認知し、認知出来ないが故の距離
「そうそう。ルーク君と港で会って話をした後に俺達だけで話をしたのよ、その事について。んでガイだけじゃなく他のティアちゃん達についても話したら出た結論は大体似通った物だった・・・ガイは特にルーク君に長い間付いてたのもあって顕著だから例に上げたけど、似たようなもんだと思うのよ。ルーク君に対する認識ってのはね」
「それは・・・ルークになら何を言ってもいい、という認識ということか?」
「大方そんなもんよ。まぁアニスちゃんなんかは立場を考えてルーク君の機嫌を損ねるような事を表向きは言わなかったけど、俺らの知る陰でのアニスちゃんにアクゼリュスが落ちてからのアニスちゃんはルーク君を尊敬する素振りなんか欠片もなかったっぽいじゃん。んで他の面々に関しちゃガイは笑顔を見せて言いはするけどティアちゃん達と同じで言うことは大体直接的で、アッシュに至っちゃ屑にこっちじゃ劣化レプリカ呼ばわり・・・そんな人達に仲間って関係では呼ばれるけど実質ずっと上に立たれた上で、そんな状況から抜け出ることが出来ない。そこから離れたら自分の存在意義を見出だせないから・・・そんな状況でルーク君がのびのびと生きることが出来ると思う?ましてやルーク君以外がまとまってるって状況で復讐をしようとしたガイを許さないって選択をしたとして、ティアちゃん達がその判断を批判しないって言えると思う?・・・言えるわけないでしょ。ルーク君はその時にはもうガイがいなければどうしようもない状況になってたし、ティアちゃん達はガイに直接狙われた立場でないことも相まって何で信じないのかって言うのは目に見えてる。少なくとも俺達はそう感じたけど、そっちはどう思う?」
「「「「・・・」」」」
そこからゼロスは尚も話を続けていきガイの話からティア達の考え方についての問い掛けを向けると、一同は何も返せず苦い顔をしてしまう・・・その姿はルークの立場の事もティア達の行動の予測についても否定が出来ないと少なからず感じている、それを確かに伺える様子だと言えた。
「・・・ま、もう一度否定されて捨てられてたらあんなルーク君にならなかったんだろうけど、何とか切り捨てられずに謡将と決着をつけてルミナシアに着いたことがあの行動を取らせる事に繋がった・・・この事についちゃ俺様個人としてはルーク君の責任もあるとは思うのよ。ルーク君自身が誰にも相談せずに一人で下した判断だしさ。ただだからってならルーク君が全部悪いって言えるような状態かって言ったら、それも違うって思うんだよね・・・だって結果としてルーク君に心から信頼されてなかったんだしさ。ティアちゃん達は」
「・・・成程、話を聞きゃ確かに納得出来る部分はあるな。あのお坊ちゃんからしての心配をかけたくないだとかアッシュ達の為だとかってのは俺らからすれば自分勝手な事だし、お坊ちゃん自身もそれを分かってる・・・が、お坊ちゃん自身は自覚はなかったんだろ。対等に本音をぶつけ合える相手じゃないと思ってた自覚はな。んでティア達からしてもルークの目線から物を見て考えを汲み取るような事もなく、ただ上から物を見てたんだから尚更噛み合う筈もなかったんだろ。お坊ちゃんとティア達が本当の意味で分かち合って意志が噛み合う筈もな」
「「「「・・・」」」」
その姿を肯定と見なした上でゼロスのルークの無自覚のティア達への信頼がないといった行動についての声に、ユーリも納得した上で更に分かりあえるはずもないと漏らした言葉にまた一同は苦味を更に増した表情で反論出来ずにいた。二人の話を否定の材料がない為に。
「・・・そこでさっき言ったロイド君達にルーク君の同類だけど同類じゃないって言った事に関してだけどさ、まだ違う点があんのよ。これは俺様の考えにジュディス様達の言葉も併せての事なんだけどね・・・」
