if〜もしもルークの転移したルミナシアのファブレ兄弟の立ち位置が逆だったら 後編
「・・・それは事実だよ、アンジュ。そして俺は逃げるためにここを出る、だからここから降ろしてくれ」
「ちょっと待って!そんなことを聞かされてそうするなんて素直に頷けるわけないし、他の皆も納得出来るわけないじゃない!」
「フン、説明なんかいらねぇしその屑が逃げるってんならそれでいいだろうが!俺もその屑と顔を合わせて生活するなんかゴメンだから願ったりかなったりだ!」
「貴方・・・!」
それでルークが悪名覚悟で早くと言い出すが、アンジュが反対をした後にアッシュが嘲りと傲慢に満ちた言葉をぶちまける様子に怒りに満ちた目を向ける。
「・・・すまないが二人とも、少し落ち着いてくれ。そしてルーク、流石に今のお前の言い分をはいそうですかと頷くことは私には出来ん。本当に出ていきたいと言うのであれば、せめて話をして落ち着いた状態にしてからにしてくれ・・・」
「・・・はい、分かりました・・・(流石にこんな空気じゃ誤魔化して早く逃げるなんてのは師匠達にとっちゃ酷だしな・・・逃げれるなら早く逃げたかった所じゃあるけど、もう覚悟を決めるか・・・)」
そんな一触即発な空気になる中でヴァンが間に入り仲裁をするような中身の声を上げていく中、自分もいてほしいと疲れを滲ませながら口にするその姿にルークもしょうがないと頷かざるを得なかった。迷惑をかけるばかりか面倒の種を残して消えることに引け目を感じてしまったが為に。
・・・それでルークにアッシュ達ライマ陣、そしてアドリビトムのメンバーから代表が集まる形でブリッジに人が集まった。
「さて・・・集まってくれたのはいいのだけれど、どこから聞いた方がいいのかしら?ライマの事情について貴方達から聞きたいのだけれど・・・」
「では私から話をしよう」
「えっ・・・どうして貴方からなのですか、ウッドロウ・・・!?」
アンジュが司会を務めるもののどうしていいか分からないといった様子でいる中、ウッドロウが自分がと切り出した事にナタリアを初めとしてルーク以外のライマの面々にエステルなどが驚きの表情を浮かべた。
「実を言えば、私はルーク君がライマを出る理由の一因とも言える事に荷担している。そしてその理由を聞いたからこそ、私は彼の事についてを黙っていたのだ。アッシュ君は勿論、ナタリア君達やピオニー陛下以外のライマの人々に知られないようにとね」
「何だと、ウッドロウ・・・!?」
「ウッドロウ、そんなこと自分から言い出す必要なんて無かった筈だ・・・!」
そしてウッドロウが秘密にしていたことを白状していくその様子に敵を見るような目をアッシュは向け、ルークは言わないでよかった・・・無関係を貫けた筈だと悲痛に言葉にした。
「いや、君を庇うと決めた時から私は君の味方をする気持ちを持ち続けていた。とは言え私自身もこのような形になるとは思ってはいなかったが・・・それでもその気持ちを私は偽りたくはない。だからこうして自分の気持ちを伝えたことには一片の悔いもないさ」
「っ・・・ウッドロウ・・・」
だがウッドロウがそれこそ迷いの欠片もない爽やかな笑みを浮かべるその姿に、ルークは感激を受けると共にそれ以上は何も言えなかった。何を言ってもウッドロウは揺るがず自分の事を味方してくれると、そう感じてしまったが為に。
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「ちょっと待って!そんなことを聞かされてそうするなんて素直に頷けるわけないし、他の皆も納得出来るわけないじゃない!」
「フン、説明なんかいらねぇしその屑が逃げるってんならそれでいいだろうが!俺もその屑と顔を合わせて生活するなんかゴメンだから願ったりかなったりだ!」
「貴方・・・!」
それでルークが悪名覚悟で早くと言い出すが、アンジュが反対をした後にアッシュが嘲りと傲慢に満ちた言葉をぶちまける様子に怒りに満ちた目を向ける。
「・・・すまないが二人とも、少し落ち着いてくれ。そしてルーク、流石に今のお前の言い分をはいそうですかと頷くことは私には出来ん。本当に出ていきたいと言うのであれば、せめて話をして落ち着いた状態にしてからにしてくれ・・・」
「・・・はい、分かりました・・・(流石にこんな空気じゃ誤魔化して早く逃げるなんてのは師匠達にとっちゃ酷だしな・・・逃げれるなら早く逃げたかった所じゃあるけど、もう覚悟を決めるか・・・)」
そんな一触即発な空気になる中でヴァンが間に入り仲裁をするような中身の声を上げていく中、自分もいてほしいと疲れを滲ませながら口にするその姿にルークもしょうがないと頷かざるを得なかった。迷惑をかけるばかりか面倒の種を残して消えることに引け目を感じてしまったが為に。
・・・それでルークにアッシュ達ライマ陣、そしてアドリビトムのメンバーから代表が集まる形でブリッジに人が集まった。
「さて・・・集まってくれたのはいいのだけれど、どこから聞いた方がいいのかしら?ライマの事情について貴方達から聞きたいのだけれど・・・」
「では私から話をしよう」
「えっ・・・どうして貴方からなのですか、ウッドロウ・・・!?」
アンジュが司会を務めるもののどうしていいか分からないといった様子でいる中、ウッドロウが自分がと切り出した事にナタリアを初めとしてルーク以外のライマの面々にエステルなどが驚きの表情を浮かべた。
「実を言えば、私はルーク君がライマを出る理由の一因とも言える事に荷担している。そしてその理由を聞いたからこそ、私は彼の事についてを黙っていたのだ。アッシュ君は勿論、ナタリア君達やピオニー陛下以外のライマの人々に知られないようにとね」
「何だと、ウッドロウ・・・!?」
「ウッドロウ、そんなこと自分から言い出す必要なんて無かった筈だ・・・!」
そしてウッドロウが秘密にしていたことを白状していくその様子に敵を見るような目をアッシュは向け、ルークは言わないでよかった・・・無関係を貫けた筈だと悲痛に言葉にした。
「いや、君を庇うと決めた時から私は君の味方をする気持ちを持ち続けていた。とは言え私自身もこのような形になるとは思ってはいなかったが・・・それでもその気持ちを私は偽りたくはない。だからこうして自分の気持ちを伝えたことには一片の悔いもないさ」
「っ・・・ウッドロウ・・・」
だがウッドロウがそれこそ迷いの欠片もない爽やかな笑みを浮かべるその姿に、ルークは感激を受けると共にそれ以上は何も言えなかった。何を言ってもウッドロウは揺るがず自分の事を味方してくれると、そう感じてしまったが為に。
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