女忍、躍動する
「・・・何かあったのですか?いつもの貴女らしからぬ様子に見えますが・・・」
「あぁ、うん・・・ちょっと色々とあってね・・・そっちも報告したい事はあるとは思うけど、こっちから聞いていい?色々ハッキリさせたいことがあるんだけど・・・」
「まぁそれは構いませんが・・・何が聞きたいのですか?」
「うん・・・ガイって分かる?ルークの使用人として近くにいるあの男のことなんだけど・・・」
「えぇ、分かりますが・・・あの男がどうしたんですか?」
「率直に聞くけど、ガイって謡将と何か関係してるかどうか知らない?ディストの今の反応だったり今までの話の感じからだと、神託の盾とは繋がりはないのは確定はしてると思うけど・・・」
「ガイについて、ですか・・・ちょっと待ってください・・・」
そんなくのいちを気遣うようにディストは声をかけるが、大丈夫と言った返答の後にガイについて聞かれた為に考え込むように首をひねる。
「・・・確かに神託の盾と彼が関係無い事は事実ですね。思い出す限りでは私の記憶の中に、神託の盾としての彼の姿や名前はありませんでした。ただ何度か程度ではありますが、彼の名を謡将が口にしていた時の事をリグレットが話していたことを思い出しましたよ」
「えっ?リグレットが話していたって、どういう話をしたの?」
「そこまで詳細に覚えている訳ではありませんが、度々ファブレに向かってその時の様子について報告をリグレットにしていたそうで、私は何回かその話を聞きました。その中身に関してはルークと比べるとガイの方が圧倒的に好意的に思う、といったようなニュアンスの事を何度か口にしたそうなのですが・・・貴女がそうガイについて聞くと言うことを踏まえると、今考えるなら多少不自然という事は否めませんね。謡将という立場にある彼がたかが一使用人、それも利用している家の使用人程度の事をそのように言うのは」
「うん・・・多分謡将からしたらリグレットには報告がてらの世間話程度くらいのつもりで話してたんだろうと思う。あの性格や目的なんかを考えるとルークやファブレの人間と話していて、見下すような感じの気持ちはあっても楽しいなんて気持ちを浮かべないだろうし・・・その中でガイだけ特別っていうのは、やっぱりどうもね・・・」
それで自身の記憶から何とか引っ張り出してきながらもそこに推察を交えて話をするディストに、くのいちも納得しつつガイに対する疑惑は疑惑だけではないとの考えを更に固める。
「・・・とりあえず、貴女が何故そこまでガイについて不信感を抱くのかについてをお聞かせ願えませんか?それらについて聞けば、私もまた何か言えるかもしれませんし」
「そうだね、んじゃその時の事を話すよ・・・」
ディストはその姿にそこに至る経緯を求め、くのいちは頷いて話し出す。ガイへの不信感を抱く理由の数々を・・・
「・・・成程、ファブレかルークかは対象はともかくとしてもガイの殺意が気になった訳ですか・・・」
「うん。他にもバチカルからマルクトにいた私達っていうかルークの元に来れたのも、元々おかしいとは思ってたんだよね。ルーク達が飛ばされた時間とそれを見つけるまでの時間で、この二つについて計算するとまずいる場所が分かった上で直行するしかないけど、そうしてもローテルロー橋が使えなくなってた事を踏まえるとかなり無理をした上でも間に合うようには思えないし」
「でもそれが間に合ってしまった・・・確かに謡将ともですが、我々とガイが繋がっていると見ておかしくはないですね」
・・・それで経緯を話終わり二人で話をする中、やはりガイの行動はおかしな物だという話になる。ヴァンと協力しなければ無理な事だと。
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「あぁ、うん・・・ちょっと色々とあってね・・・そっちも報告したい事はあるとは思うけど、こっちから聞いていい?色々ハッキリさせたいことがあるんだけど・・・」
「まぁそれは構いませんが・・・何が聞きたいのですか?」
「うん・・・ガイって分かる?ルークの使用人として近くにいるあの男のことなんだけど・・・」
「えぇ、分かりますが・・・あの男がどうしたんですか?」
「率直に聞くけど、ガイって謡将と何か関係してるかどうか知らない?ディストの今の反応だったり今までの話の感じからだと、神託の盾とは繋がりはないのは確定はしてると思うけど・・・」
「ガイについて、ですか・・・ちょっと待ってください・・・」
そんなくのいちを気遣うようにディストは声をかけるが、大丈夫と言った返答の後にガイについて聞かれた為に考え込むように首をひねる。
「・・・確かに神託の盾と彼が関係無い事は事実ですね。思い出す限りでは私の記憶の中に、神託の盾としての彼の姿や名前はありませんでした。ただ何度か程度ではありますが、彼の名を謡将が口にしていた時の事をリグレットが話していたことを思い出しましたよ」
「えっ?リグレットが話していたって、どういう話をしたの?」
「そこまで詳細に覚えている訳ではありませんが、度々ファブレに向かってその時の様子について報告をリグレットにしていたそうで、私は何回かその話を聞きました。その中身に関してはルークと比べるとガイの方が圧倒的に好意的に思う、といったようなニュアンスの事を何度か口にしたそうなのですが・・・貴女がそうガイについて聞くと言うことを踏まえると、今考えるなら多少不自然という事は否めませんね。謡将という立場にある彼がたかが一使用人、それも利用している家の使用人程度の事をそのように言うのは」
「うん・・・多分謡将からしたらリグレットには報告がてらの世間話程度くらいのつもりで話してたんだろうと思う。あの性格や目的なんかを考えるとルークやファブレの人間と話していて、見下すような感じの気持ちはあっても楽しいなんて気持ちを浮かべないだろうし・・・その中でガイだけ特別っていうのは、やっぱりどうもね・・・」
それで自身の記憶から何とか引っ張り出してきながらもそこに推察を交えて話をするディストに、くのいちも納得しつつガイに対する疑惑は疑惑だけではないとの考えを更に固める。
「・・・とりあえず、貴女が何故そこまでガイについて不信感を抱くのかについてをお聞かせ願えませんか?それらについて聞けば、私もまた何か言えるかもしれませんし」
「そうだね、んじゃその時の事を話すよ・・・」
ディストはその姿にそこに至る経緯を求め、くのいちは頷いて話し出す。ガイへの不信感を抱く理由の数々を・・・
「・・・成程、ファブレかルークかは対象はともかくとしてもガイの殺意が気になった訳ですか・・・」
「うん。他にもバチカルからマルクトにいた私達っていうかルークの元に来れたのも、元々おかしいとは思ってたんだよね。ルーク達が飛ばされた時間とそれを見つけるまでの時間で、この二つについて計算するとまずいる場所が分かった上で直行するしかないけど、そうしてもローテルロー橋が使えなくなってた事を踏まえるとかなり無理をした上でも間に合うようには思えないし」
「でもそれが間に合ってしまった・・・確かに謡将ともですが、我々とガイが繋がっていると見ておかしくはないですね」
・・・それで経緯を話終わり二人で話をする中、やはりガイの行動はおかしな物だという話になる。ヴァンと協力しなければ無理な事だと。
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