「んでそうやってルーク君はティアちゃん達と一緒に旅をして最後にはエルドラントって所でローレライを取り込んだ謡将と戦って、大爆発でアッシュと一つになる前にルミナシアに魂だけ送られてきたって訳らしいけど・・・アッシュとティアちゃん達に関係したことが俺様としちゃルーク君のあの行動を決定付けさせた最大の理由であって、同時に最低の不幸でもあったと思うのよ。そしてそれをルーク君自身は不幸だなんて思わないで、むしろ自分がいるから悪いんだって思う形になってしまうっていう悪循環でね」
「っ！？・・・なんでルークの方が・・・！？」
「・・・そこんとこはローレライは触れなかったからクレス君達はあまり考えてなかったと思うけど、実際にルーク君と話してみた俺達は感じたのよ・・・そこがルーク君の悲しくて、哀れな所だってね・・・」
「「「「っ・・・」」」」
ゼロスは尚も自分達が感じた事についつの話を続けていくが、滅多に見せることのない憂いを帯びたような悲しさを浮かべるその顔に一同は息を呑む。
「・・・・・・そこまでの事だと言うのか、ゼロス？」
「・・・まぁ少なくとも俺達は共通して思ったね。ルーク君との話で感じたこととしてはさ。まぁ全部を上げても長くなるから、具体例を上げてガイとのことを言うけど・・・ガイってさ、ルミナシアでもオールドラントでも関係無くルーク君に関わってるじゃん。あのわがままばっかり言うルーク君にさ」
「あぁ・・・だがそれが何が・・・」
「まぁルミナシアでのガイがどういう立場なのかってのは詳しく聞いてないから分かんないけど、少なくともこっちのガイに関しちゃ元々はマルクトのガルディオスの貴族でキムラスカのファブレ公爵にホドと一族を自分を除き全員殺されたから、ファブレへの復讐の為に入り込んだんじゃん。それでアッシュはともかくとしても、ルーク君に会ったことで復讐を止めるかどうか迷ってたって話だけど・・・それってさ、ルーク君に言う必要あったと思う？まぁ状況的にファブレに復讐をする事は言う必要はあったんだろうけど、ルーク君個人に対して思ってた事を言う必要までさ」
「「「「・・・」」」」
それでも話を続けるためにとユージーンがなんとか代表して疑問の声を向けるが、ゼロスのガイの事を例に上げての問いかけに一同は再び沈黙し考え込む。
「・・・・・・正直に俺の気持ちを言うなら、言う必要はなかったんじゃねぇか？特にあのお坊ちゃんに対しちゃ、余計にだ」
「ユーリ・・・あんた・・・」
そんな中で最初に声を上げたのはユーリだが、ゼロスの話を肯定するかのような内容なだけにルーティが何をと視線を向ける。
「・・・あくまで俺の感じたことだよ。確かに復讐をやろうとしたってことまでは言う必要があったんだろうが、そうやって自分の期待の事なんて言ってどうなる？・・・あのお坊ちゃんにその事を言ったらどうなるかってガイは予想出来てたんじゃねぇのか？自分の事を許すとまでは言わずとも、自分の事を何もせずにいてくれるかもってな・・・反論はあるかもしれないが、ちょいと考えてみてくれよ。俺の言ったような事になるかどうかをな」
「・・・あ～・・・それ言われるとちょっとね～・・・私はわがままじゃないルークの事を見てないからそっちでしか想像しか出来ないけど、どっちにしたってなんかそうなるのが目に浮かぶわ・・・」
「そう。俺もあのお坊ちゃんがわがままじゃない姿ってのに馴染みがないから分からないが、どっちにしたってガイの言い方としては同情は求めないって言い方はしても、言葉に含みを入れてそれを求めるってのは見えるぜ？んでそれに結果流されるってお坊ちゃんの姿も見えて、ガイはすんなりとそのまんまの立場でいられた姿ってのもな」
「・・・むぅ・・・ガイのルークに対する感じを考えると、否定が出来んな・・・その気はないとガイ自身は言いはするだろうが、な・・・」
今度はユーリが考えてみるようとガイに対する質問を投げ掛けると、ルーティもユージーンも何とも言えない苦そうな表情を浮かべる。否定が出来ないと。









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