焔と預言の世界の行く末
・・・現在所属しているかいないかなど関係無く、ルークの事を気に入っているメンバーは多い。友情を抱いているという意味でもそうだが、異性という風に見る形でもだ。だがルミナシアに戻ってきて立場としては死んだ人間扱いになり、その生存を大々的に知られる訳にはいかないルークの状態を考えればまだ恋人関係くらいなら大丈夫だとしても、結婚とまでになればその立場というものは大きな障害と言えた。
何せ結婚したとしてもそうしたと公に言うことなど、まずどういうことだという話からの追求がルークの相手に来てしまうことは避けられなくなる。そんな展開など相手もそうだが、ルークもまた望みはしないだろう。自分にかかる迷惑もそうだが、何より相手への迷惑も考えてだ。
ただルークからすれば正確には迷惑というよりは引け目であったり、申し訳無いという気持ちが先立つことだろう。自分の事を好きになってくれるのは嬉しくはあっても、それ以上の事となるのは避けたい・・・避けねばならないと考えるのはまず間違いない事だ。自分のせいで相手が不遇の立場に立つようなことなど、ルークが望むはずがない。
・・・だがそんな風に思うルークに対して多少の配慮こそはあるものの、ジュディスを始めとしたメンバーがそれを承知の上で付き合っているとゼロスは感じ取っていた。その付き合いにはいわゆる性的な関係というものもあるということも。
ただルークはそんな不毛な関係でありたいと思うはずもないし、ましてや自分からそうしたいなどと言う筈もないとゼロスは見ている。ルークに性的な欲求が強くあるような兆候など感じたことなどないし、そういったタイプではないとはよく知っている。
だからこそゼロスは感じていた・・・ジュディスを始めとした面々がルークの気持ちに考え方を踏まえた上で、自分達からそういう関係になっていったのだと。
「・・・世間から言わせりゃ不毛だとか言われたりするんだろうな、ライマからどう見られるかもあって。でも幸せの形なんて一つじゃないし、抑えきれない気持ちがあるってこともよく知ってる・・・だからこそ俺もルークを取り巻く愛情の事に関しちゃ例え首を突っ込むつもりになれないんだよな、ティアの事があるから尚更に。だから俺はルークを愛そうとする皆を止めるつもりはない、例え周りからどう言われようとな・・・」
その上でゼロスは自身の中にある気持ちを改めて形にするよう、ちゃらけた空気を一切無くして真剣な面持ちで言葉を口にしていく。ルーク達の関係を認め、批難することも茶化すようなこともしないと。
・・・一部では真実の愛を貫くだとかそういった美談に持ち込む者もいるかもしれないが、それでもジュディス達の行動は大多数の人に堂々と言えるような物ではないとされるとだろう。何せルークの立場が立場だ・・・公にルーク達の事を誉めるような事を言えば、アッシュ達を筆頭とした面々からの抗議が向けられてくる可能性が高い。そういった声を恐れて擁護をしようとしない形でだ。
そうなればジュディス達が例え後にルークと離れると選んだとしても国に帰った際に冷遇されることはまず避けられない事態になり、そうでなくとも外を少し歩くだけども侮蔑の声に視線を向けられることとなるだろう。
だがもしバレたとしても、ジュディス達はそれでも変わらぬ愛をルークに向けるとゼロスは感じていた。そうでなければゼロスは直接見ていないにしても、ルークの必死の説得に尻込みをして今頃は距離を置いていたであろうと見てだ。
しかし三年も経った今となっても、ジュディス達にルークとそういった関係を終わらせようとする兆候がないと見たゼロスは生半可な気持ちではないと認識した上で、影ながら見守っていこうと決めたのだ。ロイドと同じほどに友達と見れるルークと、そのルークを覚悟を持って愛すると決めたジュディス達の事を。
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何せ結婚したとしてもそうしたと公に言うことなど、まずどういうことだという話からの追求がルークの相手に来てしまうことは避けられなくなる。そんな展開など相手もそうだが、ルークもまた望みはしないだろう。自分にかかる迷惑もそうだが、何より相手への迷惑も考えてだ。
ただルークからすれば正確には迷惑というよりは引け目であったり、申し訳無いという気持ちが先立つことだろう。自分の事を好きになってくれるのは嬉しくはあっても、それ以上の事となるのは避けたい・・・避けねばならないと考えるのはまず間違いない事だ。自分のせいで相手が不遇の立場に立つようなことなど、ルークが望むはずがない。
・・・だがそんな風に思うルークに対して多少の配慮こそはあるものの、ジュディスを始めとしたメンバーがそれを承知の上で付き合っているとゼロスは感じ取っていた。その付き合いにはいわゆる性的な関係というものもあるということも。
ただルークはそんな不毛な関係でありたいと思うはずもないし、ましてや自分からそうしたいなどと言う筈もないとゼロスは見ている。ルークに性的な欲求が強くあるような兆候など感じたことなどないし、そういったタイプではないとはよく知っている。
だからこそゼロスは感じていた・・・ジュディスを始めとした面々がルークの気持ちに考え方を踏まえた上で、自分達からそういう関係になっていったのだと。
「・・・世間から言わせりゃ不毛だとか言われたりするんだろうな、ライマからどう見られるかもあって。でも幸せの形なんて一つじゃないし、抑えきれない気持ちがあるってこともよく知ってる・・・だからこそ俺もルークを取り巻く愛情の事に関しちゃ例え首を突っ込むつもりになれないんだよな、ティアの事があるから尚更に。だから俺はルークを愛そうとする皆を止めるつもりはない、例え周りからどう言われようとな・・・」
その上でゼロスは自身の中にある気持ちを改めて形にするよう、ちゃらけた空気を一切無くして真剣な面持ちで言葉を口にしていく。ルーク達の関係を認め、批難することも茶化すようなこともしないと。
・・・一部では真実の愛を貫くだとかそういった美談に持ち込む者もいるかもしれないが、それでもジュディス達の行動は大多数の人に堂々と言えるような物ではないとされるとだろう。何せルークの立場が立場だ・・・公にルーク達の事を誉めるような事を言えば、アッシュ達を筆頭とした面々からの抗議が向けられてくる可能性が高い。そういった声を恐れて擁護をしようとしない形でだ。
そうなればジュディス達が例え後にルークと離れると選んだとしても国に帰った際に冷遇されることはまず避けられない事態になり、そうでなくとも外を少し歩くだけども侮蔑の声に視線を向けられることとなるだろう。
だがもしバレたとしても、ジュディス達はそれでも変わらぬ愛をルークに向けるとゼロスは感じていた。そうでなければゼロスは直接見ていないにしても、ルークの必死の説得に尻込みをして今頃は距離を置いていたであろうと見てだ。
しかし三年も経った今となっても、ジュディス達にルークとそういった関係を終わらせようとする兆候がないと見たゼロスは生半可な気持ちではないと認識した上で、影ながら見守っていこうと決めたのだ。ロイドと同じほどに友達と見れるルークと、そのルークを覚悟を持って愛すると決めたジュディス達の事を。
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