女忍、邁進する
「・・・そのようなことはしませんよ。こちらとしては貴女方の協力がなければどう対応していいか分からなくなりますし、何より貴女と敵対するつもりはありませんからね」
「私と、ねぇ・・・随分と評価してくれるねぇ、大佐殿・・・まぁその言葉がルークを殺さないと確約する物だって事でよしとしとくよ。こっちもマルクトとの繋がりを消すような事はしたくはないしね」
「っ・・・」
ジェイドはその返答として望み通りにするといったように返すが、その言葉にある含みを感じ取ったとばかりのくのいちの冷笑にたまらず冷や汗を浮かべる。
「・・・にゃはん♪緊張しなくていいよ♪それより別の話題に行こっか♪」
「・・・そうですね、そうしましょうか」
ただくのいちが殺気を霧散させて何時ものように明るい笑顔を浮かべた事に、若干ジェイドは安堵の気持ちがこもったよう頷いた。さながら、虎の尾を踏んで無事に生きて帰れたような様子で。
「んじゃ次の話題にって言いたいけど、まだそっちから何か聞きたい事はある?無いなら別にいいけど」
「・・・じゃあ俺からまた聞きたいんだが、最終的に丞相達はどんな風に事を進めようと思っているんだ?ダアトについては改革が目的だとは聞いたが、その上でキムラスカとマルクトとどういった関係を結ぶとかどうするつもりでいるんだ・・・?」
それで次の話題についてどうかとくのいちが振ると、ガイが今後のキムラスカとマルクトへの対応について質問してきた。
「それに関して答えることは別にいいけど、ガイは全部無事に終わったらキムラスカに戻るつもりでいるの?」
「えっ・・・な、なんでそんなことを・・・?」
「ん~、そこから先はキムラスカ次第って面も大きくなるけどガイの立場って正直微妙なんだよね~。だってガイって控え目に言っても使用人って立場で、国の重責にいる人物とはとても言えないじゃん。それである意味今もじゃあるけど、ここから先に関して国の秘密に携わることになりかねないんだよ?そこでもし決まった秘密に関して口にすることを危惧したキムラスカが動くなんてことも有り得るんだよ。口封じを行うなんて可能性もね」
「そっ、それは・・・っ!」
くのいちはその質問に答えることについては構わないとしつつも起こりうる可能性についてを口にし、ガイは絶句する。もしかしたら殺されるかもしれないというその危険性を聞いて。
「大袈裟って思うかもしれないけど、それだけ危ないんだよガイの立場って。それに質問の答えも兼ねて言うけど、一応キムラスカにマルクトとは友好関係を結ぶようには旦那様は考えてはいるよ。ただそこで預言を用いての政治を行うつもりは旦那様にはないけれど・・・そこを差し引いたとしても、その時にはダアトはあまりキムラスカに深く関わりすぎないようにはするよ。今の時点でもモースがキムラスカに関わりすぎてるのに、そこで旦那様が代替わりって形で関わりすぎても良くないって旦那様自身が考えてるしね」
「そうなのか・・・」
「だからとも言えるんだけど、こっちがガイに関して関わることってまず無くなるとしか思えないんだよね。元々から私達はダアトの人間だからキムラスカの人事に関して決定権はないけど、その時になったらキムラスカに尚更厚かましく人事に口を出せないし。だからもしガイが秘密保持の為だったり他の何かがあってキムラスカに口封じでもされようものなら私達も何も出来ないんだよね~。その時に私達が助けれる位置にいるとは限らないどころか、むしろいない内に事が進められる可能性の方が高そうだし」
「っ・・・!」
それでくのいちがその言葉は大層な物でないと言った上で自分達は助けに入れないだろうと言い切り、ガイはたまらずひきつった表情になる。助けが入らない、ガイにとって終わりの時を自分自身で想像してしまい。
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「私と、ねぇ・・・随分と評価してくれるねぇ、大佐殿・・・まぁその言葉がルークを殺さないと確約する物だって事でよしとしとくよ。こっちもマルクトとの繋がりを消すような事はしたくはないしね」
「っ・・・」
ジェイドはその返答として望み通りにするといったように返すが、その言葉にある含みを感じ取ったとばかりのくのいちの冷笑にたまらず冷や汗を浮かべる。
「・・・にゃはん♪緊張しなくていいよ♪それより別の話題に行こっか♪」
「・・・そうですね、そうしましょうか」
ただくのいちが殺気を霧散させて何時ものように明るい笑顔を浮かべた事に、若干ジェイドは安堵の気持ちがこもったよう頷いた。さながら、虎の尾を踏んで無事に生きて帰れたような様子で。
「んじゃ次の話題にって言いたいけど、まだそっちから何か聞きたい事はある?無いなら別にいいけど」
「・・・じゃあ俺からまた聞きたいんだが、最終的に丞相達はどんな風に事を進めようと思っているんだ?ダアトについては改革が目的だとは聞いたが、その上でキムラスカとマルクトとどういった関係を結ぶとかどうするつもりでいるんだ・・・?」
それで次の話題についてどうかとくのいちが振ると、ガイが今後のキムラスカとマルクトへの対応について質問してきた。
「それに関して答えることは別にいいけど、ガイは全部無事に終わったらキムラスカに戻るつもりでいるの?」
「えっ・・・な、なんでそんなことを・・・?」
「ん~、そこから先はキムラスカ次第って面も大きくなるけどガイの立場って正直微妙なんだよね~。だってガイって控え目に言っても使用人って立場で、国の重責にいる人物とはとても言えないじゃん。それである意味今もじゃあるけど、ここから先に関して国の秘密に携わることになりかねないんだよ?そこでもし決まった秘密に関して口にすることを危惧したキムラスカが動くなんてことも有り得るんだよ。口封じを行うなんて可能性もね」
「そっ、それは・・・っ!」
くのいちはその質問に答えることについては構わないとしつつも起こりうる可能性についてを口にし、ガイは絶句する。もしかしたら殺されるかもしれないというその危険性を聞いて。
「大袈裟って思うかもしれないけど、それだけ危ないんだよガイの立場って。それに質問の答えも兼ねて言うけど、一応キムラスカにマルクトとは友好関係を結ぶようには旦那様は考えてはいるよ。ただそこで預言を用いての政治を行うつもりは旦那様にはないけれど・・・そこを差し引いたとしても、その時にはダアトはあまりキムラスカに深く関わりすぎないようにはするよ。今の時点でもモースがキムラスカに関わりすぎてるのに、そこで旦那様が代替わりって形で関わりすぎても良くないって旦那様自身が考えてるしね」
「そうなのか・・・」
「だからとも言えるんだけど、こっちがガイに関して関わることってまず無くなるとしか思えないんだよね。元々から私達はダアトの人間だからキムラスカの人事に関して決定権はないけど、その時になったらキムラスカに尚更厚かましく人事に口を出せないし。だからもしガイが秘密保持の為だったり他の何かがあってキムラスカに口封じでもされようものなら私達も何も出来ないんだよね~。その時に私達が助けれる位置にいるとは限らないどころか、むしろいない内に事が進められる可能性の方が高そうだし」
「っ・・・!」
それでくのいちがその言葉は大層な物でないと言った上で自分達は助けに入れないだろうと言い切り、ガイはたまらずひきつった表情になる。助けが入らない、ガイにとって終わりの時を自分自身で想像してしまい。
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