繋ぎ止めるべきモノ、断ち切るべきモノ
「・・・どうなんだ?その反応を見る限りじゃ俺に対して後ろめたい事でもあんのか?もしかしてよ・・・」
「っ!それはないわ!」
「だったら何で俺にばっかりやたらとこだわる?何で俺にそれが言えねぇんだよ?」
「それは・・・それは・・・っ!」
その様子にルークが強い疑いの目を向けたことにティアは即座に否定を返すが、更なる追求に必死に我慢するように歯を食い縛る。正直に言えないが言いたいその気持ちを抑えるように。
(・・・多分ティアの性格からして理由は言いたくても言えないから、言わないって我慢してはいるんだろうな・・・気持ちとしちゃならもう言わなくていいってそのまま終わらせたいけど、リオンの考え通りにちゃんとしないとリオンにも悪いし、中途半端なのは却って俺にとってもティアにとっても逆効果になるだろうしな・・・!)
一方でルークは内心でティアの状態について分析をしつつ、こう言うようにと進言をもらったリオンに対する気持ちもあり手加減はしないと決意を固める。
「・・・理由が言えねぇってんなら、三日前に言ったような事を聞く前にまずはその理由を言え。そこをすっ飛ばして聞きたいことだけ聞こうってんなら最低限の質問にも答えねぇぞ。正直に質問に答えたら妙な事になった、なんて事になるのも有り得そうだとしか思えねぇしよ」
「っ!・・・そんなに、私の事を信用出来ないっていうの・・・ルーク・・・!?」
(っ、なんかやべぇ、けどここで引くな・・・引いたらよりやばくなる、それは間違いない・・・なら・・・!)
ルークはそのまま拒絶の意志を強く込めて返すが、泣きそうでいてそれでいて憎しみや怒りといった負の念が入り交じったティアの危うさを存分に感じる表情に一瞬怯みかけた。が、すぐにルークは気を引き締め直す。
「・・・お前を信用しろっつーんならその材料を見せろっつってんのに、それすらしねぇ奴の事なんか信用出来るかよ」
「っ!!」
‘ダッ!・・・バタンッ!’
「・・・あ~・・・やっぱこうなったか・・・」
そして表面上全く怯まないといったように強気に返すルークにティアは一気にカッとなったよう入口へと走り、ブリッジを飛び出していった姿を見て半ば素の様子混じりに頭をかく。ティアが場を離れるのは予測出来ていた事だと。
「あら?やっぱりと言ったような様子だったけれど、貴方こうなると予測して敢えてあぁ言ったのかしら?」
「・・・リオンから言われたんだよ、こう言ってみろってな。別に俺一人で考えてあぁした訳じゃねぇ」
「そうなの、リオン?」
「僕が起きた時にルークがティアが残りの時間の内に来るんかどうかで悩んでいるようだったのでな。だったら真意を図るついでにあぁ言ったらどうだと言ったんだ。そうすれば少なくともここで残りの時間の中でいい質問が浮かばなくとも、無理矢理にでも突っ込んで来るような事態は避けられると思ってな」
「成程・・・それでルークが納得したのは、ティアがあぁいった反応を起こすと思ったからかしら?詳しく追求したらあぁなると」
「・・・まぁ正直、な」
ジュディスがその反応についてをリオンも交えてルークに聞き、ルークは何とも言い難そうに頭をかきながら答える。
「リオンからはあいつの真意を図る事も少なからず出来るみたいに言われたけど、あいつの性格を考えりゃ言いたくないことに言えないことは言わないようにするってのは分かってたし、あぁやって追求したら居づらくなるだろうとも予想はついちゃいた」
「だからあぁやって逃げる事も有り得たと見てたようだけれど、リオンの言ったように彼女の意図は図れたかしら?」
「・・・正直に言うなら、俺にこだわる理由があるくらいしか分からねぇ。いや、それが確実だって事が分かったくらいか・・・」
それでリオンからの話についてを説明した上での行動とルークは言い、ジュディスからの問いに複雑そうに意味深に返す。
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「っ!それはないわ!」
「だったら何で俺にばっかりやたらとこだわる?何で俺にそれが言えねぇんだよ?」
「それは・・・それは・・・っ!」
その様子にルークが強い疑いの目を向けたことにティアは即座に否定を返すが、更なる追求に必死に我慢するように歯を食い縛る。正直に言えないが言いたいその気持ちを抑えるように。
(・・・多分ティアの性格からして理由は言いたくても言えないから、言わないって我慢してはいるんだろうな・・・気持ちとしちゃならもう言わなくていいってそのまま終わらせたいけど、リオンの考え通りにちゃんとしないとリオンにも悪いし、中途半端なのは却って俺にとってもティアにとっても逆効果になるだろうしな・・・!)
