軍師と女忍、合流する

「・・・さて、一先ずこのくらいにしておきましよう。あまり時間をかけすぎると言い訳をするにしても何を話していたのかと追求されることは避けられませんからね」
「それはいいんですけど、ダアトで何をしていたのかとか聞かれたらどう答えるつもりですか?どうせ最初からこうする予定だったなら、最初から秘密裏でも私達に付いてくればよかったとか大佐なら言いそうですけど」
「その辺りの事については正直にお答えしますよ。こちらにはやましいことなどありませんし、あちらにとっても必要な事ですからね。とは言えお答えするのはそこまでで、そこから先については追求があってもかわさせていただきます。そうなるかどうかは大佐次第でしょうけれどね」
「あ~、多分それなら必要以上に踏み込んだ詮索はしないでしょうね~大佐は。あの人聡いと言えば聡いんですけど、自分が満足する範囲の答えが返ってきたらそれで満足するって部分ありますからね~」
それで孔明が話を終わらせようとした時にくのいちが最後にと質問をすると、話は必要な程度にすると返ってきた事に納得する。一番あの面子の中で疑い深いジェイドでこそあるが、反面として頷けるだけの材料があればすぐに頷いてくれるだろうと。
「えぇ、そういうことですので彼らの元に戻りましょう」
「分かりました~♪」
そして改めて戻るように切り出すとすぐにくのいちも楽し気に頷き、揃って二人は部屋を後にしていく・・・









「・・・お待たせしました」
「もうよろしいのですか、話し合いについては」
「えぇ、聞きたいことに話したいことは話せましたので大丈夫です」
・・・それでルーク達のいる部屋に来た孔明達は視線が自然と自分達に集まるのを自覚しつつ、ジェイドと会話を交わす。
「それでは早速話を始めましょう。丞相から直々にお話をお聞きしたいことは沢山ありますからね」
「えぇ、分かりました」
そんな言葉もそこそこに早速本題と入るジェイドに、孔明も大して気にせず頷いて返す。



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