繋ぎ止めるべきモノ、断ち切るべきモノ
「しかしそうなると、3日後の外殻大地降下後にすぐ戦うことになりますが・・・大丈夫ですか、ルークさん?ルークさんの腕なら油断さえしなければ仕損じることはないと思いますが・・・」
「いや、それは別に問題はないとは俺も思うけど・・・むしろ問題なのはどこで勝負するかってのもそうだけど、出来れば勝負が済んだらそのままラジエイトゲートの俺の肉体の所に直行したいって気持ちがあるんだよ。流石にアッシュも二度も俺に負けたら知らねぇだとかやっぱりあんな話なしだ、なんて言わないとは思う。その為に今も訓練を必死にしてるんだし・・・ただそれでも、その勝負でキムラスカに戻るだとかナタリアのことについては説得は出来るとは目算はしても、ラジエイトゲートまで連れていくっていうと・・・何でそんなとこに行かなきゃならねぇんだってなりそうなんだよな、アッシュからしたらもう行く理由なんて無いんだし・・・」
「あぁ、成程・・・確かにアッシュの性格なら理由が無いんなら行かねぇって言いそうだよね・・・勝負がついたんなら、尚更テメェの言うことなんか聞けるかって不機嫌になりながら拒否するだろうしねぇ・・・」
そこにすずが最終確認と言った声を向けてきたが、ルークが不安げに口にした言葉にしいなを始めとして難しげに顔を歪める。仮に勝負の結果を受け入れさせたとしても、それ以上をアッシュに求めるのは難しいという事に。
「それで俺なりに考えてみたんだけど・・・その決着の場をどうするかに関して、皆の方からラジエイトゲートにするようにってアッシュに自然な流れで行えるようにしてくれないか?多分俺がラジエイトゲートでって言い出したって余程上手いこといかないと無理だと思うし、何より戦いが終わったらそのままって流れに若干無理はあっても出来ない訳じゃないと思うしさ」
「・・・まぁ確かにそれが一番自然な流れでいけるかもしれないけれど、そこから先・・・肝心の貴方はどうするかは決めたの?ルミナシアの貴方の肉体に入った後、このオールドラントに残るかそれともルミナシアに私達と戻るのかのどちらかを・・・」
「そこ、か・・・」
ルークはその中で自分の考えた段取りを延べ、ジュディスが賛同しつつも核心・・・選ばなければならない最後の選択についてを真剣に口にした事に、一気に視線が集中してルークも何とも言い難そうな複雑な表情を浮かべる。
「それで、どうするかもう考えてるかしら?」
「・・・・・・一応はもう、どうするかについての答えは俺の中で出してはいる。ただ一応、それに関してはアッシュとの決着が着いた上でどう話が進むか・・・その経過次第でどうなるか変わる所があるから、そこはまだ聞かないでくれ。大筋じゃもう答えは出してるから」
「結論が出てないから、先伸ばしにしている・・・という、訳では無さそうね」
「こっちも色々考えたんだ、俺がどうするべきかにどうしたいかを・・・そしてどういう風にしたいかって考えはもう出たからさ」
「それならいいわ、と言いたいけれど最後に一つ聞かせて・・・その大筋の考えというのは、ライマを一人で何も誰にも言わずに出ていったような考えではないわよね?」
「いや、ジュディス・・・何かその笑顔怖いし、違うから・・・まぁ俺としちゃそんなつもりはないけど、それでも選ばなきゃならないものがあってどっちを選んで選ばなかった方とどう向き合って終わらせるか・・・どっちを選んでもこんな俺を惜しんでくれる人がいるかもしれないって思うと、選択したくない事じゃあった。けどそういった事も考えてどういう選択をするか、どっちを選ぶか・・・それはもう決めたし、一人でどうにかとかそういったものじゃないのは確かだからそこは答えはまだ返せないけど、今はそう俺が考えてるって納得してほしいんだ」
「そう・・・そういうことなら分かったわ。貴方が選択したことを私も信じさせてもらうから」
それで再度真意を問い掛けるジュディスにルークは途中の笑顔に圧されつつも、自身の中の考えを正直でいて真っ向から明かしていったことに周りの面々も含め納得させる。今はまだ言わないとしつつも、真剣に答えを出したという空気を感じさせた為に。
