繋ぎ止めるべきモノ、断ち切るべきモノ
「・・・それでは、アッシュさんの説得役はこちらに任せていただけるということでよろしいんですね?」
「あぁ、それでいい」
「分かりました。では少ししたらミュウをこちらに戻すようにしますので、それも含めてゆっくり休んでいてください。何か用があったりトラブルが起これば近くの部屋にいる人を呼んでいただければすぐに対応しますから」
「あぁ・・・後は頼む」
「はい、では僕達はこれで・・・」
それでヒューバートが後の段取りについて確認してきたためにルークが答えていき、その返事に納得してアドリビトムの面々は部屋を後にしていく。
「・・・後3日ちょいって所か、全部終わる時は・・・まだ油断しちゃならないってのは承知してるから、気を抜かずにいかないとな・・・!」
そして一人残ったルークは顔の前に上げた拳を握りながら気を引き締めねばならないと呟く、決して油断しないようにと意識を強め・・・
「・・・ルークさんの答えは固まっているとのことですが、どちらの方にしようと考えているか見当かもしくは予想はついていますか?」
「えぇ、おそらくではあるけれどこちらを選ぶであろうという予測はついているわ。ただその場合に厄介になるのは、間違いなく・・・ティアね」
「やはりそうなりますか・・・」
・・・それでアドリビトムの面々が場所移動して入った部屋の中、自身が出した質問の答えをジュディスから聞いてヒューバートは面倒そうに眼鏡に手を当て顔を隠すように漏らす。
「おそらくどっちかの選択に限らず、今までの事を考えればルークはティアが求めるような事をするような選択だけはしないだろう。今までの様子を見る限りでは最早ティアに対して不信感と言うより、警戒心が何よりもルークの中では強いのは地核に行くまでの様子から考えても明らかだ」
「そうだな。僕の提案に乗った時点でティアに対する印象が良くないのは確実だったが、あの時の意を決したような様子で突き放した姿を見て僕も感じた・・・どんな選択をするにしても、ティアの側にいてやるような事だけは選ばんだろうとな」
「・・・一緒にタルタロスに乗って二人のやり取りを見ていたウィル達はそう感じているという事か・・・」
そんな空気にウィルとリオンがティアをルークが選ぶ可能性は限り無く低いだろうと言い、ユージーンが一同の代表という形で話を受け止める。
「ルークからティアに関しての気持ちは心配はいらないでしょう・・・けれどティアからのルークに対する気持ち、いえ執着はむしろ深まっている一方としか思えないわ。もし仮にルークがどちらを選ぶにせよ二度と会えないと言うように言ったとしたら、それこそ前に言ったようルークを殺すか・・・もしくは、再度ローレライを頼って過去に戻る・・・なんてことを視野に入れかねないわ、ルークがもう二度と自分の前に現れないしルークの所には行けないと知ったらね」
「もう一度過去に戻るって・・・あぁ、まぁ何となく有り得そうな感じはするな。上手くいかないんならもう一回やればいいじゃないって、あのティアならやけっぱちになってな」
『・・・だがそんなことを何度も許すわけにはいかん』
「ニアタ・・・じゃなくてローレライか、その声?」
『あぁ、ニアタを経由して話を聞いていたがこの話には加わらねばならぬと思ったのでな。少々ニアタと話をして、体を借りさせてもらった。こういう時の為にわざわざこの体を造ったと言っていたからそれを有効活用するためにもな』
「そうなのか」
ジュディスはその流れを引き継ぎつつ話を進めユーリが過去に戻るという推測に疑問の声を挟むと、そこに現れたニアタだが声はローレライというチグハグな存在が現れるが訳を聞いて納得する。前からその事については皆知っているために。
.
「あぁ、それでいい」
「分かりました。では少ししたらミュウをこちらに戻すようにしますので、それも含めてゆっくり休んでいてください。何か用があったりトラブルが起これば近くの部屋にいる人を呼んでいただければすぐに対応しますから」
「あぁ・・・後は頼む」
「はい、では僕達はこれで・・・」
それでヒューバートが後の段取りについて確認してきたためにルークが答えていき、その返事に納得してアドリビトムの面々は部屋を後にしていく。
「・・・後3日ちょいって所か、全部終わる時は・・・まだ油断しちゃならないってのは承知してるから、気を抜かずにいかないとな・・・!」
そして一人残ったルークは顔の前に上げた拳を握りながら気を引き締めねばならないと呟く、決して油断しないようにと意識を強め・・・
「・・・ルークさんの答えは固まっているとのことですが、どちらの方にしようと考えているか見当かもしくは予想はついていますか?」
「えぇ、おそらくではあるけれどこちらを選ぶであろうという予測はついているわ。ただその場合に厄介になるのは、間違いなく・・・ティアね」
「やはりそうなりますか・・・」
・・・それでアドリビトムの面々が場所移動して入った部屋の中、自身が出した質問の答えをジュディスから聞いてヒューバートは面倒そうに眼鏡に手を当て顔を隠すように漏らす。
「おそらくどっちかの選択に限らず、今までの事を考えればルークはティアが求めるような事をするような選択だけはしないだろう。今までの様子を見る限りでは最早ティアに対して不信感と言うより、警戒心が何よりもルークの中では強いのは地核に行くまでの様子から考えても明らかだ」
「そうだな。僕の提案に乗った時点でティアに対する印象が良くないのは確実だったが、あの時の意を決したような様子で突き放した姿を見て僕も感じた・・・どんな選択をするにしても、ティアの側にいてやるような事だけは選ばんだろうとな」
「・・・一緒にタルタロスに乗って二人のやり取りを見ていたウィル達はそう感じているという事か・・・」
そんな空気にウィルとリオンがティアをルークが選ぶ可能性は限り無く低いだろうと言い、ユージーンが一同の代表という形で話を受け止める。
「ルークからティアに関しての気持ちは心配はいらないでしょう・・・けれどティアからのルークに対する気持ち、いえ執着はむしろ深まっている一方としか思えないわ。もし仮にルークがどちらを選ぶにせよ二度と会えないと言うように言ったとしたら、それこそ前に言ったようルークを殺すか・・・もしくは、再度ローレライを頼って過去に戻る・・・なんてことを視野に入れかねないわ、ルークがもう二度と自分の前に現れないしルークの所には行けないと知ったらね」
「もう一度過去に戻るって・・・あぁ、まぁ何となく有り得そうな感じはするな。上手くいかないんならもう一回やればいいじゃないって、あのティアならやけっぱちになってな」
『・・・だがそんなことを何度も許すわけにはいかん』
「ニアタ・・・じゃなくてローレライか、その声?」
『あぁ、ニアタを経由して話を聞いていたがこの話には加わらねばならぬと思ったのでな。少々ニアタと話をして、体を借りさせてもらった。こういう時の為にわざわざこの体を造ったと言っていたからそれを有効活用するためにもな』
「そうなのか」
ジュディスはその流れを引き継ぎつつ話を進めユーリが過去に戻るという推測に疑問の声を挟むと、そこに現れたニアタだが声はローレライというチグハグな存在が現れるが訳を聞いて納得する。前からその事については皆知っているために。
.