前と違う結末への序曲

(早速のジュディスの言葉でここで今話すことになったけど・・・これからどうなるんだろう、話の内容も含めてのこの5日間・・・)
それで当のルークは何とも言い難い複雑な気持ちを抱いていた。これからどうなるのか、それが全く予想が出来ないという事を感じていた為に・・・

















































・・・そして5日が過ぎ、ダイクロフトに各地に散った面々が集まりタルタロスに乗った面々が戻ってくるのを待つ体勢に入っていた。



「・・・おっ?待ってたのか、お前ら?」
「えぇ、貴方達が戻ってこなければ成功とは言えませんからね・・・それで、どうだったのですか?」
「あぁ、大丈夫だとよ。これで外殻大地を魔界に降ろすことは出来るんだと」
「そうですか、それは良かった」
・・・それで装置から出てきたルークにジェイドが経過について聞いてきた為、成功と告げると微笑を浮かべるが、すぐに表情を元に戻す。
「時に・・・ティアとの話し合いはどうなりましたか?」
「あ~・・・今すぐ話をする前に下の奴らが全員来るのを見届けてからでいいか?ちょっとそうした方が説明しやすいしよ・・・」
「・・・まぁいいでしょう。それなら待ちますよ」
そして口に出されたティアとの話についてだがルークが何とも言い難そうな様子で後にと言った事に、ならと待つと返す。全員が戻ってくるのを。



・・・それで数分後、続々とタルタロス組の人員がダイクロフトに戻り最後にティアを残すのみといった状態となった。
「「「「・・・っ!?」」」」
そしてティアもようやく戻ってきたのだが、その姿を見てタルタロス組以外は大小の差はあれども驚きを浮かべた・・・そのティアの姿は今までにない程に影が落ちていて、話し掛けることすら躊躇われる程の重い空気が滲んでいた為に。
「・・・あー、とりあえずティア。お前ちょっと休憩してこい。流石にちょっと見てられねぇし、少しは気を落ち着けてこい」
「・・・分かったわ、前に使ってた部屋に行くから・・・」
ルークは頭をかき仕方無いといったように休憩を勧めると、ティアは力なく頷いた後にフラフラとまるで幽鬼かと見間違えるほどの様子で場を後にしていく。
「・・・一体ティアに何があったんですか?」
「・・・とりあえずこの5日間で何が起きたのかについて話すわ」
それでティアがいなくなったのを見届けてから真剣に何事かと問うジェイドに、ルークは多少疲れたようになりながらも話すと返す。



(どうして・・・どうしてなの、一体どういうことなの・・・!?)
・・・それでティアは部屋に入ってベッドに腰掛けるなり、形振り構わず頭を抱えた。
(どうして・・・ローレライはあそこで現れなかったのよ・・・前は私の体を借りて現れたというのに、今回はそんな兆候すら無かったのは何で・・・!?)
何故ここまでティアが追い込まれているのか・・・それはローレライが今回は地核で現れなかったからである・・・















変わるからこそ違う道筋に辿り着かんとする



変化に気付けねば動くことすら出来ない



この行き違いがどうなるか、結末は近い・・・



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