「まぁ信じたくないって気持ちは分からないでもないし絶対そうなるなんてハッキリは言えないけど、どっちにしてもガイの立場は微妙な物になってるのは確実だよ～。多分情報を漏らしたとか怪しく見えるような変な事をしたら、キムラスカとしてはガイの事を無理に擁護したりそんな行動を見過ごすような理由なんて無いだろうしね」
「だったら・・・俺は、どうするべきなんだ・・・？」
更にくのいちはいかにガイが慎重にならねばまずいかを語っていき、当人は解決法についてを聞いてくる。どうにかならないかと。
「・・・ん～、ガイが安全に事を進めたいってんならキムラスカに戻らないのがまず大前提になるんじゃない？今言ったようにガイの立場って絶対に安全なんて言えない物だし、マルクトかダアトかどっちかに亡命するのがまだ命を大事にっていうならマシな選択だと思うけど・・・そこのとこで一つ聞きたいけど、ガイにはキムラスカもだけどファブレに対して命を賭けてでもそこにいたいって気持ちは正直な気持ちとしてあるの？そういった強い気持ちが無いと、多分キムラスカに戻っても辛いだけだと思うよ」
「っ・・・それ、は・・・」
「だからさ・・・どうするかはまだ決めてないにしても、そこまでしてでもキムラスカに義理立てしなきゃならない理由はある？・・・それを答えてくれるなら、私もどうにか出来るように案くらいは出すよ？」
「っ・・・・・・」
（お～、迷ってる迷ってる・・・やっぱりガイにはファブレに対して思うところがビンビンにあるって事か・・・これは一層どうにかしないといけないね～、ガイの事）
くのいちは少し考え込んだといった様子で話を進めた上でガイにキムラスカとファブレへの忠誠心について聞き、更には解決の為に親身になるといったように声をかければ極めて答えにくいといったようにガイは表情を歪めて沈黙し、その様子にガイをやはりどうにかすべきとくのいちは改めて感じる。
「・・・その辺りにしておいた方がいいのではないのですか？流石にガイも答えにくそうにしてますし、多少時間を置いた方がどう答えるべきか考えがまとまるでしょうからね」
「ん～・・・まぁそうか。流石に今全部答えるようになんて言っても答えにくいだろうしね・・・ガイ～、とりあえず考える時間はタルタロスで移動する間を使えばあると思うからその間で色々考えておいてね～。私に報告をするにしてもしないにしても、今のガイには考える時間が必要だってのは分かるだろうしね」
「・・・あぁ、すまない・・・そうさせてもらう・・・流石に今すぐ結論を出せるような状態じゃないからな・・・」
そんな時にジェイドが後ででいいと言わんばかりに会話に入ってきたことにくのいちも納得し、ガイは動揺覚めやらぬといった様子で頷いて返す。今すぐ答えることは出来ないと。
「んじゃ次の質問何かある？無いならガイも休憩させるって意味でしばらく自由時間にするけど・・・」
「では最後に私から・・・これから貴女方は我々に協力すると言われたわけですが、丞相は再びこちらに来られるのですか？あの方の性格からして、モースのように単に命令をダアトから下すだけで終わるようなことはされないように思うのですが・・・」
「それは間違いないよ～。旦那様はダアトでやることをやり終えたらこっちにケセドニアで合流する手筈になってるから、一度ケセドニアに寄ってもらう事になるけどね」
「ケセドニアですか？」
「一言で言うと行き違いを防ぐためだよ。これからしばらくマルクトに行かなきゃならないし、旦那様も旦那様でやることがあるしちょうどいい合流地点がケセドニアなんだ」
「と言うことはしばらく時間が経ってからケセドニアに行けば丞相と再び、という訳ですか・・・分かりました、ありがとうございます」
そして次の質問で最後にせんとするくのいちにジェイドが孔明の事について問い掛けてきた為、ケセドニアで合流予定と理由つきで返すと納得といった様子で頭を下げる。












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