軍師、焔達と会う
・・・色々と想定外の事件がおき、それらをどうにかするために動くことになった孔明。その孔明は現在、カイツールの港にいた。
「・・・この度は誠に申し訳ありませんでした。神託の盾所属の者がこのような騒ぎを引き起こしてしまい・・・」
「・・・気にしないでください、と言える程の事柄ではありません。ですが丞相という立場である貴方がこちらにまで来たという事実はダアトがどれだけこの事態を重く見ているか、それだけは確かだということは了承させていただきましょう」
「・・・ありがとうございます、アルマンダイン伯爵」
そこで孔明は後ろに兵達を待機させながら港の責任者であるアルマンダインと会話をしていたが、相手のどこか攻撃的な話の中身に孔明は礼を述べるしか出来なかった。
・・・さて、孔明が何故このカイツールにいるのかと言えばケセドニアにてルーク達の目的地が目下このカイツールの港であるという報告を受けたからだ。
領事館の人間の話によればルークとティア・・・この二人は奇跡的に怪我もなくどちらも無事だったらしいのだが、ティアがマルクトに行く馬車をキムラスカの方に行く馬車と勘違いして乗ってしまったとのことだが・・・そこでたまたま出会した盗賊団を見つけたマルクトの陸艦タルタロスが、道中通ってキムラスカ側に戻るためにはそこを通らなければならないローテルロー橋を壊した為に歩いて戻ることも出来なくなったとの事だ。
それで仕方なくその馬車でエンゲーブに向かうことにしたルーク達だが、そこで行方不明になっていた導師達と出会った事で事態は大きく変わった。
(手紙には書かれてはいなかったようですが、おそらくくのいちが報告の手紙を出すようにと進言したのでしょうね。姿を現して・・・まさか導師達とティア達が出会す事になるとは思っていませんでしたが、その行方と安全が明らかになったのは不幸中の幸いといった所でしたね。このような形になるとは思ってはいませんでしたが、彼女に感謝ですね)
視線を下げている中で孔明は考える、その情報元だろうというくのいちへの感謝に関してを。
・・・そう、導師の存在があったことで孔明はくのいちの行動から報告の手紙が送られるに至ったのだと考えていた。
現地にいない孔明は推測しか出来ないが、ルークとティアの二人はマルクトに誤って来たことで心に余裕がないであろうというのは容易に予測が出来た。右も左も分からないという状況で、下手に行動は出来ないだろうと。そこで偶然出会ったアニス達と言うか、くのいちが働きかけて手紙が送られたのだろうと。
ただ何故ティアがルークを連れて共にいるのかという疑問に関してまでは報告は受けてはいないが、その理由は後で本人について聞けばいいだろうと孔明は考える。何故ならティア達はローテルロー橋を通れなくなった事から、カイツールの国境を越えて港に向かう進路を取るしかケセドニアに戻る術はない上にそうすると断言したのだ・・・そう考えれば余程の事がなければ国境に行くか港で待っていれば、ティア達はそこに来ることになり顔を合わせることが出来るのだから。
「・・・ちなみにお聞きしますが、謡将はどちらにいらっしゃいますか?」
「あぁ、謡将でしたら国境まで向かいました。何でもマルクト側から探すのはもう一人の方に任せ、自分は国境で待つのでそこで合流する事にしているとの事です」
「そうですか(マルクト側から、ですか・・・)」
それで視線を上げて問いを向ける孔明にアルマンダインはありのままを思い出すように答えるが、その中身に内心で考え込むように声を上げる。
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「・・・この度は誠に申し訳ありませんでした。神託の盾所属の者がこのような騒ぎを引き起こしてしまい・・・」
「・・・気にしないでください、と言える程の事柄ではありません。ですが丞相という立場である貴方がこちらにまで来たという事実はダアトがどれだけこの事態を重く見ているか、それだけは確かだということは了承させていただきましょう」
「・・・ありがとうございます、アルマンダイン伯爵」
そこで孔明は後ろに兵達を待機させながら港の責任者であるアルマンダインと会話をしていたが、相手のどこか攻撃的な話の中身に孔明は礼を述べるしか出来なかった。
・・・さて、孔明が何故このカイツールにいるのかと言えばケセドニアにてルーク達の目的地が目下このカイツールの港であるという報告を受けたからだ。
領事館の人間の話によればルークとティア・・・この二人は奇跡的に怪我もなくどちらも無事だったらしいのだが、ティアがマルクトに行く馬車をキムラスカの方に行く馬車と勘違いして乗ってしまったとのことだが・・・そこでたまたま出会した盗賊団を見つけたマルクトの陸艦タルタロスが、道中通ってキムラスカ側に戻るためにはそこを通らなければならないローテルロー橋を壊した為に歩いて戻ることも出来なくなったとの事だ。
それで仕方なくその馬車でエンゲーブに向かうことにしたルーク達だが、そこで行方不明になっていた導師達と出会った事で事態は大きく変わった。
(手紙には書かれてはいなかったようですが、おそらくくのいちが報告の手紙を出すようにと進言したのでしょうね。姿を現して・・・まさか導師達とティア達が出会す事になるとは思っていませんでしたが、その行方と安全が明らかになったのは不幸中の幸いといった所でしたね。このような形になるとは思ってはいませんでしたが、彼女に感謝ですね)
視線を下げている中で孔明は考える、その情報元だろうというくのいちへの感謝に関してを。
・・・そう、導師の存在があったことで孔明はくのいちの行動から報告の手紙が送られるに至ったのだと考えていた。
現地にいない孔明は推測しか出来ないが、ルークとティアの二人はマルクトに誤って来たことで心に余裕がないであろうというのは容易に予測が出来た。右も左も分からないという状況で、下手に行動は出来ないだろうと。そこで偶然出会ったアニス達と言うか、くのいちが働きかけて手紙が送られたのだろうと。
ただ何故ティアがルークを連れて共にいるのかという疑問に関してまでは報告は受けてはいないが、その理由は後で本人について聞けばいいだろうと孔明は考える。何故ならティア達はローテルロー橋を通れなくなった事から、カイツールの国境を越えて港に向かう進路を取るしかケセドニアに戻る術はない上にそうすると断言したのだ・・・そう考えれば余程の事がなければ国境に行くか港で待っていれば、ティア達はそこに来ることになり顔を合わせることが出来るのだから。
「・・・ちなみにお聞きしますが、謡将はどちらにいらっしゃいますか?」
「あぁ、謡将でしたら国境まで向かいました。何でもマルクト側から探すのはもう一人の方に任せ、自分は国境で待つのでそこで合流する事にしているとの事です」
「そうですか(マルクト側から、ですか・・・)」
それで視線を上げて問いを向ける孔明にアルマンダインはありのままを思い出すように答えるが、その中身に内心で考え込むように声を上げる。
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