決意と決別の意識の差
・・・二人に多大な思いを向けられていることに気付かないまま、用意された部屋に戻ってきたルーク。
「・・・ん?フレン、どうしたんだ?お前がここにいるってこともそうだけど、何でミュウはいねぇんだ?」
「少し理由がありましてミュウには場を外してもらいました。そしてその理由に関してですが、すずにしいなが陛下達の会話を聞いてきた後の為です」
「えっ・・・ってことは今二人はその場に忍び込んでるのか?」
「はい。もしもアッシュ様が決まったこと以外について何か起こした時にはすぐに我々に伝えるようにするためにです。あの様子のアッシュ様では絶対に何もせず大丈夫だという保証も無かったので、一応確認と共にルーク様に報告をした方がいいということで・・・」
「あぁ・・・まぁ何と無く気持ちは分かるけどな、言いたいことは・・・」
部屋に入るとそこにいたのはフレンで、用向きを問うと何とも言いがたそうにアッシュの不信感を語る様子にルークも複雑そうに頷く。アッシュなら今まで散々言ってきたから大丈夫、そう言い切れない部分は確かに存在すると思ったが為に。
「・・・ちなみにですが、ルーク様は陛下達に気持ちはもうお伝えになられたのですか?」
「あぁ、これでもう後は時期を見てルミナシアにもう一度行くだけだ・・・この体にもう一度戻ったし、レプリカとして体を構成していた俺の音素は今夜にでもアッシュの中にローレライが戻すことになる・・・後は明日以降に機を見てルミナシアに戻るだけだけど、残る皆には後始末のような事をさせて本当に悪い気持ちになるな・・・」
「いえ、気になさらないでください。ルーク様がいる時間が長いとなればそれだけアッシュ様もそうですが、ティアにもまた接触されて揉める可能性が高くなっていきます。ましてやルミナシアに戻る際の姿を見られでもすれば、それこそ以降にどのような面倒が我々に降りかかるかは想像に難くはありません。ですので後の事は我々に任されて先にルミナシアにお戻りください。こちらも片付けるべきことが存在しますから、その為にもまだ残らないといけませんから」
「それでもだ・・・本当に悪いな」
「いえ・・・これ以上は止めましょう。このままだと互いに遠慮する形で話が進まなくなりますから・・・」
「そうだな・・・」
それで気まずげながらも話題を変えるフレンにルークも答えていくが、次第に謙遜しあうようなやり取りになってきたことにフレンからストップがかかり二人ともに一端落ち着くように少し息を整える。
「・・・それでは少し話題を変えるためにも気になった事をお聞きしたいのですが、その髪はカツラなのですか?一応ラジエイトゲートでの肉体については見てはいたんですが、髪の毛は確かに切れてたはずでは・・・」
「あぁ、カツラっちゃカツラかな。つっても実際にカツラを被ってるってより、ローレライが第七音素を集結させて俺の髪に付着させてるんだよ。普通の髪に見せるようにってためにな。ちなみに俺の意思で出し入れ自由だっていうから、こんな具合にっと・・・」
「っ・・・髪の毛が、無くなった・・・」
それで一息ついてフレンがルークの髪の毛について聞くと、若干苦笑い気味に髪の毛を触りながら意識をルークが集中すると髪の毛が光り、消えて無くなったことにフレンは驚きを浮かべる。
「驚いたか?コンタミネーション現象の応用で今のお前なら出し入れが自由に出来るって言われたから、そうしてんだ・・・まぁそれもオールドラントから出るまでなんだけどな、っと」
「あ・・・髪が戻った・・・」
「実際にカツラを被ってる訳じゃないし、髪の毛の部分に重さなんてあんまり無いから変に付け外しするよりずっと付けといた方がヘマする心配もないからな。だから普通に付けとく事にしてるんだよ。あんまり用がない限りはな」
「成程、そういうことですか」
ルークはどういうことかの理由についてを説明しつつ髪の毛を長い状態へと戻し、フレンもまた慎重なその言葉に納得をする。
