いよいよの終幕への加速
「・・・さぁ、いよいよこの時が来た・・・キムラスカにマルクトにダアトにケセドニアと、正午を持って外殻大地降下の事は伝えられる手筈となっている。そしてそれから事実が伝えられるまでどれくらいで話が進むかは分からないが、おおよそ30分後を目安として外殻大地の降下に踏み切ることになるから・・・今からラジエイトゲートに降りて、その時が来るまで待つことになる。皆、準備はいいかな?」
「「「「・・・」」」」
「・・・反対はないようだね。ならラジエイトゲートに降りよう」
・・・装置の前で、一同の代表として話を進めるクレス。
そこで覚悟を問うように話を進めていくクレスに周囲の面々から反対といった声は出てこず、その様子にいよいよと声をかけ自らが先に装置の上に向かう。
(・・・気のせい、ではないわよね?何かアッシュにナタリアがやたらとルークの事を意識しているような・・・アッシュは分かるけれど、ナタリアはどうして・・・?)
そんな中でティアはルークに向けられるアッシュとナタリアの意味合いの違う二つの視線が何なのかと思うが、一同がどんどんと下に向かっているために下手に時間を取って会話をしようとすることも出来ずにその後に付いていく。
・・・それで一同はラジエイトゲートに降り立つのだが、既にアドリビトムの面々は最奥地まで既に踏破していて道もほぼ一本道故に迷うような要素などあるはずもない。その為、特に苦労や時間などかかることなくパッセージリングの操作盤の前へと一同は辿り着いた。
「・・・さて、正午には少し早い時間に着いたがこれくらいがちょうどいいだろう。それじゃあ・・・いいかな、二人とも?」
「あぁ、俺は問題ねぇよ」
「・・・俺もだ・・・!」
「え?・・・ちょ、ちょっと待って・・・いきなり何をしようと言うの・・・?」
そこでクレスが時間についてを切り出した上でルークとアッシュに話題を振り、二人は覚悟は出来たと前に出るのだがティアが一人訳が分からないと眉を寄せる。
「・・・簡単に言うと、今から二人の戦いが始まるんだよ。これからどう生きていくかに相手にどういった対応を求めるか、二人の命運を決めるための戦いをね」
「っ!?わ、私は聞いてないわそんなこと!?」
「聞いてない・・・そう言うのは貴女の都合ではあるけれど、少なからず感じてはいなかったのかしら?二人の因縁とも呼ぶべき関係が、全く何事もなくそのままはい終わり・・・だなんて展開が有り得ないということは」
「・・・っ!(・・・迂闊だったわ・・・ルークとアッシュの事を考えれば、特にアッシュの事を考えれば大人しく仲良くなんて有り得なかったのにその可能性を考えられなかったなんて・・・!)」
そこでクレスが二人が戦うことについてを口にするとティアは批難気味な声を向けるのだが、ジュディスから可能性について考えていなかったのかとばかりに言われてハッとする。アッシュの性格上、そういった事になるのは避けられない事という予想が立てられなかった事に。
「・・・そう、それで僕達から提案したんです。そうやってギスギスするようにしながら旅をするより、いっそ決着を着ける機会を設けてそこで全てを決めるべきではないか・・・と」
「・・・それで、二人が了承したというの・・・?」
「そういうことです」
「・・・っ!」
続いてヒューバートがそれを提案したのは自分達と言って二人が受けたからこその結果だと言い、ティアは思わず口元に手を当てた。
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「「「「・・・」」」」
「・・・反対はないようだね。ならラジエイトゲートに降りよう」
・・・装置の前で、一同の代表として話を進めるクレス。
そこで覚悟を問うように話を進めていくクレスに周囲の面々から反対といった声は出てこず、その様子にいよいよと声をかけ自らが先に装置の上に向かう。
(・・・気のせい、ではないわよね?何かアッシュにナタリアがやたらとルークの事を意識しているような・・・アッシュは分かるけれど、ナタリアはどうして・・・?)
そんな中でティアはルークに向けられるアッシュとナタリアの意味合いの違う二つの視線が何なのかと思うが、一同がどんどんと下に向かっているために下手に時間を取って会話をしようとすることも出来ずにその後に付いていく。
・・・それで一同はラジエイトゲートに降り立つのだが、既にアドリビトムの面々は最奥地まで既に踏破していて道もほぼ一本道故に迷うような要素などあるはずもない。その為、特に苦労や時間などかかることなくパッセージリングの操作盤の前へと一同は辿り着いた。
「・・・さて、正午には少し早い時間に着いたがこれくらいがちょうどいいだろう。それじゃあ・・・いいかな、二人とも?」
「あぁ、俺は問題ねぇよ」
「・・・俺もだ・・・!」
「え?・・・ちょ、ちょっと待って・・・いきなり何をしようと言うの・・・?」
そこでクレスが時間についてを切り出した上でルークとアッシュに話題を振り、二人は覚悟は出来たと前に出るのだがティアが一人訳が分からないと眉を寄せる。
「・・・簡単に言うと、今から二人の戦いが始まるんだよ。これからどう生きていくかに相手にどういった対応を求めるか、二人の命運を決めるための戦いをね」
「っ!?わ、私は聞いてないわそんなこと!?」
「聞いてない・・・そう言うのは貴女の都合ではあるけれど、少なからず感じてはいなかったのかしら?二人の因縁とも呼ぶべき関係が、全く何事もなくそのままはい終わり・・・だなんて展開が有り得ないということは」
「・・・っ!(・・・迂闊だったわ・・・ルークとアッシュの事を考えれば、特にアッシュの事を考えれば大人しく仲良くなんて有り得なかったのにその可能性を考えられなかったなんて・・・!)」
そこでクレスが二人が戦うことについてを口にするとティアは批難気味な声を向けるのだが、ジュディスから可能性について考えていなかったのかとばかりに言われてハッとする。アッシュの性格上、そういった事になるのは避けられない事という予想が立てられなかった事に。
「・・・そう、それで僕達から提案したんです。そうやってギスギスするようにしながら旅をするより、いっそ決着を着ける機会を設けてそこで全てを決めるべきではないか・・・と」
「・・・それで、二人が了承したというの・・・?」
「そういうことです」
「・・・っ!」
続いてヒューバートがそれを提案したのは自分達と言って二人が受けたからこその結果だと言い、ティアは思わず口元に手を当てた。
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