終幕は怒りと共に引く
『ですがこのベルクラントによるダイクロフトの外殻大地の作り方には問題がありました。1つは今皆さんが見られたように大地を削って新たな大地を作るということから、今ある街や村などの人が住める場所が保持出来ないということ。もう1つはそうして街や村を保持出来ないことから例えダイクロフトにより外殻大地を作ったとしても、人々を食べさせることが出来るほどの食料を用意出来なかったことにあるのです。エンゲーブのような穀倉地帯を作るにしてもどう短めに計算しても年単位に近い時間は必要になることは目に見えていた為に・・・それがダイクロフトが使われなかった主な理由になるのです』
「そうだったのか・・・」
しかしとリフィルが何故ダイクロフトが使われなかった2つの理由についてを聞いた人々は衝撃の余韻を残しつつ納得する。人々の住みかと食料・・・これらの問題は生きていく上で欠かせない問題であったが為に。
『・・・話を戻しますが、ダイクロフトを手に入れた我々の祖先達は預言通りになればオールドラントが滅びることになると懸念していました。ですので祖先達はもしもの時の場合にと、我々に代々こうするようにと伝えてきました・・・もし預言に詠まれたようなキムラスカとマルクトの戦争が起きることになれば、最早預言通りに行く未来以外にしかなり得ない。そうなるならばいっそ、プラネットストームを止めるということも兼ねて外殻大地をベルクラントで破壊し、ダイクロフトを中心に新たに外殻大地を作れ・・・と』
「なっ!?」
だが次にリフィルが明かしたダイクロフトの住民の目的についてを聞かされ、人々は顔を青ざめさせ絶句した・・・もし預言通りになる流れだったなら人々は外殻大地共々死ぬ事になり、ベルクラントの威力を目の当たりにしたからこそ決して不可能ではないと感じた為に。
『勿論我々も最初からそうしたかった訳ではありません。一応はそれらは最後の手段として考えていただけであり、預言に沿う世界にならないというように見たからこそそうしないと決めました。それとベルクラントにより削った大地は誰もいない場所を狙ったものですので、ご安心を』
「・・・そ、そうなのか・・・」
ただリフィルが実際に実行に移さないとベルクラントで狙った場所に人がいない事を言うと、人々は安心したように息を吐く。
『・・・そして、そうなったからこそダイクロフトはその役目を終えることとします』
「・・・役目を、終える・・・?」
『元々はこのダイクロフトは外殻大地浮上と平行して作られた物であり、我々の祖先が預言通りにならないようにと遺した遺物・・・ですがもうその2つの為にこのダイクロフトを用いる意味はありません。ですのでこのダイクロフトは役目を終えさせ、海に沈ませます。我々ダイクロフトの住民と共に』
「!?」
そして次にリフィルが口にした宣言に、人々は更に大きな衝撃を受けた。何故ダイクロフトと共にそこの住民も沈むのかと。
『誤解の無いように言わせていただくなら、ダイクロフトは海の中に入っても水が入ってくることがないような造りになっており、食料も身内だけであれば十分に作れる程度の設備は整っています。故に餓死するような事などありませんが・・・我々がダイクロフトを海に沈ませるのはベルクラントの威力を皆さんに知っていただいた上で、平和を維持することが出来なかった場合・・・その時こそダイクロフトを再び中空に浮かび上がらせ、地上をベルクラントにより攻撃する前置きの為です』
「なっ・・・!?」
ただ補足の後に告げられたリフィルからのその目的に、更なる驚愕が人々を襲った。もし平和でなくなってしまえばベルクラントの驚異が自分達を襲うことになるという、あまりにも衝撃的な予告が。
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「そうだったのか・・・」
しかしとリフィルが何故ダイクロフトが使われなかった2つの理由についてを聞いた人々は衝撃の余韻を残しつつ納得する。人々の住みかと食料・・・これらの問題は生きていく上で欠かせない問題であったが為に。
『・・・話を戻しますが、ダイクロフトを手に入れた我々の祖先達は預言通りになればオールドラントが滅びることになると懸念していました。ですので祖先達はもしもの時の場合にと、我々に代々こうするようにと伝えてきました・・・もし預言に詠まれたようなキムラスカとマルクトの戦争が起きることになれば、最早預言通りに行く未来以外にしかなり得ない。そうなるならばいっそ、プラネットストームを止めるということも兼ねて外殻大地をベルクラントで破壊し、ダイクロフトを中心に新たに外殻大地を作れ・・・と』
「なっ!?」
だが次にリフィルが明かしたダイクロフトの住民の目的についてを聞かされ、人々は顔を青ざめさせ絶句した・・・もし預言通りになる流れだったなら人々は外殻大地共々死ぬ事になり、ベルクラントの威力を目の当たりにしたからこそ決して不可能ではないと感じた為に。
『勿論我々も最初からそうしたかった訳ではありません。一応はそれらは最後の手段として考えていただけであり、預言に沿う世界にならないというように見たからこそそうしないと決めました。それとベルクラントにより削った大地は誰もいない場所を狙ったものですので、ご安心を』
「・・・そ、そうなのか・・・」
ただリフィルが実際に実行に移さないとベルクラントで狙った場所に人がいない事を言うと、人々は安心したように息を吐く。
『・・・そして、そうなったからこそダイクロフトはその役目を終えることとします』
「・・・役目を、終える・・・?」
『元々はこのダイクロフトは外殻大地浮上と平行して作られた物であり、我々の祖先が預言通りにならないようにと遺した遺物・・・ですがもうその2つの為にこのダイクロフトを用いる意味はありません。ですのでこのダイクロフトは役目を終えさせ、海に沈ませます。我々ダイクロフトの住民と共に』
「!?」
そして次にリフィルが口にした宣言に、人々は更に大きな衝撃を受けた。何故ダイクロフトと共にそこの住民も沈むのかと。
『誤解の無いように言わせていただくなら、ダイクロフトは海の中に入っても水が入ってくることがないような造りになっており、食料も身内だけであれば十分に作れる程度の設備は整っています。故に餓死するような事などありませんが・・・我々がダイクロフトを海に沈ませるのはベルクラントの威力を皆さんに知っていただいた上で、平和を維持することが出来なかった場合・・・その時こそダイクロフトを再び中空に浮かび上がらせ、地上をベルクラントにより攻撃する前置きの為です』
「なっ・・・!?」
ただ補足の後に告げられたリフィルからのその目的に、更なる驚愕が人々を襲った。もし平和でなくなってしまえばベルクラントの驚異が自分達を襲うことになるという、あまりにも衝撃的な予告が。
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