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「・・・ん?フレン、どうしたんだ?お前がここにいるってこともそうだけど、何でミュウはいねぇんだ?」
「少し理由がありましてミュウには場を外してもらいました。そしてその理由に関してですが、すずにしいなが陛下達の会話を聞いてきた後の為です」
「えっ・・・ってことは今二人はその場に忍び込んでるのか?」
「はい。もしもアッシュ様が決まったこと以外について何か起こした時にはすぐに我々に伝えるようにするためにです。あの様子のアッシュ様では絶対に何もせず大丈夫だという保証も無かったので、一応確認と共にルーク様に報告をした方がいいということで・・・」
「あぁ・・・まぁ何と無く気持ちは分かるけどな、言いたいことは・・・」
部屋に入るとそこにいたのはフレンで、用向きを問うと何とも言いがたそうにアッシュの不信感を語る様子にルークも複雑そうに頷く。アッシュなら今まで散々言ってきたから大丈夫、そう言い切れない部分は確かに存在すると思ったが為に。
「・・・ちなみにですが、ルーク様は陛下達に気持ちはもうお伝えになられたのですか?」
「あぁ、これでもう後は時期を見てルミナシアにもう一度行くだけだ・・・この体にもう一度戻ったし、レプリカとして体を構成していた俺の音素は今夜にでもアッシュの中にローレライが戻すことになる・・・後は明日以降に機を見てルミナシアに戻るだけだけど、残る皆には後始末のような事をさせて本当に悪い気持ちになるな・・・」
「いえ、気になさらないでください。ルーク様がいる時間が長いとなればそれだけアッシュ様もそうですが、ティアにもまた接触されて揉める可能性が高くなっていきます。ましてやルミナシアに戻る際の姿を見られでもすれば、それこそ以降にどのような面倒が我々に降りかかるかは想像に難くはありません。ですので後の事は我々に任されて先にルミナシアにお戻りください。こちらも片付けるべきことが存在しますから、その為にもまだ残らないといけませんから」
「それでもだ・・・本当に悪いな」
「いえ・・・これ以上は止めましょう。このままだと互いに遠慮する形で話が進まなくなりますから・・・」
「そうだな・・・」
それで気まずげながらも話題を変えるフレンにルークも答えていくが、次第に謙遜しあうようなやり取りになってきたことにフレンからストップがかかり二人ともに一端落ち着くように少し息を整える。
「・・・それでは少し話題を変えるためにも気になった事をお聞きしたいのですが、その髪はカツラなのですか?一応ラジエイトゲートでの肉体については見てはいたんですが、髪の毛は確かに切れてたはずでは・・・」
「あぁ、カツラっちゃカツラかな。つっても実際にカツラを被ってるってより、ローレライが第七音素を集結させて俺の髪に付着させてるんだよ。普通の髪に見せるようにってためにな。ちなみに俺の意思で出し入れ自由だっていうから、こんな具合にっと・・・」
「っ・・・髪の毛が、無くなった・・・」
それで一息ついてフレンがルークの髪の毛について聞くと、若干苦笑い気味に髪の毛を触りながら意識をルークが集中すると髪の毛が光り、消えて無くなったことにフレンは驚きを浮かべる。
「驚いたか?コンタミネーション現象の応用で今のお前なら出し入れが自由に出来るって言われたから、そうしてんだ・・・まぁそれもオールドラントから出るまでなんだけどな、っと」
「あ・・・髪が戻った・・・」
「実際にカツラを被ってる訳じゃないし、髪の毛の部分に重さなんてあんまり無いから変に付け外しするよりずっと付けといた方がヘマする心配もないからな。だから普通に付けとく事にしてるんだよ。あんまり用がない限りはな」
「成程、そういうことですか」
ルークはどういうことかの理由についてを説明しつつ髪の毛を長い状態へと戻し、フレンもまた慎重なその言葉に納得をする。
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