if〜もしもルークの転移したルミナシアのファブレ兄弟の立ち位置が逆だったら 後編
・・・そんなルーティの言葉から以降はろくな言葉が出てくることはなく、ルーク以外の他の面々は部屋を出ることになった。余程の事がないなら下手に何もせず、しばらくは待つだけにしようということで。
「・・・皆・・・本当にごめん、こんなことになってしまって・・・」
一人になった部屋の中、ルークは申し訳無いという気持ちを盛大に抱きながら一人謝罪する。自分がこの状況を作ったことに、ただちにこの状況をどうにか出来ないことを・・・
・・・その後、ウッドロウの執り成しの言葉も添えられたルーク達の状況を綴られた手紙がライマへと送られた。今の状況からどうするべきかを決めるよう、判断を求める手紙を。
「・・・予想はしていたが、やはりアッシュとの衝突は避けられんかったか・・・いや、それに関しては予想はしていたことだ。それはいいだろう・・・問題はその手紙を受けての貴族達の反応だ」
・・・そして場は移り、ライマのピオニーの私室。
そこでアドリビトムから送られてきた手紙の事を思い出し、複雑そうな表情で顔を歪める。
「・・・確かにあの手紙の中身を受け、流石にこれはという貴族達が多く出たのは事実だが・・・それを聞かず、本国に共にアッシュとルークを元に戻せばどうにかなるとうるさい貴族達もいる・・・出来ることならそういった奴らの意見は無視したい所だが、二人の実態を見れば奴らも心変わりを起こしてくれる可能性もあるが、それでもなどと諦めないどころかルークを立てようとする奴が出てくる事も十分に有り得る・・・アッシュのあのルークへの敵対姿勢を見て、あいつよりルークの方がいいとな・・・」
その理由とは、軽々しい気持ちでこの事態に関して動くことはどうかと考えている為である・・・ルークがライマにアッシュと共に縛り付けられるのもそうだが、何よりアッシュの態度を問題と見た貴族達がルークを担ぎ上げることを選んでアッシュを排斥にかかり、跡継ぎ問題が激化する事・・・これはピオニーは勿論ルークも望んでないことであるし、実現してしまったらそれこそライマにとっては大打撃になるために。
「・・・しかしこれを乗り越えることが出来れば、色々と事態が進むことにもなる可能性も大きいのは事実・・・ここはルークにも苦難を承知してもらった上で動いてもらうか・・・今はライマにはどちらも戻すことは出来んが、落ち着いたら二人に共に戻ってもらうように・・・!」
しかしピオニーはあえて事態の解決に乗り出し、動こうかという考えに移行させていた。積極的に動いた方がいい、今の状況を考えればその方がいいかもしれないと。
・・・それでピオニーは貴族達にライマの状況が落ち着くまでは二人は戻さないとした上でその後に戻らせると言い、手紙を送ると通達した。
その答えに一先ず貴族達が納得した後、ピオニーはアドリビトムへと手紙を送った。一つはアドリビトム全体に向けて事が落ち着くまでルーク達を預かるようにといった中身の物で、もう一つはルーク個人に向けて自身の個人的な考えを記した物を。
「・・・事が落ち着いたらライマに戻れ、決着を着ける為に・・・か」
「・・・これを受けるつもりかい、ルーク君?」
「・・・あぁ。ピオニー陛下もこの問題に関してちゃんとした解決したいって思ってるだろうし、色々と苦労もしているってのは分かるからな・・・だからそんなピオニー陛下の苦労をどうにかするためにも、俺も向き合わないといけないと思うんだ。アッシュとの事をちゃんとどうにかするためにもさ」
「成程・・・そういうことなら私は止めはしない。君の判断を私は支持しよう」
「・・・いいのか?」
「君もそうだろうが、アッシュ君も君との事についてをどうにかしたいと思っているのは間違いないだろう。その決着を着ける事は必要な事だと私は思っている」
「そう言ってくれると俺もそうした方がいいって自信を持てるよ」
・・・自分の部屋の中でウッドロウと二人、ルークはピオニーから送られてきた手紙を前に会話をする。ピオニーの考えに対し、それが正しいことであると自分達も考えているといった中身の会話を。
