前と違う結末への序曲
「それで、あんたはどう考えてんだジェイド?こっちが正直に答えたんだ。あんたも答えてくれよ」
「私も概ね貴殿方と同じような物ですよ。ルークの腕とアッシュの腕は一朝一夕に覆す事が出来る程、小差ではありません。ですがアッシュはそれを認めず、ただ強くなってルークとの差を覆そうとしている・・・何故そこまでルークに対して下になりたくないとこだわるのか、私には分からない心境ですよ。例え自分が被験者だからなどというプライドがあるとは言ってもね」
「成程ねぇ」
ユーリはそこで反対にジェイドへと問い掛けると、同じと言いつつも盛大な呆れを含む返しにそれを平然と受け止める。
「と言うことは、ジェイドさんはアッシュさんの事に関して積極的に関わる気は無いんですか?」
「関わる理由もありませんし、関わろうとしたところでルーク絡みでアッシュが私の言葉を聞くような人物ではないのはこの旅で十分に分かっています。ですからやるなら勝手にやればいいと思ってます。私に迷惑がかからない程度にね」
「ジェイドさんらしいですね、本当に・・・」
アニーは更にアッシュに対しての考えについて問いかけをし、冷静か薄情か判断に難しい事を平然と口にするジェイドに実感が多大にこもった声を漏らす。
「まぁ話はそのくらいにして、僕が案内するから彼らの方に向かわないかい?ナタリアに協力を頼むにも早い方がいいだろうしね」
「・・・そうだな。んじゃ案内頼むわ。それで直接ベルケンドに向かうから、少し待っといてくれ」
「えぇ、分かりました」
そこにクレスが空気を読んでか先を促した事にユーリはすぐに頷き、ジェイドも特に反対せずに三人はシェリダンの外へと向かう。
「・・・で、実際アッシュとナタリアの様子はどうなんだ?」
「さっき話した通りさ。まぁジェイドさんはルークとの決着をアッシュがつけるために腕を磨こうとしてるとは知らないからだろうけれど、多分アッシュがルークと戦う時が近いとは感じてはいるだろうね」
「ジェイドさんならそれくらいは察してるでしょうね。アッシュさんの態度から」
・・・シェリダンの外に出て、アッシュの元に向かう三人。そこでアッシュ達についての会話を行っていた。
「まぁここにティアがいないだけまだマシって所か?多分あいつがいたらアッシュの様子はどういうことだってなって、絶対に理由を聞くって言って聞かなかっただろうしな」
「それでアッシュが怒って追い返すのは間違いなさそうだけど・・・ティアはジェイドさんみたいに二人が対決するつもりがあると予想すると思うかな?」
「・・・正直、私は微妙な所だと思います・・・アッシュさんの事だから単に意地でルークさんに張り合うために動いていると考える可能性があると思いますが、ならそれで何も気付かないかと言われると私は自信をもって言えませんし・・・」
「・・・まぁ冷静さの欠片もないとは言え、流石に頭空っぽで何も考えて無いわけでもないだろうしな・・・」
続けてユーリが話題をティアの方へと広げ、クレスにアニーとその考えを聞いて頭をかく。アニーの答えた中身については確かにユーリ自身、どう判断していいか悩む物な為に。
「まぁ今はティアはいないんだし、その時期ももうすぐって所だから気にしない方がいいさ。勘づかれるような事があってもアッシュの性格と考え方からすると、ティアじゃなくても言葉じゃ止まりそうに無いだろうしね」
「・・・ま、そうだな。ここまでくりゃ後は流れに任せりゃ自然とどうにかなるだろ。ティアが止めようとしたってどうにかなるもんじゃないか」
クレスはそんな不安は必要ないんじゃないかとその根拠を語り、ユーリもその中身に納得する。アッシュの事はティアでは止められない・・・そう感じた事で。
.
「私も概ね貴殿方と同じような物ですよ。ルークの腕とアッシュの腕は一朝一夕に覆す事が出来る程、小差ではありません。ですがアッシュはそれを認めず、ただ強くなってルークとの差を覆そうとしている・・・何故そこまでルークに対して下になりたくないとこだわるのか、私には分からない心境ですよ。例え自分が被験者だからなどというプライドがあるとは言ってもね」
「成程ねぇ」
ユーリはそこで反対にジェイドへと問い掛けると、同じと言いつつも盛大な呆れを含む返しにそれを平然と受け止める。
「と言うことは、ジェイドさんはアッシュさんの事に関して積極的に関わる気は無いんですか?」
「関わる理由もありませんし、関わろうとしたところでルーク絡みでアッシュが私の言葉を聞くような人物ではないのはこの旅で十分に分かっています。ですからやるなら勝手にやればいいと思ってます。私に迷惑がかからない程度にね」
「ジェイドさんらしいですね、本当に・・・」
アニーは更にアッシュに対しての考えについて問いかけをし、冷静か薄情か判断に難しい事を平然と口にするジェイドに実感が多大にこもった声を漏らす。
「まぁ話はそのくらいにして、僕が案内するから彼らの方に向かわないかい?ナタリアに協力を頼むにも早い方がいいだろうしね」
「・・・そうだな。んじゃ案内頼むわ。それで直接ベルケンドに向かうから、少し待っといてくれ」
「えぇ、分かりました」
そこにクレスが空気を読んでか先を促した事にユーリはすぐに頷き、ジェイドも特に反対せずに三人はシェリダンの外へと向かう。
「・・・で、実際アッシュとナタリアの様子はどうなんだ?」
「さっき話した通りさ。まぁジェイドさんはルークとの決着をアッシュがつけるために腕を磨こうとしてるとは知らないからだろうけれど、多分アッシュがルークと戦う時が近いとは感じてはいるだろうね」
「ジェイドさんならそれくらいは察してるでしょうね。アッシュさんの態度から」
・・・シェリダンの外に出て、アッシュの元に向かう三人。そこでアッシュ達についての会話を行っていた。
「まぁここにティアがいないだけまだマシって所か?多分あいつがいたらアッシュの様子はどういうことだってなって、絶対に理由を聞くって言って聞かなかっただろうしな」
「それでアッシュが怒って追い返すのは間違いなさそうだけど・・・ティアはジェイドさんみたいに二人が対決するつもりがあると予想すると思うかな?」
「・・・正直、私は微妙な所だと思います・・・アッシュさんの事だから単に意地でルークさんに張り合うために動いていると考える可能性があると思いますが、ならそれで何も気付かないかと言われると私は自信をもって言えませんし・・・」
「・・・まぁ冷静さの欠片もないとは言え、流石に頭空っぽで何も考えて無いわけでもないだろうしな・・・」
続けてユーリが話題をティアの方へと広げ、クレスにアニーとその考えを聞いて頭をかく。アニーの答えた中身については確かにユーリ自身、どう判断していいか悩む物な為に。
「まぁ今はティアはいないんだし、その時期ももうすぐって所だから気にしない方がいいさ。勘づかれるような事があってもアッシュの性格と考え方からすると、ティアじゃなくても言葉じゃ止まりそうに無いだろうしね」
「・・・ま、そうだな。ここまでくりゃ後は流れに任せりゃ自然とどうにかなるだろ。ティアが止めようとしたってどうにかなるもんじゃないか」
クレスはそんな不安は必要ないんじゃないかとその根拠を語り、ユーリもその中身に納得する。アッシュの事はティアでは止められない・・・そう感じた事で。
.