認知し、認知出来ないが故の距離
「・・・僕も正直な所で言えば意外だとは思うが、話を戻すぞ・・・これから僕達がどうするべきなのかをな」
「・・・あぁ、そうしよう」
リオンもその変化に意外と言葉を漏らすが、すぐに話題転換にこう集まった理由である話し合いに移行しようと切り出し、ルークも気を取り直し頷く。
「ただ、まず俺の勝手でここに留まるようなことをしてごめん・・・」
「っ、頭を下げないでくださいルークさん・・・こちらとしても貴方からお話を聞きたかったので、ちょうどよかったですから・・・」
「そうね、私も初めて貴方に会うからちょうどいい機会だったわ」
「・・・って言うか俺としてはヒルダ、だよな?それにヒューバートにカロルもだけど、よく俺のことでわざわざオールドラントまで来たよな・・・」
そしてすぐに改めて頭を深々と下げるルークにフィリアとヒルダがフォローを入れるが、頭を上げつつもアドリビトムで見なかった三人の顔についての疑問を口にする。
「・・・そこは私はアニー達に頼み込まれたからになるわね。ヒューバートにカロルはそれぞれの国での仲間達にらしいけれど」
「うわぁ・・・それを聞くとすっげぇ申し訳ないんだけど・・・そこまでしてもらうなんて・・・まさかその、まだ何人かいるのか?他にも・・・」
「えぇ、いるらしいけれど私は正確には把握してないわ。アドリビトムに来てからすぐにこっちに来たから」
「うわぁ・・・本当に申し訳ねぇ・・・」
「・・・私達は先にルークと会ってはいたけど、ここまでアドリビトムでの時と違う姿を見るとやっぱり変な感じだねぇ・・・」
「・・・ルークさんには失礼だとは思いますが、気持ちは分かります・・・」
ヒルダはその疑問に自分の知る範囲でと答えると、ルークが頭を抱え苦悶する姿にナナリーとフィリアも複雑そうに表情を歪める。真実は知りはしたが、慣れない物だと。
「ま、どっちにしても慣れてかなきゃなんないんだし話を進めようぜ?それにこんな感じのことを何回もメンバーに会うたび会うたびやってたらキリがないと思うぜ、俺様」
「・・・そうね、ゼロスの言う通りだと思うわ。他の皆にもこちらからその事に関しては言っておかないといけないわね」
「んじゃ俺様後で皆に伝えに行くわ」
「えぇ、お願いゼロス」
「・・・ん?ゼロスはここから一緒に行かないのか?」
そんな空気を見兼ねたゼロスの気楽な声にジュディスも同意し会話を交わすが、ルークはその会話の中で気になる所を聞きそこに疑問の声を向ける。
「こっちじゃ赤髪に緑の目を持ってる人間ってキムラスカの王族の特徴なんだろ?んで俺様って目はともかくとしても、髪に関しちゃ条件は満たしてるじゃん。そんな俺がずっと一緒にいるってのもまずいんじゃないかってさ」
「・・・ん?それだとナナリーもまずいんじゃないのか?」
「あたしは別にそんなのにこだわるつもりはないからね。別に構わないさ」
「それに俺様ってその存在だけで人を惹き付けちゃうしさ~。あんまり一緒にいるのもどうかと思うし皆の連絡役を引き受けようって訳よ。でひゃひゃ!」
そんな声に王族の特徴の事を言われナナリーに話を振りはしたものの、共々らしいと思える返答を受けたことにルークは笑うゼロスを複雑そうに見つめる。
「・・・お前は変わらねぇな、ゼロス・・・どっちの意味でも・・・」
「ん?何か言った、ルーク君?」
「・・・ゼロスは変わらないって言っただけだよ」
そしてルークがボソッと呟いた声にゼロスは反応するが、首を横に振りながら返す。
(・・・お前もアドリビトムで何かを隠してるのは感じてたよ、ゼロス・・・けどそれは言わない。何にしてもここに来てくれたのは事実だしな・・・)
そんな中で内心ルークは考えていた。ゼロスが何かを隠していたこと・・・その顔には裏があると感じていた事を隠そうと・・・
