って事情の説明でもして出立の用意をするためでしょうが、これは好都合ですね。行きますよ、皆さん」
それでしばらく待機した後に遠目ながらも状況的にヴァンだけが離れてキムラスカ側の方に向かう様子に、兵士達に声をかけてから孔明はイオン達のいる方に向かう。
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