軍師、改善を行う
「そこから謡将達の基地の存在に気付き、何かを企んでいることに気付いたのがこの面々の中にも何人かいます・・・ただその反面として、神託の盾から知らず知らずの内に行方不明になった者も少なからずいます。ただそれらの人々が全て謡将の隠し基地の元に向かったからと言うのは早計と言えますが、この大陸にいる魔物に関しては大抵の神託の盾なら一人でもある程度戦える技量はありますし無理だと判断したなら逃げるくらいの考えもあるでしょう。然程ダアトも港も遠くはありませんからね」
「・・・それは、つまり・・・人知れず、謡将達に始末された神託の盾もいる可能性があると言うことですか・・・?」
「十分に有り得ると私は推測しています。何か悩んでいたような様子など無く、いきなり理由もなく消えるような人柄でなかったという人物ばかりだったとのことですからね・・・ダアトから抜け出した可能性もありますが、これに関してはもう過去の事ですので確かめようはありません」
「・・・むぅ・・・謡将のやって来たことを考えれば、穿った物の見方だと簡単に言うことは出来ないということですか・・・」
(まぁたまたま散策辺りをしていてあの場所に辿り着いたなんて人もいたとは思いますが、それは一々言わない方がいいでしょうね。あの場所は探せばすぐに見つかる程度の場所でしかないですから、あの辺りをうろついていたから怪しまれてそうなった・・・と言った人がいてもおかしくありませんが、そんな偶然の可能性までもを模索してはキリがありませんからね)
更に孔明はその基地と神託の盾の中の行方不明者が繋がっている可能性についてを話していくと、トリトハイムは神妙な面持ちでその可能性を受け止めるが、単なる事故の可能性については孔明は口を閉じる。孔明自身が口にしているが、そこまでは確かめようはない上にキリがないために。
「・・・そしてそういった謡将の動きを怪しく思って動こうとしていた方々の動きを察知したこの場にいる他の神託の盾が、私に報告してくれて話をしたことによりその方々に協力していただくと言ってくださったのです。大詠師に謡将・・・この二人の事を信じられないと」
「・・・そうですか・・・今のこの光景を見て尚更に思います・・・ダアトの中身は我々が思うより遥かに問題があったのだと・・・」
「・・・それを改めるために今トリトハイム殿はここにいるのでしょう?」
「・・・そう、でしたね・・・私が今ここにいるのはここにいない詠師の分も含め、丞相の助けになりダアトを変えるためでした・・・!」
それで孔明が軌道を反らしながら話を進めるとトリトハイムは意気消沈と言ったよう頭を下げるが、すぐに孔明の言葉に頭を上げて気を持ち直す。目的を思い出したと。
「それでしたら構いませんが、そろそろよろしいですか?兵に向けて、音頭を取りたいと思いますので」
「はい、どうぞ」
「では・・・皆さん、時は来ました。これより我々は謡将率いる神託の盾のいる基地へと攻め入る事になりますが、臆することはありません。彼らは自分達が攻撃される、それも同じ神託の盾にそうされるなど夢にも思わずにいるでしょう。そのような状態の彼らを前に私の指揮を受ける貴殿方が遅れをとるはずがありません・・・さぁ、行きましょう。ダアトを本来あるべき姿へと変えるために」
‘‘‘‘オォォォーーーッ!!’’’’
その様子に一声をかけ返事を受けた後に孔明が羽扇を兵達に向けながら告げた言葉に、兵達は一斉に意志の揃った雄叫びを上げる。孔明と違わぬ目的を達成すると意気込み・・・
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「・・・それは、つまり・・・人知れず、謡将達に始末された神託の盾もいる可能性があると言うことですか・・・?」
「十分に有り得ると私は推測しています。何か悩んでいたような様子など無く、いきなり理由もなく消えるような人柄でなかったという人物ばかりだったとのことですからね・・・ダアトから抜け出した可能性もありますが、これに関してはもう過去の事ですので確かめようはありません」
「・・・むぅ・・・謡将のやって来たことを考えれば、穿った物の見方だと簡単に言うことは出来ないということですか・・・」
(まぁたまたま散策辺りをしていてあの場所に辿り着いたなんて人もいたとは思いますが、それは一々言わない方がいいでしょうね。あの場所は探せばすぐに見つかる程度の場所でしかないですから、あの辺りをうろついていたから怪しまれてそうなった・・・と言った人がいてもおかしくありませんが、そんな偶然の可能性までもを模索してはキリがありませんからね)
更に孔明はその基地と神託の盾の中の行方不明者が繋がっている可能性についてを話していくと、トリトハイムは神妙な面持ちでその可能性を受け止めるが、単なる事故の可能性については孔明は口を閉じる。孔明自身が口にしているが、そこまでは確かめようはない上にキリがないために。
「・・・そしてそういった謡将の動きを怪しく思って動こうとしていた方々の動きを察知したこの場にいる他の神託の盾が、私に報告してくれて話をしたことによりその方々に協力していただくと言ってくださったのです。大詠師に謡将・・・この二人の事を信じられないと」
「・・・そうですか・・・今のこの光景を見て尚更に思います・・・ダアトの中身は我々が思うより遥かに問題があったのだと・・・」
「・・・それを改めるために今トリトハイム殿はここにいるのでしょう?」
「・・・そう、でしたね・・・私が今ここにいるのはここにいない詠師の分も含め、丞相の助けになりダアトを変えるためでした・・・!」
それで孔明が軌道を反らしながら話を進めるとトリトハイムは意気消沈と言ったよう頭を下げるが、すぐに孔明の言葉に頭を上げて気を持ち直す。目的を思い出したと。
「それでしたら構いませんが、そろそろよろしいですか?兵に向けて、音頭を取りたいと思いますので」
「はい、どうぞ」
「では・・・皆さん、時は来ました。これより我々は謡将率いる神託の盾のいる基地へと攻め入る事になりますが、臆することはありません。彼らは自分達が攻撃される、それも同じ神託の盾にそうされるなど夢にも思わずにいるでしょう。そのような状態の彼らを前に私の指揮を受ける貴殿方が遅れをとるはずがありません・・・さぁ、行きましょう。ダアトを本来あるべき姿へと変えるために」
‘‘‘‘オォォォーーーッ!!’’’’
その様子に一声をかけ返事を受けた後に孔明が羽扇を兵達に向けながら告げた言葉に、兵達は一斉に意志の揃った雄叫びを上げる。孔明と違わぬ目的を達成すると意気込み・・・
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