軍師と女忍、合流する
「そういったティアであるからこそ本人には一応訳を説明するようにはしますが、全てが終わった時に彼女をどういった手柄を立てたかに役に立ったかを加味したとしても、最低限確実に神託の盾にはいられないようにした上で表舞台な立てないような処置を施す予定です」
「最低限、か・・・それ以上も有り得るというのは納得するが、それだけの処置を取らねばティアはまずいということか・・・」
「はっ。もし一連の流れを全て終わらせティアに何の処置も取らなかった場合、最も有り得るだろう事は兄である謡将の地位を時間がかかろうと目指してくる可能性が高いと思われます」
「・・・それは・・・未来は未定でこそあるから絶対だとは言えんが、今の時点での様子を見る限りではティアに人をまとめるような素質など到底感じられんな」
「はい、ですがティアはそんなことは感じたとしても諦めることは無いでしょう・・・自分が兄の取った行動の責任を取らねばならないと思うと共に、我々の中の一員であると思うことから自分がやらねばならないと思う形で」
くのいちは最終的にはティアを処分する旨を話しつつも、会話の流れからもし何もしなかった場合の危険性についてを更に口にする。いかにティアが勘違いして、上を目指そうとするのかを。
「彼女の責任感は一般における道理を伴った物ではなく、あくまで自分がこう感じているからにこうしたい・・・そういった考えが第一に来ることは今見たのでお分かりでしょうが、彼女はそう動く以外に出来ないでしょう。そう自分で理解して自重しようとしたとしても、自分がこうなんだから他の人も自分の気持ちを理解してくれるしそうなる・・・そういった考えに結局は帰結する形でです」
「だからこそ兄の責任を取るために自分が頑張るなんて考えに行き着くだろう、というわけか・・・身内の起こした一大事と言うものはその身内に対しても同じようなことをするんじゃないかとか事前に身内を止められなかったのに、何を言うといった悪感情を抱かれやすいというのに、そういったことを考えず飛び込む形で・・・」
「もしそんな声を向けられたとしても彼女は否定こそするでしょうが、悲劇に耐える姫のような心持ちに酔う形で否定的な声に対して屈する事はまずないでしょう。こんな声を向けられても負けない、兄が起こした事の責任は私が取るのだから・・・と、一層やる気を出すようにしてです。そしてその上で最も厄介なのは、ティアが我々と様々な事はあったけれど懇意の仲になれた・・・そう思われることです」
「・・・いざというときは丞相達に頼る・・・そういった考えを抱く懸念が非常に高いどころか口では最もらしい事を口にしつつ、自分じゃもうどうしようもないからそちらに自分の希望通りに出来ないかと願いに来ると言うことか・・・それもダアトに神託の盾の為と言いつつ、その実は自分の為以外の何物でもないだろうな・・・」
それで更に話が進みティアの見識の狭さもあるが、それ以上に孔明達に頼りに来る可能性の高さが感じられる中身にピオニーはげんなりとした様子を浮かべる。
「本人は悪意ある考えに策略などを弄するような人物ではないのは見て分かられたかと思いますが、だからと言ってそれがいい方向に向かうとは限りません。むしろ今までの行動は大半が悪い方向に向かっています、周りがそれを最悪にまで至らせていないだけで本人は自分がそういった状況にしたと心底からの後悔などはないでしょう・・・ティアについての問題点は挙げればキリがありませんが、処置を忘れれば問題になることは避けられないと見ています」
「・・・確かにそこまで聞けば、処置をしない方がおかしいだろうな・・・まぁこの話はここまでにしよう、そちらもキリがないと言っていることもあるし俺達にはもう関係無い事だからな」
「はっ、では話に参りましょう」
そして最後にチクりとした言葉を残しつつティアの話題を切り上げんとするくのいちにピオニーも頷き、流れは終わったものとなる。ティアへの処罰は確定と、それが場にいた面々の中に焼き付く形で。
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「最低限、か・・・それ以上も有り得るというのは納得するが、それだけの処置を取らねばティアはまずいということか・・・」
「はっ。もし一連の流れを全て終わらせティアに何の処置も取らなかった場合、最も有り得るだろう事は兄である謡将の地位を時間がかかろうと目指してくる可能性が高いと思われます」
「・・・それは・・・未来は未定でこそあるから絶対だとは言えんが、今の時点での様子を見る限りではティアに人をまとめるような素質など到底感じられんな」
「はい、ですがティアはそんなことは感じたとしても諦めることは無いでしょう・・・自分が兄の取った行動の責任を取らねばならないと思うと共に、我々の中の一員であると思うことから自分がやらねばならないと思う形で」
くのいちは最終的にはティアを処分する旨を話しつつも、会話の流れからもし何もしなかった場合の危険性についてを更に口にする。いかにティアが勘違いして、上を目指そうとするのかを。
「彼女の責任感は一般における道理を伴った物ではなく、あくまで自分がこう感じているからにこうしたい・・・そういった考えが第一に来ることは今見たのでお分かりでしょうが、彼女はそう動く以外に出来ないでしょう。そう自分で理解して自重しようとしたとしても、自分がこうなんだから他の人も自分の気持ちを理解してくれるしそうなる・・・そういった考えに結局は帰結する形でです」
「だからこそ兄の責任を取るために自分が頑張るなんて考えに行き着くだろう、というわけか・・・身内の起こした一大事と言うものはその身内に対しても同じようなことをするんじゃないかとか事前に身内を止められなかったのに、何を言うといった悪感情を抱かれやすいというのに、そういったことを考えず飛び込む形で・・・」
「もしそんな声を向けられたとしても彼女は否定こそするでしょうが、悲劇に耐える姫のような心持ちに酔う形で否定的な声に対して屈する事はまずないでしょう。こんな声を向けられても負けない、兄が起こした事の責任は私が取るのだから・・・と、一層やる気を出すようにしてです。そしてその上で最も厄介なのは、ティアが我々と様々な事はあったけれど懇意の仲になれた・・・そう思われることです」
「・・・いざというときは丞相達に頼る・・・そういった考えを抱く懸念が非常に高いどころか口では最もらしい事を口にしつつ、自分じゃもうどうしようもないからそちらに自分の希望通りに出来ないかと願いに来ると言うことか・・・それもダアトに神託の盾の為と言いつつ、その実は自分の為以外の何物でもないだろうな・・・」
それで更に話が進みティアの見識の狭さもあるが、それ以上に孔明達に頼りに来る可能性の高さが感じられる中身にピオニーはげんなりとした様子を浮かべる。
「本人は悪意ある考えに策略などを弄するような人物ではないのは見て分かられたかと思いますが、だからと言ってそれがいい方向に向かうとは限りません。むしろ今までの行動は大半が悪い方向に向かっています、周りがそれを最悪にまで至らせていないだけで本人は自分がそういった状況にしたと心底からの後悔などはないでしょう・・・ティアについての問題点は挙げればキリがありませんが、処置を忘れれば問題になることは避けられないと見ています」
「・・・確かにそこまで聞けば、処置をしない方がおかしいだろうな・・・まぁこの話はここまでにしよう、そちらもキリがないと言っていることもあるし俺達にはもう関係無い事だからな」
「はっ、では話に参りましょう」
そして最後にチクりとした言葉を残しつつティアの話題を切り上げんとするくのいちにピオニーも頷き、流れは終わったものとなる。ティアへの処罰は確定と、それが場にいた面々の中に焼き付く形で。
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