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「・・・皆・・・本当にごめん、こんなことになってしまって・・・」
一人になった部屋の中、ルークは申し訳無いという気持ちを盛大に抱きながら一人謝罪する。自分がこの状況を作ったことに、ただちにこの状況をどうにか出来ないことを・・・
・・・その後、ウッドロウの執り成しの言葉も添えられたルーク達の状況を綴られた手紙がライマへと送られた。今の状況からどうするべきかを決めるよう、判断を求める手紙を。
「・・・予想はしていたが、やはりアッシュとの衝突は避けられんかったか・・・いや、それに関しては予想はしていたことだ。それはいいだろう・・・問題はその手紙を受けての貴族達の反応だ」
・・・そして場は移り、ライマのピオニーの私室。
そこでアドリビトムから送られてきた手紙の事を思い出し、複雑そうな表情で顔を歪める。
「・・・確かにあの手紙の中身を受け、流石にこれはという貴族達が多く出たのは事実だが・・・それを聞かず、本国に共にアッシュとルークを元に戻せばどうにかなるとうるさい貴族達もいる・・・出来ることならそういった奴らの意見は無視したい所だが、二人の実態を見れば奴らも心変わりを起こしてくれる可能性もあるが、それでもなどと諦めないどころかルークを立てようとする奴が出てくる事も十分に有り得る・・・アッシュのあのルークへの敵対姿勢を見て、あいつよりルークの方がいいとな・・・」
その理由とは、軽々しい気持ちでこの事態に関して動くことはどうかと考えている為である・・・ルークがライマにアッシュと共に縛り付けられるのもそうだが、何よりアッシュの態度を問題と見た貴族達がルークを担ぎ上げることを選んでアッシュを排斥にかかり、跡継ぎ問題が激化する事・・・これはピオニーは勿論ルークも望んでないことであるし、実現してしまったらそれこそライマにとっては大打撃になるために。
「・・・しかしこれを乗り越えることが出来れば、色々と事態が進むことにもなる可能性も大きいのは事実・・・ここはルークにも苦難を承知してもらった上で動いてもらうか・・・今はライマにはどちらも戻すことは出来んが、落ち着いたら二人に共に戻ってもらうように・・・!」
しかしピオニーはあえて事態の解決に乗り出し、動こうかという考えに移行させていた。積極的に動いた方がいい、今の状況を考えればその方がいいかもしれないと。
・・・それでピオニーは貴族達にライマの状況が落ち着くまでは二人は戻さないとした上でその後に戻らせると言い、手紙を送ると通達した。
その答えに一先ず貴族達が納得した後、ピオニーはアドリビトムへと手紙を送った。一つはアドリビトム全体に向けて事が落ち着くまでルーク達を預かるようにといった中身の物で、もう一つはルーク個人に向けて自身の個人的な考えを記した物を。
「・・・事が落ち着いたらライマに戻れ、決着を着ける為に・・・か」
「・・・これを受けるつもりかい、ルーク君?」
「・・・あぁ。ピオニー陛下もこの問題に関してちゃんとした解決したいって思ってるだろうし、色々と苦労もしているってのは分かるからな・・・だからそんなピオニー陛下の苦労をどうにかするためにも、俺も向き合わないといけないと思うんだ。アッシュとの事をちゃんとどうにかするためにもさ」
「成程・・・そういうことなら私は止めはしない。君の判断を私は支持しよう」
「・・・いいのか?」
「君もそうだろうが、アッシュ君も君との事についてをどうにかしたいと思っているのは間違いないだろう。その決着を着ける事は必要な事だと私は思っている」
「そう言ってくれると俺もそうした方がいいって自信を持てるよ」
・・・自分の部屋の中でウッドロウと二人、ルークはピオニーから送られてきた手紙を前に会話をする。ピオニーの考えに対し、それが正しいことであると自分達も考えているといった中身の会話を。
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