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「・・・あぁ、そうしよう」
リオンもその変化に意外と言葉を漏らすが、すぐに話題転換にこう集まった理由である話し合いに移行しようと切り出し、ルークも気を取り直し頷く。
「ただ、まず俺の勝手でここに留まるようなことをしてごめん・・・」
「っ、頭を下げないでくださいルークさん・・・こちらとしても貴方からお話を聞きたかったので、ちょうどよかったですから・・・」
「そうね、私も初めて貴方に会うからちょうどいい機会だったわ」
「・・・って言うか俺としてはヒルダ、だよな?それにヒューバートにカロルもだけど、よく俺のことでわざわざオールドラントまで来たよな・・・」
そしてすぐに改めて頭を深々と下げるルークにフィリアとヒルダがフォローを入れるが、頭を上げつつもアドリビトムで見なかった三人の顔についての疑問を口にする。
「・・・そこは私はアニー達に頼み込まれたからになるわね。ヒューバートにカロルはそれぞれの国での仲間達にらしいけれど」
「うわぁ・・・それを聞くとすっげぇ申し訳ないんだけど・・・そこまでしてもらうなんて・・・まさかその、まだ何人かいるのか?他にも・・・」
「えぇ、いるらしいけれど私は正確には把握してないわ。アドリビトムに来てからすぐにこっちに来たから」
「うわぁ・・・本当に申し訳ねぇ・・・」
「・・・私達は先にルークと会ってはいたけど、ここまでアドリビトムでの時と違う姿を見るとやっぱり変な感じだねぇ・・・」
「・・・ルークさんには失礼だとは思いますが、気持ちは分かります・・・」
ヒルダはその疑問に自分の知る範囲でと答えると、ルークが頭を抱え苦悶する姿にナナリーとフィリアも複雑そうに表情を歪める。真実は知りはしたが、慣れない物だと。
「ま、どっちにしても慣れてかなきゃなんないんだし話を進めようぜ?それにこんな感じのことを何回もメンバーに会うたび会うたびやってたらキリがないと思うぜ、俺様」
「・・・そうね、ゼロスの言う通りだと思うわ。他の皆にもこちらからその事に関しては言っておかないといけないわね」
「んじゃ俺様後で皆に伝えに行くわ」
「えぇ、お願いゼロス」
「・・・ん?ゼロスはここから一緒に行かないのか?」
そんな空気を見兼ねたゼロスの気楽な声にジュディスも同意し会話を交わすが、ルークはその会話の中で気になる所を聞きそこに疑問の声を向ける。
「こっちじゃ赤髪に緑の目を持ってる人間ってキムラスカの王族の特徴なんだろ?んで俺様って目はともかくとしても、髪に関しちゃ条件は満たしてるじゃん。そんな俺がずっと一緒にいるってのもまずいんじゃないかってさ」
「・・・ん?それだとナナリーもまずいんじゃないのか?」
「あたしは別にそんなのにこだわるつもりはないからね。別に構わないさ」
「それに俺様ってその存在だけで人を惹き付けちゃうしさ~。あんまり一緒にいるのもどうかと思うし皆の連絡役を引き受けようって訳よ。でひゃひゃ!」
そんな声に王族の特徴の事を言われナナリーに話を振りはしたものの、共々らしいと思える返答を受けたことにルークは笑うゼロスを複雑そうに見つめる。
「・・・お前は変わらねぇな、ゼロス・・・どっちの意味でも・・・」
「ん?何か言った、ルーク君?」
「・・・ゼロスは変わらないって言っただけだよ」
そしてルークがボソッと呟いた声にゼロスは反応するが、首を横に振りながら返す。
(・・・お前もアドリビトムで何かを隠してるのは感じてたよ、ゼロス・・・けどそれは言わない。何にしてもここに来てくれたのは事実だしな・・・)
そんな中で内心ルークは考えていた。ゼロスが何かを隠していたこと・・・その顔には裏があると感じていた事を隠そうと・・・
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