更にゼロスはまだ言う事がと切り出すが、そこに浮かんだ笑みは皮肉げだが・・・寂しげな気持ちがどこか感じれる空気が滲んでいた。
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「それは・・・ルークになら何を言ってもいい、という認識ということか?」
「大方そんなもんよ。まぁアニスちゃんなんかは立場を考えてルーク君の機嫌を損ねるような事を表向きは言わなかったけど、俺らの知る陰でのアニスちゃんにアクゼリュスが落ちてからのアニスちゃんはルーク君を尊敬する素振りなんか欠片もなかったっぽいじゃん。んで他の面々に関しちゃガイは笑顔を見せて言いはするけどティアちゃん達と同じで言うことは大体直接的で、アッシュに至っちゃ屑にこっちじゃ劣化レプリカ呼ばわり・・・そんな人達に仲間って関係では呼ばれるけど実質ずっと上に立たれた上で、そんな状況から抜け出ることが出来ない。そこから離れたら自分の存在意義を見出だせないから・・・そんな状況でルーク君がのびのびと生きることが出来ると思う?ましてやルーク君以外がまとまってるって状況で復讐をしようとしたガイを許さないって選択をしたとして、ティアちゃん達がその判断を批判しないって言えると思う?・・・言えるわけないでしょ。ルーク君はその時にはもうガイがいなければどうしようもない状況になってたし、ティアちゃん達はガイに直接狙われた立場でないことも相まって何で信じないのかって言うのは目に見えてる。少なくとも俺達はそう感じたけど、そっちはどう思う?」
「「「「・・・」」」」
そこからゼロスは尚も話を続けていきガイの話からティア達の考え方についての問い掛けを向けると、一同は何も返せず苦い顔をしてしまう・・・その姿はルークの立場の事もティア達の行動の予測についても否定が出来ないと少なからず感じている、それを確かに伺える様子だと言えた。
「・・・ま、もう一度否定されて捨てられてたらあんなルーク君にならなかったんだろうけど、何とか切り捨てられずに謡将と決着をつけてルミナシアに着いたことがあの行動を取らせる事に繋がった・・・この事についちゃ俺様個人としてはルーク君の責任もあるとは思うのよ。ルーク君自身が誰にも相談せずに一人で下した判断だしさ。ただだからってならルーク君が全部悪いって言えるような状態かって言ったら、それも違うって思うんだよね・・・だって結果としてルーク君に心から信頼されてなかったんだしさ。ティアちゃん達は」
「・・・成程、話を聞きゃ確かに納得出来る部分はあるな。あのお坊ちゃんからしての心配をかけたくないだとかアッシュ達の為だとかってのは俺らからすれば自分勝手な事だし、お坊ちゃん自身もそれを分かってる・・・が、お坊ちゃん自身は自覚はなかったんだろ。対等に本音をぶつけ合える相手じゃないと思ってた自覚はな。んでティア達からしてもルークの目線から物を見て考えを汲み取るような事もなく、ただ上から物を見てたんだから尚更噛み合う筈もなかったんだろ。お坊ちゃんとティア達が本当の意味で分かち合って意志が噛み合う筈もな」
「「「「・・・」」」」
その姿を肯定と見なした上でゼロスのルークの無自覚のティア達への信頼がないといった行動についての声に、ユーリも納得した上で更に分かりあえるはずもないと漏らした言葉にまた一同は苦味を更に増した表情で反論出来ずにいた。二人の話を否定の材料がない為に。
「・・・そこでさっき言ったロイド君達にルーク君の同類だけど同類じゃないって言った事に関してだけどさ、まだ違う点があんのよ。これは俺様の考えにジュディス様達の言葉も併せての事なんだけどね・・・」
更にゼロスはまだ言う事がと切り出すが、そこに浮かんだ笑みは皮肉げだが・・・寂しげな気持ちがどこか感じれる空気が滲んでいた。
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