女忍、邁進する
「んじゃアッシュ質問ある?無いならしばらく自由時間にするからゆっくりしてていいけど」
「・・・何かありゃ後で聞く。さっさとどこかに行きやがれ。テメェらとは必要以上に話をしたくねぇ」
「・・・別にいいけど、ガイ大丈夫?ここから移動出来る?」
「あぁ、済まない・・・空いている部屋に移動したらしばらく一人で考えさせてもらう。何かあったら呼んでくれ・・・」
「うん、分かった・・・じゃあねアッシュ、ごゆっくり~」
そしてアッシュに確認を取ってからガイに声かけをした後、アッシュを一人残す形にしてくのいちは気軽に手を振りリグレット達と共に部屋を後にして行く。
・・・それでアッシュを残し、部屋から出たくのいちは適当に空いている部屋にガイを案内してその部屋から出た。
「・・・さて、そろそろ教えてはいただけませんか?」
「ほえ?何をでしょうかい?」
「貴女が何故あそこまでガイにやたらと気をかけているのかについてです・・・タルタロスに乗る前の会話で貴女はガイに謡将と繋がりはないのかとお聞きし、無いと言ったにも関わらず先の質問は更にその内心に突っ込んだような物でした。まるでガイの事を警戒してて探っているのではないか・・・そう思わざるを得ないようなね」
「成程~、大佐殿はそう見ましたか」
そして通路でジェイドがおもむろにガイについての態度の不審さを口にした事に、くのいちはとぼけたようにおどけた後に否定は返さずに笑顔を浮かべる。
「と言うことはやはり、ガイに対して何かあるというのですね?」
「それは大佐殿になら話してもいいけど、ここで話すのもなんなんで甲板に行きますか。ここじゃあんまりにもガイと位置が近すぎるしね」
「念の為と言うことですか・・・分かりました。では甲板に向かいましょう」
ジェイドもその態度は肯定と見なして話を進めるが、ガイに聞かれないようにと場所を変える提案をするくのいちに妥当と頷き共に甲板へと向かう。
「・・・それじゃ、話をするよ。私達がガイに対してどんな疑いを持っているかについてをね」
・・・そしてすぐに甲板について周りの話を聞こえる位置に自分達以外いないことを確認したくのいちは話を始める。ガイに対して抱いている疑問についての話を。
「・・・ファブレかもしくはルーク個人かアッシュ個人かに対する殺意、謡将との本来の立場では有り得ない程の密接な関係、そして可能性として無くも無いのがガイがガルディオスの生き残りであること・・・というものですか・・・」
「そういうこと」
・・・それで今まで得た情報と推測を話終えたくのいちは、ジェイドが眼鏡に手を当て何とも言い難そうに声を上げる姿に次の言葉をかける。
「それで、大佐殿は今の話を聞いてどう思った?率直な感想を言ってもらって構わないよ?」
「ではお言葉通り率直に申し上げますが・・・少なからずガイが何かを隠しているだろうとは私も感じていました。彼は以前私のマルクトに対する知識についての問い掛けに卓上旅行が趣味だからと言っていましたが、それだけでは不自然だと私は思っていました・・・卓上旅行という趣味自体を否定するつもりもありませんし極めればどのような領域に入るか分かりませんが、彼は一応建前としてはキムラスカ人とのこと。なのに敵国である筈のマルクトの街や村の事をさも当然のように・・・それも憎しみもわだかまりもなく話すことが出来るのは、いささかおかしいと」
「ほうほう、成程・・・そういった視点って訳ですかい」
感想を求めるくのいちにジェイドはいかにガイの卓上旅行という言い分が不自然に思えたかを述べていき、その中身に悪くないとばかりにウンウンと頷く。
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「・・・何かありゃ後で聞く。さっさとどこかに行きやがれ。テメェらとは必要以上に話をしたくねぇ」
「・・・別にいいけど、ガイ大丈夫?ここから移動出来る?」
「あぁ、済まない・・・空いている部屋に移動したらしばらく一人で考えさせてもらう。何かあったら呼んでくれ・・・」
「うん、分かった・・・じゃあねアッシュ、ごゆっくり~」
そしてアッシュに確認を取ってからガイに声かけをした後、アッシュを一人残す形にしてくのいちは気軽に手を振りリグレット達と共に部屋を後にして行く。
・・・それでアッシュを残し、部屋から出たくのいちは適当に空いている部屋にガイを案内してその部屋から出た。
「・・・さて、そろそろ教えてはいただけませんか?」
「ほえ?何をでしょうかい?」
「貴女が何故あそこまでガイにやたらと気をかけているのかについてです・・・タルタロスに乗る前の会話で貴女はガイに謡将と繋がりはないのかとお聞きし、無いと言ったにも関わらず先の質問は更にその内心に突っ込んだような物でした。まるでガイの事を警戒してて探っているのではないか・・・そう思わざるを得ないようなね」
「成程~、大佐殿はそう見ましたか」
そして通路でジェイドがおもむろにガイについての態度の不審さを口にした事に、くのいちはとぼけたようにおどけた後に否定は返さずに笑顔を浮かべる。
「と言うことはやはり、ガイに対して何かあるというのですね?」
「それは大佐殿になら話してもいいけど、ここで話すのもなんなんで甲板に行きますか。ここじゃあんまりにもガイと位置が近すぎるしね」
「念の為と言うことですか・・・分かりました。では甲板に向かいましょう」
ジェイドもその態度は肯定と見なして話を進めるが、ガイに聞かれないようにと場所を変える提案をするくのいちに妥当と頷き共に甲板へと向かう。
「・・・それじゃ、話をするよ。私達がガイに対してどんな疑いを持っているかについてをね」
・・・そしてすぐに甲板について周りの話を聞こえる位置に自分達以外いないことを確認したくのいちは話を始める。ガイに対して抱いている疑問についての話を。
「・・・ファブレかもしくはルーク個人かアッシュ個人かに対する殺意、謡将との本来の立場では有り得ない程の密接な関係、そして可能性として無くも無いのがガイがガルディオスの生き残りであること・・・というものですか・・・」
「そういうこと」
・・・それで今まで得た情報と推測を話終えたくのいちは、ジェイドが眼鏡に手を当て何とも言い難そうに声を上げる姿に次の言葉をかける。
「それで、大佐殿は今の話を聞いてどう思った?率直な感想を言ってもらって構わないよ?」
「ではお言葉通り率直に申し上げますが・・・少なからずガイが何かを隠しているだろうとは私も感じていました。彼は以前私のマルクトに対する知識についての問い掛けに卓上旅行が趣味だからと言っていましたが、それだけでは不自然だと私は思っていました・・・卓上旅行という趣味自体を否定するつもりもありませんし極めればどのような領域に入るか分かりませんが、彼は一応建前としてはキムラスカ人とのこと。なのに敵国である筈のマルクトの街や村の事をさも当然のように・・・それも憎しみもわだかまりもなく話すことが出来るのは、いささかおかしいと」
「ほうほう、成程・・・そういった視点って訳ですかい」
感想を求めるくのいちにジェイドはいかにガイの卓上旅行という言い分が不自然に思えたかを述べていき、その中身に悪くないとばかりにウンウンと頷く。
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