表向きの終幕、裏で起こる奔走
(・・・ルークがピオニー陛下と会ってたこともそうだし、あんな風に言われていたなんて・・・本当にどうなっているの・・・!?)
・・・一方時間は少し進んでグランコクマから船に乗ったティアは先程のやり取りについてを思い出しつつ、混乱をどうすることも出来ずにいた。
(・・・もしこれでキムラスカも駄目だってなったら、本格的に考えないといけない・・・もう一度過去に戻って手間を承知で今度こそ、今度こそ上手く行くように立ち振る舞うように動くことを・・・!)
だがそれでもまだ過去に戻れるという希望が手にあると、ティアはローレライから渡された珠を取り出しギュッと強く握り締める・・・使いたくないと思いつつも手にした保険だが、まず確実に使うことになるとどこかで感じながら・・・
・・・そんな風に一縷の希望と保険を抱いてグランコクマからケテルブルクを経由し、船でケセドニアまで戻ってきたティア。
(・・・船は少し待たないと出港しない・・・どうしようかしら、それまで・・・)
それでバチカルまでの船にすぐさま乗ろうと足を運んだティアだったが、船乗り場にいた人間からまだ少し時間が早いと言われて少し考え込む。流石に早くバチカルに行きたいとは言え、足が無ければどうしようもないために。
(まぁ仕方無いわね・・・少し街の方で時間を潰そうかしら・・・)
それで何も思い付くことはなくティアは街の方へと足を運ぶ。
「・・・ブライアン様がいなくなったんだよな、本当に・・・」
「でもアスターさんはそれを前から知ってていずれ離れることを聞かされてたってんだろ?だからこんな何もないように穏やかになってるって聞いたぜ」
「う~ん・・・俺としちゃブライアン様の方が良かったんだがな。手枷を付けてる所以外はアスターさんより親しみやすく感じたしよ」
(ブライアン?・・・それって確か前にはいなかったケセドニアの豪商の名前で、ダイクロフトの人達と懇意にしてたって・・・っ!?)
・・・そうして街中に来たティアは街中の一角にいた二人の男の会話が耳に入り、頭の中で誰かと思い出していく中でハッとした後にそちらへと勢いよく近付く。
「ちょっと!少しそのブライアンって人の事について聞かせてもらえないかしら!?」
「うわっと!」
「いきなりだな・・・何だ、ブライアン様について聞きたいことって?」
そして大きな声で二人に話しかけ、一人が驚きもう一人が落ち着きつつ詳しく言うように促す。
「・・・そのブライアンって人はいきなりいなくなったの?何の前触れもなく?」
「ん?・・・何の前触れもなくって言うか、俺が聞いた話だとローレライが音譜帯に昇った後にアスターさんに今の地位を退くって言ったって聞いたぞ」
「あぁ、確かそうだったな。それでアスターさんは前からそうすると聞いてたから後を受け継いでブライアン様を快く送り出し、ブライアン様はケセドニアを出たらしいんだが・・・それで街の入口辺りで様々な人達が集まった集団と共にどっかに去っていったそうだ」
「・・・その人達の特徴は?」
「ん~・・・強いて言うなら、ガジュマにクリティア族がいたとか言われてたな。あんまり他の種族って言うか、団体の中にいない種族がいるってんだからそこは話題になってたのは覚えてるよ」
(ガジュマにクリティア族っ・・・間違いない、あの人達よ・・・あのダイクロフトの・・・!)
それでリーガルについてを静かに問うティアに二人が答える中で出てきた団体についてを更に聞くと、人間以外の種族がいたという中身に確信を得た・・・リーガルと一緒にいたのはアドリビトムの者達だと。
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・・・一方時間は少し進んでグランコクマから船に乗ったティアは先程のやり取りについてを思い出しつつ、混乱をどうすることも出来ずにいた。
(・・・もしこれでキムラスカも駄目だってなったら、本格的に考えないといけない・・・もう一度過去に戻って手間を承知で今度こそ、今度こそ上手く行くように立ち振る舞うように動くことを・・・!)
だがそれでもまだ過去に戻れるという希望が手にあると、ティアはローレライから渡された珠を取り出しギュッと強く握り締める・・・使いたくないと思いつつも手にした保険だが、まず確実に使うことになるとどこかで感じながら・・・
・・・そんな風に一縷の希望と保険を抱いてグランコクマからケテルブルクを経由し、船でケセドニアまで戻ってきたティア。
(・・・船は少し待たないと出港しない・・・どうしようかしら、それまで・・・)
それでバチカルまでの船にすぐさま乗ろうと足を運んだティアだったが、船乗り場にいた人間からまだ少し時間が早いと言われて少し考え込む。流石に早くバチカルに行きたいとは言え、足が無ければどうしようもないために。
(まぁ仕方無いわね・・・少し街の方で時間を潰そうかしら・・・)
それで何も思い付くことはなくティアは街の方へと足を運ぶ。
「・・・ブライアン様がいなくなったんだよな、本当に・・・」
「でもアスターさんはそれを前から知ってていずれ離れることを聞かされてたってんだろ?だからこんな何もないように穏やかになってるって聞いたぜ」
「う~ん・・・俺としちゃブライアン様の方が良かったんだがな。手枷を付けてる所以外はアスターさんより親しみやすく感じたしよ」
(ブライアン?・・・それって確か前にはいなかったケセドニアの豪商の名前で、ダイクロフトの人達と懇意にしてたって・・・っ!?)
・・・そうして街中に来たティアは街中の一角にいた二人の男の会話が耳に入り、頭の中で誰かと思い出していく中でハッとした後にそちらへと勢いよく近付く。
「ちょっと!少しそのブライアンって人の事について聞かせてもらえないかしら!?」
「うわっと!」
「いきなりだな・・・何だ、ブライアン様について聞きたいことって?」
そして大きな声で二人に話しかけ、一人が驚きもう一人が落ち着きつつ詳しく言うように促す。
「・・・そのブライアンって人はいきなりいなくなったの?何の前触れもなく?」
「ん?・・・何の前触れもなくって言うか、俺が聞いた話だとローレライが音譜帯に昇った後にアスターさんに今の地位を退くって言ったって聞いたぞ」
「あぁ、確かそうだったな。それでアスターさんは前からそうすると聞いてたから後を受け継いでブライアン様を快く送り出し、ブライアン様はケセドニアを出たらしいんだが・・・それで街の入口辺りで様々な人達が集まった集団と共にどっかに去っていったそうだ」
「・・・その人達の特徴は?」
「ん~・・・強いて言うなら、ガジュマにクリティア族がいたとか言われてたな。あんまり他の種族って言うか、団体の中にいない種族がいるってんだからそこは話題になってたのは覚えてるよ」
(ガジュマにクリティア族っ・・・間違いない、あの人達よ・・・あのダイクロフトの・・・!)
それでリーガルについてを静かに問うティアに二人が答える中で出てきた団体についてを更に聞くと、人間以外の種族がいたという中身に確信を得た・・・リーガルと一緒にいたのはアドリビトムの者達だと。
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