if〜もしもルークの転移したルミナシアのファブレ兄弟の立ち位置が逆だったら 後編
「・・・もしアドリビトムが無くなったとしても、ここに居てください。他の皆さんがいなくなる分寂しいかもしれませんけど、このバンエルティア号は僕の船ですから僕はずっとここにいます。それとも・・・僕だけじゃ、駄目ですか?」
「チャット・・・いいや、そんなことはないよ。そう言ってくれることは嬉しく思う」
「ルークさん・・・!」
そんな空気の中で意を決して口を開いたのはチャットで、まるで一世一代の告白をするかのよう不安を覗かせながらいてもいいと言い・・・ルークが笑顔で答えた事に不安から解放されたように嬉しそうな笑顔を浮かべた。普段はまだ幼げな姿に加えてボーイッシュな面の強いチャットだが、女性としての面を花開かせたような魅力を見せる笑顔を。
「・・・どうやら私の手助けは必要ないかもしれないな、これから先のルーク君の未来に」
「えぇ、私もそう思うわ」
そんな姿を見たウッドロウとアンジュはそっと微笑みながら顔を見合わせる・・・アッシュ達への嫌悪感に比例するよう、ルークへの好感を上げていたチャットは次第にルークへの気持ちも高めていった。ただチャットもそうだが、ルークも恋愛に縁遠いタイプでありそういった関係に発展するには時間やらきっかけやら必要ではと一部のアドリビトムのメンバーの中で話になっていたのだが・・・こうしてチャットの女性としての開花の姿を見て、二人の中でこれで大丈夫だろうという考えが浮かんだのだった。
・・・そんな風にアドリビトムで過ごすルークはピオニーに手紙をまた送るのだが、そこにウッドロウが自分の分も陛下に送ってほしいと切り出してきた為に自分の分とウッドロウの分を同封して送った。深くその中身について知ろうとも考えることなく。
「・・・バンエルティア号の船長といい関係になりだしている、か・・・皮肉な物のようにも思えるが、別にいいんだろうな。かつてのアイフリード全盛の頃にチャットとやらがアイフリードだったなら今のルーク相手でも色々面倒になったんだろうが、ラザリスの件でバンエルティア号共々アドリビトムは名実ともに英雄のような扱いになった。そのバンエルティア号の所有者であるチャットと懇意になっても今のルークならさして問題はないだろうな」
・・・自身の私室でルークからの手紙を読み終わり、次のウッドロウからの手紙を見ながらチャットとの関係にはさして問題はないと言いつつもその口角は嬉しそうに上がっていた。
「ルークも色恋沙汰に関わる時が来たか・・・思えばあいつは幼い頃からそういった事に関しては立場もありはするだろうが、それでも縁がなかったというか遠慮してたと言うか・・・全く無かったからな。まぁ十程度の子どもじゃ仕方無いと言えば仕方無いが、それでもこうしてルークが身分の関係無い色恋沙汰に興じるという連絡があると胸が熱くなるな・・・」
そうして笑みを更に深めるピオニーはしみじみと噛み締める。親としてルークが普通の幸せに触れようとしているといった中身を受けての嬉しさを。
「まぁアドリビトムから人が減ったからというのがきっかけではあるのだろうが・・・それならいっそ、アッシュもナタリアと結婚と言わずともさっさと同居させてもいいかもな。どうせあいつらはくっつく身だし、さっさと子どもを作ってもらった方がこっちとしても楽だが・・・変な所で潔癖なあいつらではそれも期待は出来んだろうな・・・」
ただそこから一転してアッシュ達に関しては冷ややかでいて、面倒そうに漏らす。二人に関しては別に気にかける必要はないと確信しているために。
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「チャット・・・いいや、そんなことはないよ。そう言ってくれることは嬉しく思う」
「ルークさん・・・!」
そんな空気の中で意を決して口を開いたのはチャットで、まるで一世一代の告白をするかのよう不安を覗かせながらいてもいいと言い・・・ルークが笑顔で答えた事に不安から解放されたように嬉しそうな笑顔を浮かべた。普段はまだ幼げな姿に加えてボーイッシュな面の強いチャットだが、女性としての面を花開かせたような魅力を見せる笑顔を。
「・・・どうやら私の手助けは必要ないかもしれないな、これから先のルーク君の未来に」
「えぇ、私もそう思うわ」
そんな姿を見たウッドロウとアンジュはそっと微笑みながら顔を見合わせる・・・アッシュ達への嫌悪感に比例するよう、ルークへの好感を上げていたチャットは次第にルークへの気持ちも高めていった。ただチャットもそうだが、ルークも恋愛に縁遠いタイプでありそういった関係に発展するには時間やらきっかけやら必要ではと一部のアドリビトムのメンバーの中で話になっていたのだが・・・こうしてチャットの女性としての開花の姿を見て、二人の中でこれで大丈夫だろうという考えが浮かんだのだった。
・・・そんな風にアドリビトムで過ごすルークはピオニーに手紙をまた送るのだが、そこにウッドロウが自分の分も陛下に送ってほしいと切り出してきた為に自分の分とウッドロウの分を同封して送った。深くその中身について知ろうとも考えることなく。
「・・・バンエルティア号の船長といい関係になりだしている、か・・・皮肉な物のようにも思えるが、別にいいんだろうな。かつてのアイフリード全盛の頃にチャットとやらがアイフリードだったなら今のルーク相手でも色々面倒になったんだろうが、ラザリスの件でバンエルティア号共々アドリビトムは名実ともに英雄のような扱いになった。そのバンエルティア号の所有者であるチャットと懇意になっても今のルークならさして問題はないだろうな」
・・・自身の私室でルークからの手紙を読み終わり、次のウッドロウからの手紙を見ながらチャットとの関係にはさして問題はないと言いつつもその口角は嬉しそうに上がっていた。
「ルークも色恋沙汰に関わる時が来たか・・・思えばあいつは幼い頃からそういった事に関しては立場もありはするだろうが、それでも縁がなかったというか遠慮してたと言うか・・・全く無かったからな。まぁ十程度の子どもじゃ仕方無いと言えば仕方無いが、それでもこうしてルークが身分の関係無い色恋沙汰に興じるという連絡があると胸が熱くなるな・・・」
そうして笑みを更に深めるピオニーはしみじみと噛み締める。親としてルークが普通の幸せに触れようとしているといった中身を受けての嬉しさを。
「まぁアドリビトムから人が減ったからというのがきっかけではあるのだろうが・・・それならいっそ、アッシュもナタリアと結婚と言わずともさっさと同居させてもいいかもな。どうせあいつらはくっつく身だし、さっさと子どもを作ってもらった方がこっちとしても楽だが・・・変な所で潔癖なあいつらではそれも期待は出来んだろうな・・・」
ただそこから一転してアッシュ達に関しては冷ややかでいて、面倒そうに漏らす。二人に関しては別に気にかける必要はないと確信しているために。
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