軍師、侵略する
「ではお話しますが、大詠師の行動に関してどういった狙いがあるのかというと至って単純に・・・預言を達成させる為の゙一言に尽きます」
「なっ・・・戦争をする事が、預言だとでも言うのですか・・・!?」
「はい。更に言うなら、先のホド戦争も預言によるものだと、私の調べで分かりました」
「ホ、ホド戦争もですか・・・!?」
孔明は単刀直入とばかりにトリトハイムに二つの事柄の真の狙いは預言達成の為と言い、唖然とさせる。
「し、信じられません・・・まさか、そんなことが・・・」
「確かに中身を言うなら信じることは難しい事かもしれませんが、その預言が詠まれた譜石に関しては私が手に入れています」
「えっ・・・手に入れているって・・・本当ですか・・・!?」
「えぇ、少しお待ちを・・・・・・この二つがその預言について詠まれた譜石となります」
「・・・これが・・・」
信じられないと動揺するばかりのトリトハイムに孔明は嘘ではないと自身の机の引き出しを開け、二つの譜石を取り出しこれが証拠と述べる。
「これにそんな預言が詠まれていると・・・いえ、その前に少しお聞きしていいですか丞相?」
「何でしょうか?」
「貴方はその譜石を手に入れたとおっしゃいましたが、どこからその譜石を・・・?」
「大詠師の部屋からですね」
「っ・・・い、色々言いたいことはありますが・・・何故そのようなことをしたのですか?正直、私には何故丞相がそのようなことをしたのか理由に想像がつかないのですが・・・」
「・・・以前から私は疑問に思って独自に調べていたのです。第一から第六とユリアが詠んだとされる預言・・・これらが歴史上で表に出てきたのは、決まっていずれもその預言が終わった時。つまりは達成された時になります」
「・・・それが、何か・・・?」
「・・・ふぅ・・・(預言に対して疑いの目を向けないし、疑問を抱かない・・・改めて思いますが本当に重症ですね、この世界の預言に対しての盲目な信頼は・・・)」
トリトハイムはそこからモースから譜石の話題についてと質問するが、預言についてを説明してもキョトンとする姿に孔明は小さく聞こえないようタメ息を吐き、この世界の預言に対しての考え方を憂う。あまりにも素直に預言というだけで受け入れすぎだと。
「・・・私はそんなある意味で都合がいいと言える事実に疑問を抱いたのです。何故そのように時期を見計らったかのよう後にそれらが詠まれた預言が出てくるのか、本当にそれらの預言は後で偶然発見された物なのかと」
「そ、それは・・・言われてみれば確かに・・・今思い出してみると、中身も事前に明らかになっていれば国が滅びることにならなかった可能性の高い物も多かったような・・・」
「えぇ。事実いくつかの国が滅び現在ではキムラスカかマルクトに併合される形となっていますが、もし預言の詠まれた譜石が先に滅んだ国により発見されたとしたなら歴史が変わっていた可能性もありますが・・・そこについては置いておおいて話を戻します。問題なのは確実に事が進んで終わった後、それもダアトが発見したと言った形になることです。ただそのようなこと、本来なら有り得ない事なんです。世界各地に散らばっていて当時の国々も含めて探し回っていたはずのユリアの譜石・・・それらが誰の手に渡ることもなく、全てダアトの手に渡るという明らかに都合のいい展開など」
「・・・それは、確かに・・・ユリアの譜石は昔から各国が血眼になって探していたはずの物なのに、いずれも今はダアトが所持しています・・・はっ、まさか丞相はダアトが最初から譜石の場所を知っていたからそうなったと言うのですか・・・!?」
「えぇ。と言うよりは保持していた可能性の方が極めて高いでしょう。場所を知っていただけではもし譜石を何処か別の国や陣営に取られたとなった場合の対処は相当に難しくなりますからね」
「・・・っ!」
その上で自身の推測を過去の出来事も照らし合わせて話をしていく孔明だが、教団に所属している人物にとって衝撃的な中身の物ばかりの為にトリトハイムは絶句するしかなかった。推測だけしか聞いていないとは言え、あまりにも一般的に話されている事実とはかけ離れすぎている中身に。
