決意と決別の意識の差
「でもそうなれば、出来るだけ早くバチカルから出た後ルミナシアに戻るというか姿を消した方がいいってことか・・・多分俺が近くにいる時間が長引けば長引くほど、危険度が増していくってことだろうし・・・」
「確かにそうなるだろうな。それにアッシュもそうだがやはり一番にティアがルークの行く先について、どうにかと食い下がってくるのは目に見えている。最低限自分の目に見える範囲にいろと言ったように話を吹っ掛けてくる姿がな」
「・・・となればどのような判断が下るかはキムラスカもそうですが、マルクトにダアトもまだ分かりませんがプラネットストームの停止についてはある程度話としてまとまっている以上、ルーク様は明日にダイクロフトに戻った際にそのままルミナシアに行かれる方がよろしいでしょう」
「そうなるか・・・」
ただそれで自分がいるべき時間について長くはいない方がいいのではと口にするルークに、ウィルとフレンも同じ意見の上に打開案を口にされた事に重く頷く。
「・・・ちなみに聞くけど、アッシュは父上達から反対された後にどういう反応だった?」
「心から納得はしていないようでしたが、お二人にそれでもと逆らうような事はなく一応は引き下がりました」
「でもどこからどう見たって不満タラタラな様子だったのは、隠しもしていなかったから見ていてすぐに分かったからねぇ・・・だから早くルミナシアに行った方がいいのは間違いないだろうね」
「あ~・・・やっぱそうなるか・・・」
それで一応とルークはアッシュの様子について見てきた二人に問いを向けるのだが、その答えに案の定と何とも言いがたそうに表情を歪める。
「・・・後ろ髪を引かれる思いとやらが何らかあるのは見ていて分かるが、もう頭ではどうすればいいのかは分かっているのだろう。ならさっさと明日になれば戻ると言えばいい。僕らや奴らに対する申し訳など気にすることなくな」
「リオン・・・」
「お前の考えていることくらい今の顔を見ていたらすぐに分かる。別れも何も告げることなく行ってしまって僕達にあいつらから面倒な事を言われる事を申し訳ないとでも思っているのだろうとな・・・だが一度お前は僕達に何も言わずに別れを告げた身だ。今回も同じようにしろ」
「それは分かってはいるんだけどな・・・」
「・・・理屈と言うか理由が欲しいのなら、僕達は納得済みだからそれでいいと思え。お前の為に動くこともそうだが、お前の手助けを出来ている分マシな状態・・・なのだとな・・・」
「え・・・?」
そこにリオンが口を出してきてルークは表情を明るく出来ずにいたが、リオンかららしくない言葉を言いにくそうに出てきたことに周りのフレン達も軽く驚いたような顔を浮かべる。
「・・・な、何を見ている?どうせ僕らしくないことを言ったとでも思っているんだろう・・・!」
「あ、あ~・・・正直に言えばな・・・でもそういったことを言ってくれるとは思えなかったから、嬉しくも感じてるかな・・・リオンからそんな風に言ってもらえるとは思ってなかったからさ」
「ふ、ふん!いいか勘違いするなよ!僕はお前がウジウジ考えてると思って他の奴らの気持ちを代返してやっただけだからな!」
「あぁ、悪かったリオン・・・おかげで俺の気持ちも少し軽くなったよ」
リオンも自分の発言がらしくないことに慌てて言い訳めいたような返しをするが、ルークはそんな姿にこそ笑顔を浮かべる。少なくともリオンなりに自分を気遣い、その結果としての発言なのだと理解した為に。
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「確かにそうなるだろうな。それにアッシュもそうだがやはり一番にティアがルークの行く先について、どうにかと食い下がってくるのは目に見えている。最低限自分の目に見える範囲にいろと言ったように話を吹っ掛けてくる姿がな」
「・・・となればどのような判断が下るかはキムラスカもそうですが、マルクトにダアトもまだ分かりませんがプラネットストームの停止についてはある程度話としてまとまっている以上、ルーク様は明日にダイクロフトに戻った際にそのままルミナシアに行かれる方がよろしいでしょう」
「そうなるか・・・」
ただそれで自分がいるべき時間について長くはいない方がいいのではと口にするルークに、ウィルとフレンも同じ意見の上に打開案を口にされた事に重く頷く。
「・・・ちなみに聞くけど、アッシュは父上達から反対された後にどういう反応だった?」
「心から納得はしていないようでしたが、お二人にそれでもと逆らうような事はなく一応は引き下がりました」
「でもどこからどう見たって不満タラタラな様子だったのは、隠しもしていなかったから見ていてすぐに分かったからねぇ・・・だから早くルミナシアに行った方がいいのは間違いないだろうね」
「あ~・・・やっぱそうなるか・・・」
それで一応とルークはアッシュの様子について見てきた二人に問いを向けるのだが、その答えに案の定と何とも言いがたそうに表情を歪める。
「・・・後ろ髪を引かれる思いとやらが何らかあるのは見ていて分かるが、もう頭ではどうすればいいのかは分かっているのだろう。ならさっさと明日になれば戻ると言えばいい。僕らや奴らに対する申し訳など気にすることなくな」
「リオン・・・」
「お前の考えていることくらい今の顔を見ていたらすぐに分かる。別れも何も告げることなく行ってしまって僕達にあいつらから面倒な事を言われる事を申し訳ないとでも思っているのだろうとな・・・だが一度お前は僕達に何も言わずに別れを告げた身だ。今回も同じようにしろ」
「それは分かってはいるんだけどな・・・」
「・・・理屈と言うか理由が欲しいのなら、僕達は納得済みだからそれでいいと思え。お前の為に動くこともそうだが、お前の手助けを出来ている分マシな状態・・・なのだとな・・・」
「え・・・?」
そこにリオンが口を出してきてルークは表情を明るく出来ずにいたが、リオンかららしくない言葉を言いにくそうに出てきたことに周りのフレン達も軽く驚いたような顔を浮かべる。
「・・・な、何を見ている?どうせ僕らしくないことを言ったとでも思っているんだろう・・・!」
「あ、あ~・・・正直に言えばな・・・でもそういったことを言ってくれるとは思えなかったから、嬉しくも感じてるかな・・・リオンからそんな風に言ってもらえるとは思ってなかったからさ」
「ふ、ふん!いいか勘違いするなよ!僕はお前がウジウジ考えてると思って他の奴らの気持ちを代返してやっただけだからな!」
「あぁ、悪かったリオン・・・おかげで俺の気持ちも少し軽くなったよ」
リオンも自分の発言がらしくないことに慌てて言い訳めいたような返しをするが、ルークはそんな姿にこそ笑顔を浮かべる。少なくともリオンなりに自分を気遣い、その結果としての発言なのだと理解した為に。
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