一方でルークは内心でティアの状態について分析をしつつ、こう言うようにと進言をもらったリオンに対する気持ちもあり手加減はしないと決意を固める。
「・・・理由が言えねぇってんなら、三日前に言ったような事を聞く前にまずはその理由を言え。そこをすっ飛ばして聞きたいことだけ聞こうってんなら最低限の質問にも答えねぇぞ。正直に質問に答えたら妙な事になった、なんて事になるのも有り得そうだとしか思えねぇしよ」
「っ!・・・そんなに、私の事を信用出来ないっていうの・・・ルーク・・・!?」
(っ、なんかやべぇ、けどここで引くな・・・引いたらよりやばくなる、それは間違いない・・・なら・・・!)
ルークはそのまま拒絶の意志を強く込めて返すが、泣きそうでいてそれでいて憎しみや怒りといった負の念が入り交じったティアの危うさを存分に感じる表情に一瞬怯みかけた。が、すぐにルークは気を引き締め直す。
「・・・お前を信用しろっつーんならその材料を見せろっつってんのに、それすらしねぇ奴の事なんか信用出来るかよ」
「っ!!」
‘ダッ!・・・バタンッ!’
「・・・あ~・・・やっぱこうなったか・・・」
そして表面上全く怯まないといったように強気に返すルークにティアは一気にカッとなったよう入口へと走り、ブリッジを飛び出していった姿を見て半ば素の様子混じりに頭をかく。ティアが場を離れるのは予測出来ていた事だと。
「あら?やっぱりと言ったような様子だったけれど、貴方こうなると予測して敢えてあぁ言ったのかしら?」
「・・・リオンから言われたんだよ、こう言ってみろってな。別に俺一人で考えてあぁした訳じゃねぇ」
「そうなの、リオン?」
「僕が起きた時にルークがティアが残りの時間の内に来るんかどうかで悩んでいるようだったのでな。だったら真意を図るついでにあぁ言ったらどうだと言ったんだ。そうすれば少なくともここで残りの時間の中でいい質問が浮かばなくとも、無理矢理にでも突っ込んで来るような事態は避けられると思ってな」
「成程・・・それでルークが納得したのは、ティアがあぁいった反応を起こすと思ったからかしら?詳しく追求したらあぁなると」
「・・・まぁ正直、な」
ジュディスがその反応についてをリオンも交えてルークに聞き、ルークは何とも言い難そうに頭をかきながら答える。
「リオンからはあいつの真意を図る事も少なからず出来るみたいに言われたけど、あいつの性格を考えりゃ言いたくないことに言えないことは言わないようにするってのは分かってたし、あぁやって追求したら居づらくなるだろうとも予想はついちゃいた」
「だからあぁやって逃げる事も有り得たと見てたようだけれど、リオンの言ったように彼女の意図は図れたかしら?」
「・・・正直に言うなら、俺にこだわる理由があるくらいしか分からねぇ。いや、それが確実だって事が分かったくらいか・・・」
それでリオンからの話についてを説明した上での行動とルークは言い、ジュディスからの問いに複雑そうに意味深に返す。
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