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「なっ・・・戦争をする事が、預言だとでも言うのですか・・・!?」
「はい。更に言うなら、先のホド戦争も預言によるものだと、私の調べで分かりました」
「ホ、ホド戦争もですか・・・!?」
孔明は単刀直入とばかりにトリトハイムに二つの事柄の真の狙いは預言達成の為と言い、唖然とさせる。
「し、信じられません・・・まさか、そんなことが・・・」
「確かに中身を言うなら信じることは難しい事かもしれませんが、その預言が詠まれた譜石に関しては私が手に入れています」
「えっ・・・手に入れているって・・・本当ですか・・・!?」
「えぇ、少しお待ちを・・・・・・この二つがその預言について詠まれた譜石となります」
「・・・これが・・・」
信じられないと動揺するばかりのトリトハイムに孔明は嘘ではないと自身の机の引き出しを開け、二つの譜石を取り出しこれが証拠と述べる。
「これにそんな預言が詠まれていると・・・いえ、その前に少しお聞きしていいですか丞相?」
「何でしょうか?」
「貴方はその譜石を手に入れたとおっしゃいましたが、どこからその譜石を・・・?」
「大詠師の部屋からですね」
「っ・・・い、色々言いたいことはありますが・・・何故そのようなことをしたのですか?正直、私には何故丞相がそのようなことをしたのか理由に想像がつかないのですが・・・」
「・・・以前から私は疑問に思って独自に調べていたのです。第一から第六とユリアが詠んだとされる預言・・・これらが歴史上で表に出てきたのは、決まっていずれもその預言が終わった時。つまりは達成された時になります」
「・・・それが、何か・・・?」
「・・・ふぅ・・・(預言に対して疑いの目を向けないし、疑問を抱かない・・・改めて思いますが本当に重症ですね、この世界の預言に対しての盲目な信頼は・・・)」
トリトハイムはそこからモースから譜石の話題についてと質問するが、預言についてを説明してもキョトンとする姿に孔明は小さく聞こえないようタメ息を吐き、この世界の預言に対しての考え方を憂う。あまりにも素直に預言というだけで受け入れすぎだと。
「・・・私はそんなある意味で都合がいいと言える事実に疑問を抱いたのです。何故そのように時期を見計らったかのよう後にそれらが詠まれた預言が出てくるのか、本当にそれらの預言は後で偶然発見された物なのかと」
「そ、それは・・・言われてみれば確かに・・・今思い出してみると、中身も事前に明らかになっていれば国が滅びることにならなかった可能性の高い物も多かったような・・・」
「えぇ。事実いくつかの国が滅び現在ではキムラスカかマルクトに併合される形となっていますが、もし預言の詠まれた譜石が先に滅んだ国により発見されたとしたなら歴史が変わっていた可能性もありますが・・・そこについては置いておおいて話を戻します。問題なのは確実に事が進んで終わった後、それもダアトが発見したと言った形になることです。ただそのようなこと、本来なら有り得ない事なんです。世界各地に散らばっていて当時の国々も含めて探し回っていたはずのユリアの譜石・・・それらが誰の手に渡ることもなく、全てダアトの手に渡るという明らかに都合のいい展開など」
「・・・それは、確かに・・・ユリアの譜石は昔から各国が血眼になって探していたはずの物なのに、いずれも今はダアトが所持しています・・・はっ、まさか丞相はダアトが最初から譜石の場所を知っていたからそうなったと言うのですか・・・!?」
「えぇ。と言うよりは保持していた可能性の方が極めて高いでしょう。場所を知っていただけではもし譜石を何処か別の国や陣営に取られたとなった場合の対処は相当に難しくなりますからね」
「・・・っ!」
その上で自身の推測を過去の出来事も照らし合わせて話をしていく孔明だが、教団に所属している人物にとって衝撃的な中身の物ばかりの為にトリトハイムは絶句するしかなかった。推測だけしか聞いていないとは言え、あまりにも一般的に話されている事実とはかけ離れすぎている中身に。
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