繋ぎ止めるべきモノ、断ち切るべきモノ
「それで何度もそんなことは許さないと言ったように言ったのはどういうことかしら?」
『・・・元々このような事になったのは違う世界のも含めて我であることに変わりはないのだが、本来やってはならぬことだ。だがそれでもルークを助けたいと思ったからこそ我は行動したのだが、それでも結果が上手くいかないから何度もやり直しをさせるようなつもりもなかったが・・・何よりルークがそれを良しとするような姿を我は想像していなかった』
「・・・そうね。彼の事だもの、自分の起こした行動にその責任から逃げるような考えは持たないでしょう・・・でもティアは違うでしょうね。少なくとも今の彼女は現状に不満しかない筈だから、もう一度過去に戻りたい。それも私達のいない過去に・・・そう思ってるでしょうね」
『一応、未来の時間軸からの我の言葉は聞いてはいるだろう・・・だが追い込まれたティアは最早そなたらがいようがいまいが過去に再び戻る事を選択しかねん、今を変えれるならとな。そしてそう考えているなら、我がどのような形ででも音譜帯に行ったことを確認したならどのような手段を用いてでも第七音素をかき集め、我を呼び寄せ過去に戻せと有無を言わさず言い付け・・・我が拒否する以前にヴァンのように我を取り込み、過去に戻らんとするだろう。そうなればもうティアを止められる者はいない上、そこにはもうそなたらはいない・・・そなたらがいるのはこの世界線だけに限った物、そういう風に処置をしなければそなたらをこちらに入れることは出来なかったからな』
そんな発言にジュディスがその真意を問うと、ルークとティアの考え方の違いについて述べた上でアドリビトムのメンバーが過去にはもういないからこそと話す。
・・・物事には何事にも代償がある。それはルークを求めてオールドラントに来たアドリビトムの面々も例外ではないし、来させたローレライもである。
それでこの場合何が代償なのかと言うと、今ここにいるオールドラントにしかアドリビトムのメンバーは存在出来ない・・・つまりはここから過去か未来に時間移動が出来たとしても、そこにはアドリビトムのメンバーもそうだが彼らが介入した事の形跡もない世界にしか行けないのだ。
これは一人だけならまだしも、異なる世界から異なる世界へと大量の人間を移らせる為には仕方ない事・・・と言うよりはそういったものになっていた。
この事に関しては時間に関係する存在ではないローレライでは真相を明かすことは出来ないと、追及することを諦めた。アドリビトムの面々も別にルークに関われるのなら、問題ではないと。
だがそうやってこの時間軸以外にアドリビトムのメンバーが存在していないことはつまり、ローレライが言ったようにティアが過去に戻ったとしてもそれを止めることや察することが出来ないということに繋がるのだ。
『・・・だからこそ我もティアに対応する手段を取るつもりではいる。その辺りについてはそれでどうにかなるとは思うが、出来ればそちらでもティアに対して何らかの対応を取ってほしい』
「それは時間があるから考えることは出来ると思うけれど、貴方がどのような手段を考えているのか・・・まずそれを聞かせてもらってからでいいかしら?そこを聞かないと私達もどうするかを決めようがないわ」
『そうだな・・・では話すとするが、無論ルーク達には他言無用で頼むぞ・・・』
その上で対策はすると言うローレライにジュディスは何なのかと聞くと、慎重でいて静かな声色でそれを話すと言葉にしていく・・・ティアをまた過去に戻さないための方法についてを・・・
手元に残せる物には限りがある
残したくない物を惜しむ事はない
何を選び、捨てるのか・・・答えは遠からず出てくる
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『・・・元々このような事になったのは違う世界のも含めて我であることに変わりはないのだが、本来やってはならぬことだ。だがそれでもルークを助けたいと思ったからこそ我は行動したのだが、それでも結果が上手くいかないから何度もやり直しをさせるようなつもりもなかったが・・・何よりルークがそれを良しとするような姿を我は想像していなかった』
「・・・そうね。彼の事だもの、自分の起こした行動にその責任から逃げるような考えは持たないでしょう・・・でもティアは違うでしょうね。少なくとも今の彼女は現状に不満しかない筈だから、もう一度過去に戻りたい。それも私達のいない過去に・・・そう思ってるでしょうね」
『一応、未来の時間軸からの我の言葉は聞いてはいるだろう・・・だが追い込まれたティアは最早そなたらがいようがいまいが過去に再び戻る事を選択しかねん、今を変えれるならとな。そしてそう考えているなら、我がどのような形ででも音譜帯に行ったことを確認したならどのような手段を用いてでも第七音素をかき集め、我を呼び寄せ過去に戻せと有無を言わさず言い付け・・・我が拒否する以前にヴァンのように我を取り込み、過去に戻らんとするだろう。そうなればもうティアを止められる者はいない上、そこにはもうそなたらはいない・・・そなたらがいるのはこの世界線だけに限った物、そういう風に処置をしなければそなたらをこちらに入れることは出来なかったからな』
そんな発言にジュディスがその真意を問うと、ルークとティアの考え方の違いについて述べた上でアドリビトムのメンバーが過去にはもういないからこそと話す。
・・・物事には何事にも代償がある。それはルークを求めてオールドラントに来たアドリビトムの面々も例外ではないし、来させたローレライもである。
それでこの場合何が代償なのかと言うと、今ここにいるオールドラントにしかアドリビトムのメンバーは存在出来ない・・・つまりはここから過去か未来に時間移動が出来たとしても、そこにはアドリビトムのメンバーもそうだが彼らが介入した事の形跡もない世界にしか行けないのだ。
これは一人だけならまだしも、異なる世界から異なる世界へと大量の人間を移らせる為には仕方ない事・・・と言うよりはそういったものになっていた。
この事に関しては時間に関係する存在ではないローレライでは真相を明かすことは出来ないと、追及することを諦めた。アドリビトムの面々も別にルークに関われるのなら、問題ではないと。
だがそうやってこの時間軸以外にアドリビトムのメンバーが存在していないことはつまり、ローレライが言ったようにティアが過去に戻ったとしてもそれを止めることや察することが出来ないということに繋がるのだ。
『・・・だからこそ我もティアに対応する手段を取るつもりではいる。その辺りについてはそれでどうにかなるとは思うが、出来ればそちらでもティアに対して何らかの対応を取ってほしい』
「それは時間があるから考えることは出来ると思うけれど、貴方がどのような手段を考えているのか・・・まずそれを聞かせてもらってからでいいかしら?そこを聞かないと私達もどうするかを決めようがないわ」
『そうだな・・・では話すとするが、無論ルーク達には他言無用で頼むぞ・・・』
その上で対策はすると言うローレライにジュディスは何なのかと聞くと、慎重でいて静かな声色でそれを話すと言葉にしていく・・・ティアをまた過去に戻さないための方法についてを・・・
手元に残せる物には限りがある
残したくない物を惜しむ事はない
何を選び、捨てるのか・・・答えは遠からず出てくる
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