女忍、前進する
「って訳なんで、あっしらはルークが余程変なことを考えない限りはその考えを尊重するからどうするかにどうしたいかはゆっくり考えていいよ~。まだしばらくどうしたいかについては考える時間はあるからね~」
「・・・分かった。そういう風に言ってくれるとこっちとしちゃ正直助かるけど・・・もし俺がキムラスカに戻りたいって言って、アッシュもおんなじ考えみたいな感じのどっちか選ばないとどうしようもない選択が待つようなことになったら、お前らはどんな風にするつもりなんだ?そんなことを言うけどよ・・・」
「あ~、そっちか~・・・」
そんな空気のまま考える事を勧めるくのいちだがルークが意見が被った際の事を口にしたことに、困ったように頭をかく。確かにアッシュと意見がぶつかったらルーク相手に引くような事など無いだろうと感じた為に。
「・・・ねぇ、ルーク。質問に質問を返すような事を言うけど、今の時点じゃルークはどうしたいって思ってるっていうか気持ちは傾いてるの?キムラスカに帰ることとか、そうしたくないとか色んな事の中で一番どうしたいとかさ」
「えっ・・・と、それは・・・・・・正直、まだどうしたいかすら決まってねぇ・・・色々頭の中がごちゃごちゃになってて、今もどうしたらいいかって必死に頭を動かしててそんなこと考える余裕すらなかったからな・・・」
「だったら少しずつ考えていこ?それでルークがどうしたいとかどうするのがいいとかって考えたら、私達に言ってくれたらいいから・・・そうしたら私達がその為に何か手伝える事があるなら、手伝うからさ」
「・・・あ~、確かにどうしたいかも考えきれてないのにちょっと急ぎすぎてたかもな・・・分かった、ちゃんとどうしたいのか考えてお前らに協力してほしいって思ったら言うことにするよ」
「うん、それでいいからゆっくり考えてね」
すると横から入ってきたのはアニスで優しく、それでいて元気付けるようにゆっくり考えるように言うとルークは素直に頷く。
「う~ん、私もまだまだかな~。娘に年長者のお株を奪われるような事を言われてしまうなんてさ~」
「仕方無い事だと思いますよ。貴女はルークと近い位置で会話をしていて、アニスは客観的な見地から話に加わったのですからフォローの仕方もまた違った物となるのは当然です。むしろここは娘が客観的に物事を見た上で行動したことを親として喜ぶのが筋だと思いますよ」
「うん、そうだね!親としてはちゃんとした判断を下せて優しい子に育ってくれることを喜ばなくちゃいけないね!」
「・・・あの、そんなことをこんな馬車の中で言わないでくれませんか?聞かないようになんて無理なんですけど・・・」
「・・・あ~、まぁなんつーか・・・御愁傷様・・・」
そんな光景に複雑そうな顔をしていたくのいちだがディストの言葉によりすぐに嬉しそうな表情と声に様変わりするのだが、アニスはすさまじく恥ずかしそうに顔を赤くして背けてルークは頭をかきながら精一杯のフォローの言葉をかけた。
・・・そんな風に馬車の中で話がされつつ、一行を乗せた辻馬車はセントビナーへと辿り着いた。
「・・・成程、話は分かった。そういうことであれば一先ずこのセントビナーでアクゼリュスの住民を受け入れるようにし、ピオニー陛下にもジェイド坊や達がグランコクマに向かっていると手紙を出すようにしよう」
「ありがとうございます、元帥」
それでマルクト軍の基地の中で息子のグレンを横につけた老マクガヴァンとの話も済み、ジェイドは頭を下げる。
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「・・・分かった。そういう風に言ってくれるとこっちとしちゃ正直助かるけど・・・もし俺がキムラスカに戻りたいって言って、アッシュもおんなじ考えみたいな感じのどっちか選ばないとどうしようもない選択が待つようなことになったら、お前らはどんな風にするつもりなんだ?そんなことを言うけどよ・・・」
「あ~、そっちか~・・・」
そんな空気のまま考える事を勧めるくのいちだがルークが意見が被った際の事を口にしたことに、困ったように頭をかく。確かにアッシュと意見がぶつかったらルーク相手に引くような事など無いだろうと感じた為に。
「・・・ねぇ、ルーク。質問に質問を返すような事を言うけど、今の時点じゃルークはどうしたいって思ってるっていうか気持ちは傾いてるの?キムラスカに帰ることとか、そうしたくないとか色んな事の中で一番どうしたいとかさ」
「えっ・・・と、それは・・・・・・正直、まだどうしたいかすら決まってねぇ・・・色々頭の中がごちゃごちゃになってて、今もどうしたらいいかって必死に頭を動かしててそんなこと考える余裕すらなかったからな・・・」
「だったら少しずつ考えていこ?それでルークがどうしたいとかどうするのがいいとかって考えたら、私達に言ってくれたらいいから・・・そうしたら私達がその為に何か手伝える事があるなら、手伝うからさ」
「・・・あ~、確かにどうしたいかも考えきれてないのにちょっと急ぎすぎてたかもな・・・分かった、ちゃんとどうしたいのか考えてお前らに協力してほしいって思ったら言うことにするよ」
「うん、それでいいからゆっくり考えてね」
すると横から入ってきたのはアニスで優しく、それでいて元気付けるようにゆっくり考えるように言うとルークは素直に頷く。
「う~ん、私もまだまだかな~。娘に年長者のお株を奪われるような事を言われてしまうなんてさ~」
「仕方無い事だと思いますよ。貴女はルークと近い位置で会話をしていて、アニスは客観的な見地から話に加わったのですからフォローの仕方もまた違った物となるのは当然です。むしろここは娘が客観的に物事を見た上で行動したことを親として喜ぶのが筋だと思いますよ」
「うん、そうだね!親としてはちゃんとした判断を下せて優しい子に育ってくれることを喜ばなくちゃいけないね!」
「・・・あの、そんなことをこんな馬車の中で言わないでくれませんか?聞かないようになんて無理なんですけど・・・」
「・・・あ~、まぁなんつーか・・・御愁傷様・・・」
そんな光景に複雑そうな顔をしていたくのいちだがディストの言葉によりすぐに嬉しそうな表情と声に様変わりするのだが、アニスはすさまじく恥ずかしそうに顔を赤くして背けてルークは頭をかきながら精一杯のフォローの言葉をかけた。
・・・そんな風に馬車の中で話がされつつ、一行を乗せた辻馬車はセントビナーへと辿り着いた。
「・・・成程、話は分かった。そういうことであれば一先ずこのセントビナーでアクゼリュスの住民を受け入れるようにし、ピオニー陛下にもジェイド坊や達がグランコクマに向かっていると手紙を出すようにしよう」
「ありがとうございます、元帥」
それでマルクト軍の基地の中で息子のグレンを横につけた老マクガヴァンとの話も済み、ジェイドは頭を下げる。
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