焔と預言の世界の行く末

(・・・ルミナシアにもう一度戻ってきて三年か・・・あの時と比べてメンバーは減ったけれど、皆は皆やることがあるから仕方無いんだけどな・・・まぁそれでも時々は顔を見せに来たり活動しに来たりしてくれるから、あんまり離れてるって感じはしないんだよな・・・流石にライマの皆に関しては会えないから、俺は外に行くか部屋にこもってないといけないんだけどな・・・ただアドリビトムに来たってのも、数える程も無かったけど・・・)
・・・それで食堂に行き何人かのメンバーが食事をしている状況を眺めつつ昔の事を思い出していくルークだが、ライマの面々の時には苦い想いを抱いていた。



・・・そうしてアドリビトムで活動すると決めたルークだが、元々ラザリスを倒した時にいた面々が集まった皆はルークがどうなったかを探すための物であくまで一時の集い・・・その為にオールドラントに残っていた組がルミナシアに戻った後、少し時間を取った後に国や故郷に戻らなければならない者達はバンエルティア号に乗って各地に送られていった。

現にチャットが受付にいたのがその証拠である・・・ルークが戻った後すぐにというわけではないがアドリビトムを立ち上げた代表のアンジュも現在は国に帰り、代表の役割から退いてチャットへとその役割を譲った。

そういった事情から三年経った現在、アドリビトムに今所属しているメンバーは少ないのだが・・・ここで一つルークが知らないことがある。それはライマのアッシュ達に関しては過去現在問わずアドリビトムメンバー内で公然の秘密のような形で、もう連絡も来客も基本は受け付けてないということだ。

これはルークがアドリビトム内で普通に暮らせるようにするための処置である。流石にルークがいなくなった後のライマではアッシュまで消えることを警戒する形でナタリア共々軽々しく外に出されることはなくなったが、それでもまだティア達は休みなどどこかに任務があれば自由にアドリビトムに来ることが出来る立場にある。

その為にティア達も思い出したように手紙を出してきたりアドリビトムへと顔を出しに来たりするのだが、ルークの事があるからこそ残っているメンバーもたまに顔を見せるメンバーもあまりいい気持ちにはなれなかった。

そういうことから基本的にアドリビトム側から友好的であったりたまには来るようになどと言った誘いや友好的な連絡などティア達にはしなかったし、それでも向こうから来たりなどした場合は話は別であった。一応表向きは昔の縁もあるし、下手に断ったりなどすれば何かを勘繰られる可能性もあったために断らない方がいいとなり。

ただそうしてアドリビトムに在籍をするメンバーが警戒はしたものの、意外というかティア達は回数としては半年に一度来るか来ないかと言った程度にしかアドリビトムには来なかった。この辺りはメンバーに不審がられたとかそういうわけではなく、もうあれだけの規模でラザリスを倒した時の面々が集まることがなくメンバーが大分減ったことが無いのが残念・・・と言ったことをティア達が話していたのが理由だとメンバーは考えた。思い出に浸るよう前の時の面々が大勢揃い、和やかに過ごせないことがあまり心地好くないのだと。

この理由が間違いではないことに関してはメンバーは疑っていない。何故ならアドリビトムに現在所属していない面々にまた皆集まれないかと言ったような趣の手紙が送られてきたからだ。この手紙について所属していない面々から連絡を受けた所属メンバーは、また集まることがないなら自分達で集めれないかと考えて動かそうとしたのだと。

しかしそうしてまた集まる時間など計ったように取ることは今の状況ではまず無理であることもあるが、ティア達の望みの為にルークを居心地の悪い空間にいさせてはいけない・・・そうアドリビトムのメンバーは思ったこともあり、所属してないメンバー達は揃って都合が悪いと本音大半で嘘を少し入り雑じらせた手紙を返した。そしてその結果がアドリビトムに顔をほとんど出さないティア達、という状況である。依頼の関係上ライマの近くを通った時、それも時間に余裕があった時に顔を見せる程度の。









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