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「いや、それは別に問題はないとは俺も思うけど・・・むしろ問題なのはどこで勝負するかってのもそうだけど、出来れば勝負が済んだらそのままラジエイトゲートの俺の肉体の所に直行したいって気持ちがあるんだよ。流石にアッシュも二度も俺に負けたら知らねぇだとかやっぱりあんな話なしだ、なんて言わないとは思う。その為に今も訓練を必死にしてるんだし・・・ただそれでも、その勝負でキムラスカに戻るだとかナタリアのことについては説得は出来るとは目算はしても、ラジエイトゲートまで連れていくっていうと・・・何でそんなとこに行かなきゃならねぇんだってなりそうなんだよな、アッシュからしたらもう行く理由なんて無いんだし・・・」
「あぁ、成程・・・確かにアッシュの性格なら理由が無いんなら行かねぇって言いそうだよね・・・勝負がついたんなら、尚更テメェの言うことなんか聞けるかって不機嫌になりながら拒否するだろうしねぇ・・・」
そこにすずが最終確認と言った声を向けてきたが、ルークが不安げに口にした言葉にしいなを始めとして難しげに顔を歪める。仮に勝負の結果を受け入れさせたとしても、それ以上をアッシュに求めるのは難しいという事に。
「それで俺なりに考えてみたんだけど・・・その決着の場をどうするかに関して、皆の方からラジエイトゲートにするようにってアッシュに自然な流れで行えるようにしてくれないか?多分俺がラジエイトゲートでって言い出したって余程上手いこといかないと無理だと思うし、何より戦いが終わったらそのままって流れに若干無理はあっても出来ない訳じゃないと思うしさ」
「・・・まぁ確かにそれが一番自然な流れでいけるかもしれないけれど、そこから先・・・肝心の貴方はどうするかは決めたの?ルミナシアの貴方の肉体に入った後、このオールドラントに残るかそれともルミナシアに私達と戻るのかのどちらかを・・・」
「そこ、か・・・」
ルークはその中で自分の考えた段取りを延べ、ジュディスが賛同しつつも核心・・・選ばなければならない最後の選択についてを真剣に口にした事に、一気に視線が集中してルークも何とも言い難そうな複雑な表情を浮かべる。
「それで、どうするかもう考えてるかしら?」
「・・・・・・一応はもう、どうするかについての答えは俺の中で出してはいる。ただ一応、それに関してはアッシュとの決着が着いた上でどう話が進むか・・・その経過次第でどうなるか変わる所があるから、そこはまだ聞かないでくれ。大筋じゃもう答えは出してるから」
「結論が出てないから、先伸ばしにしている・・・という、訳では無さそうね」
「こっちも色々考えたんだ、俺がどうするべきかにどうしたいかを・・・そしてどういう風にしたいかって考えはもう出たからさ」
「それならいいわ、と言いたいけれど最後に一つ聞かせて・・・その大筋の考えというのは、ライマを一人で何も誰にも言わずに出ていったような考えではないわよね?」
「いや、ジュディス・・・何かその笑顔怖いし、違うから・・・まぁ俺としちゃそんなつもりはないけど、それでも選ばなきゃならないものがあってどっちを選んで選ばなかった方とどう向き合って終わらせるか・・・どっちを選んでもこんな俺を惜しんでくれる人がいるかもしれないって思うと、選択したくない事じゃあった。けどそういった事も考えてどういう選択をするか、どっちを選ぶか・・・それはもう決めたし、一人でどうにかとかそういったものじゃないのは確かだからそこは答えはまだ返せないけど、今はそう俺が考えてるって納得してほしいんだ」
「そう・・・そういうことなら分かったわ。貴方が選択したことを私も信じさせてもらうから」
それで再度真意を問い掛けるジュディスにルークは途中の笑顔に圧されつつも、自身の中の考えを正直でいて真っ向から明かしていったことに周りの面々も含め納得させる。今はまだ言わないとしつつも、真剣に答えを出したという空気を感じさせた為に。
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