「では明日にルークさんはルミナシアに戻るということでいいと思います。プラネットストームの停止に関しては恐らく両陛下に導師達は了承を出すでしょうし、早ければそのままラジエイトゲートに向かうことになると思いますからプラネットストームを止める際にルークさんがその場にいるのは危険・・・そうローレライから言ってもらえれば、場に来ない不自然さと離脱の時間の確保は出来るでしょう」
「あ～・・・ローレライ、聞いてたか？」
『うむ、時期が来れば我がアッシュに話しかけるようにする。それでアッシュもそうだが、ティアも場から外すことは出来るだろう。そなたが場にいないなら自分も行かないというような事にはせず、プラネットストームの停止という決定的な場面に立ち会わない事は無いだろうからな。だからルークはその際に戻るように動けるようにする。心配するな』
「・・・ローレライは大丈夫だって言ってるから、それで行くよ。ここまでお膳立てしてもらったし、俺もあんまり事を荒立てたくないしさ」
「では決まりですね」
それですずが明日の細かな動きについてを述べてルークがローレライに確認の声を向けると、頭の中で了承の声が返ってきた事に簡潔に周りにもその事を伝え決まりと周りの面々も頷く。
「では他の皆さんにも今の話を伝えに行きたいのですが、何か他にまだありますかルークさん？」
「ん～・・・とりあえずは、大丈夫だよ」
「あれ？よろしいのですか、ルーク様？髪の毛について頼むのは」
「髪の毛？」
そしてすずが話を切り上げようとした事にルークは話を終わらせようとするが、フレンが髪の毛のことについてを疑問に上げたことに周りの目もルークに何故と注目する。
「あ～、この体をラジエイトゲートで見てて覚えてたなら分かると思うけど髪の毛が結構中途半端な形で切れてるんだよ。自分でやったことじゃあるんだけどさ・・・だから髪の毛を整えれるなら誰かに頼めないかなってさっきフレンと話してたんだけど、話をしに行くんならあんまり頼まない方がいいかなってさ」
「そういうことですか」
「じゃあ私がルークの髪を整えるわ。すず達はルークの言ったように話をしに行っていいわよ」
「いいんですか？」
「えぇ、こういうことは慣れているから任せてもらってもいいわ」
「そうかい・・・んじゃ私らは戻るとしますか。ジュディスに任せても問題はなさそうだしさ」
ルークはそれで観念したよう髪の毛を切ってもらいたいという気持ちを持っていると明かし、ジュディスが立候補をして笑顔ですずに答えるとしいなが問題ないと判断して周りに声をかけ、ジュディスとルーク以外の面々も頷いて部屋を後にしていく。
「じゃあよろしくね、ルーク♪」
「・・・何か楽しそうだな、ジュディス」
「えぇ、こういった機会はあまりないもの♪とりあえずは髪の毛を元の状態に戻して椅子に座ってちょうだい♪」
「・・・分かったよ」
そして二人だけになっていつものジュディスよりやたら楽し気な様子にルークは何とも言えない感じになるが、揺るぐことなく楽しそうな様子に加えて体勢を整えるように言われて頷くしかなかった。変に逆らう意味も無かった為に。









・・・それで髪の毛を何もない状態に戻して椅子についたルークは、ジュディスの慣れた手さばきにより髪の毛を整えられていく。
「・・・本当に慣れてるって感じだな」
「えぇ、アドリビトムに来る前・・・もっと言うならユーリ達に会う前は自分で髪の毛を整えていたんだもの。これくらいは訳はないわ」
ルークはジュディスの手慣れた様子に素直に感嘆を浮かべ、そんなジュディスは柔らかい声と髪を撫でる手で答える。当然の事といった様子で。









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