軍師と女忍、対峙する
「・・・というようにダアトでは行動していました。てすので謡将の兵力は単純に見れば最大の半分程度しかなく、この兵力であれば十分に対処可能なくらいです」
「ほう・・・もうダアトはそこまでの状況になっているという訳ですか・・・」
・・・それで時間は少し進み、予想通りにジェイドからダアトで何をしていたのかと聞かれた孔明。
その為に説明をし終えてジェイドを始めとして一同が納得と言った空気になる中、一人複雑そうにしていた人物が発言する。
「・・・あの・・・ユリアシティに関してはどうするつもりでいるんですか、丞相は・・・?」
「謡将に大詠師と決着をつけてからになりますが、勿論ユリアシティの方々とは話をする予定ですよ」
それはティアなのだが、ユリアシティの事を口にしてきた様子に平然と返す。
「・・・話を聞けば魔界の中で唯一障気に飲まれてない街だとの事ですが、そこに昔から預言を達成するためにダアトの裏から指示を出してきた人達が住んでいるとお聞きしましたが・・・」
「えぇ、そうです。そして謡将もそうですが、ティアの生まれ育った場所でもあります」
「っ・・・知っていたんですか、丞相・・・?」
「それくらいは私の立場であればすぐに調べはつきますが、何より私の元に誰がいるのか・・・お忘れなのですか?」
「あ・・・す、すみません・・・」
ジェイドがそこに改めてユリアシティについてを確認するように声を上げて孔明が肯定し、ティアは知っているのかといった驚きを見せるがリグレットの存在を暗に口にされると恥ずかしさと忘れていたと言った気恥ずかしさを混ぜたように顔を赤くする。
「とりあえず話を戻しますが、ユリアシティに関しましては一先ずは話をしに行くだけで済ませる予定です」
「あの・・・予定と言いますけれど、もしもの場合・・・ユリアシティを兄さんの兵と同じように、制圧する考えもあるんですか・・・?」
孔明はそんなことに構わず話を進めるのだが、ティアが若干嫌な予感を感じているといったように確認を向けてくる。まさかユリアシティにも同じような事はしないだろうかとばかりに。
「それは考えていないわけではありませんが、あくまでも最終手段です。こちらとしてもユリアシティとの敵対など望んでいませんからね」
「望んでいないって・・・」
「あくまでこちらはという意味です。向こうが我々の話を聞いてどのように反応するか、それ次第ではあちらは我々の事を排除にかかる可能性は十分に有り得ます・・・もしそうなった時には手を出すな、とでも言うつもりですか?貴女は」
「っ!・・・そ、そんなことはありません・・・ただ私は、ユリアシティが武力により制圧されるようなことは望んでいないだけで・・・」
「故郷を想い、その危機を危ぶむ・・・それらは個人が持つ感情としては至極当然の物でしょう。ですが貴女は話を聞いていなかったのですか?預言を実行するようにという大本の指示を出し、その中身を知っているのは間違いない事だということを」
「そ、それは・・・」
その声に積極的にはしないと答えるが尚もユリアシティに対して気持ちが残っている事を匂わせるティアに対し、孔明は容赦のない事実でティアを戸惑わせる。ユリアシティが大本の指示を出していたことに変わりはないのだといった言葉を出して。
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「ほう・・・もうダアトはそこまでの状況になっているという訳ですか・・・」
・・・それで時間は少し進み、予想通りにジェイドからダアトで何をしていたのかと聞かれた孔明。
その為に説明をし終えてジェイドを始めとして一同が納得と言った空気になる中、一人複雑そうにしていた人物が発言する。
「・・・あの・・・ユリアシティに関してはどうするつもりでいるんですか、丞相は・・・?」
「謡将に大詠師と決着をつけてからになりますが、勿論ユリアシティの方々とは話をする予定ですよ」
それはティアなのだが、ユリアシティの事を口にしてきた様子に平然と返す。
「・・・話を聞けば魔界の中で唯一障気に飲まれてない街だとの事ですが、そこに昔から預言を達成するためにダアトの裏から指示を出してきた人達が住んでいるとお聞きしましたが・・・」
「えぇ、そうです。そして謡将もそうですが、ティアの生まれ育った場所でもあります」
「っ・・・知っていたんですか、丞相・・・?」
「それくらいは私の立場であればすぐに調べはつきますが、何より私の元に誰がいるのか・・・お忘れなのですか?」
「あ・・・す、すみません・・・」
ジェイドがそこに改めてユリアシティについてを確認するように声を上げて孔明が肯定し、ティアは知っているのかといった驚きを見せるがリグレットの存在を暗に口にされると恥ずかしさと忘れていたと言った気恥ずかしさを混ぜたように顔を赤くする。
「とりあえず話を戻しますが、ユリアシティに関しましては一先ずは話をしに行くだけで済ませる予定です」
「あの・・・予定と言いますけれど、もしもの場合・・・ユリアシティを兄さんの兵と同じように、制圧する考えもあるんですか・・・?」
孔明はそんなことに構わず話を進めるのだが、ティアが若干嫌な予感を感じているといったように確認を向けてくる。まさかユリアシティにも同じような事はしないだろうかとばかりに。
「それは考えていないわけではありませんが、あくまでも最終手段です。こちらとしてもユリアシティとの敵対など望んでいませんからね」
「望んでいないって・・・」
「あくまでこちらはという意味です。向こうが我々の話を聞いてどのように反応するか、それ次第ではあちらは我々の事を排除にかかる可能性は十分に有り得ます・・・もしそうなった時には手を出すな、とでも言うつもりですか?貴女は」
「っ!・・・そ、そんなことはありません・・・ただ私は、ユリアシティが武力により制圧されるようなことは望んでいないだけで・・・」
「故郷を想い、その危機を危ぶむ・・・それらは個人が持つ感情としては至極当然の物でしょう。ですが貴女は話を聞いていなかったのですか?預言を実行するようにという大本の指示を出し、その中身を知っているのは間違いない事だということを」
「そ、それは・・・」
その声に積極的にはしないと答えるが尚もユリアシティに対して気持ちが残っている事を匂わせるティアに対し、孔明は容赦のない事実でティアを戸惑わせる。ユリアシティが大本の指示を出していたことに変わりはないのだといった言葉を出して。
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