前と違う結末への序曲
・・・そんな風に憤りをティアが盛大に感じている中、残ったタルタロス組へと場面は移る。
「・・・って訳だ。どうするかって目処がついたらすぐにバチカルとグランコクマにダアトと向かうようにするから、終わったら報告してくれ。装置のある場所に向かうからよ」
「分かりました。と言っても少しベルケンドまで連れていっていただけませんか?シェリダンの方々には協力をしていただけるとは言っていただけたのですが、そのシェリダンの方々の話を聞く限りではベルケンドの方々の協力があればより確実に研究が成功するとの事で、出来るならすぐにこちらに来ていただけるようにしていただきたいのですよ」
「ま、そういうことならすぐに装置を使うがナタリアはどこにいるんだ?あいつがいた方が説得がしやすいと思うが・・・」
・・・場所はシェリダンの集会場。
そこでユーリと話すジェイドはベルケンドに装置で行くことを望み、ユーリは了承をしつつも場にナタリアがいないことに探すように視線を向けながらどこかと問う。
「彼女でしたら今はシェリダンの外にいますよ。アッシュの様子を見守る形でね」
「アッシュ?・・・そう言えばあいつもここにはいないな・・・」
ジェイドはその声に答え、ユーリは名前の出た二人だけがいないことに気付いた。他の面々は確かにこの場にいると。
「つーか何をしてんだ、あの二人は?今来たばっかの俺達にはそう聞いただけじゃ何が何だかよくわからないんだけどよ・・・」
「話をロクに聞けてはいないけど、ナタリアから聞いた話も併せて考えるとアッシュの行動はルークに対しての対抗意識の現れで剣の腕を磨いているのではないか・・・と私達の中で話になったわ」
「ジュディ・・・ってことは少なくともアッシュが外で修行をしてるのは間違いないって事か?」
「えぇ、ナタリアから話を聞く限りは」
ユーリは何故二人がいないかを聞くと、その問いに答えたのはジュディスで修行と返ってくる。
「そのナタリアの話ではかなり鬼気迫る様子で剣を振るっていて、私達も一度様子を見に行った時には相当な剣幕で追い返されたわ。ただそれでもナタリアを追い返さない辺りはやはり彼は彼女に対してだけは甘いわね」
「ま、あいつらしいが・・・そんなになってる理由ってのが、ルークへの対抗意識ってことか」
「えぇ、だって彼がそうまでしてと言うか今更剣の腕を上げようとする理由なんてルーク以外にないもの。それも謡将相手にあんな戦いを見せられた後じゃあ尚更、ね・・・」
「・・・成程、確かに納得は出来るな。アッシュの性格を考えりゃな」
その上でアッシュの状態及び行動理由の推察を意味深な間も含めて語るジュディスに、ユーリもまた独特の空気を持って返す。
「・・・納得していただいたならいいのですが、この事態に関して貴方にアニーはどう考えますか?」
「・・・何で俺達に聞くんだ、ジェイド?」
「いえ、参考までに聞いておきたいのですよ。ジュディス達にも今の推測を聞いた上で意見をお聞きしたのですが、貴殿方の考えがジュディス達と一致するのかどうかをね」
「・・・ま、ほっといていいんじゃないのか?俺も一度手合わせをしたが、そんな程度の修行でルークに勝てるほど実力が近いなんてとても思えないしな。と言うか、アッシュが口で止めて止まるとも思わないしよ」
「私もそう思います。正直に言うならアッシュさんにそうしないでほしいという気持ちはありますが、下手に止めようとしてもそれこそ私達の言葉で止まってくれるとも思えませんから・・・ならいっそ、ルークさんと戦うことでアッシュさんが玉砕した方がまだいいんじゃないかと」
「貴女らしくない言葉が出ましたね、アニー・・・ですが概ねジュディス達と同じということですか」
そんな空気を読んでか読まずかジェイドはユーリとアニーの二人にどういう考えなのかを聞き、二人が似たような考えを抱いていることを聞いて納得する。意見違いはないのだと。
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「・・・って訳だ。どうするかって目処がついたらすぐにバチカルとグランコクマにダアトと向かうようにするから、終わったら報告してくれ。装置のある場所に向かうからよ」
「分かりました。と言っても少しベルケンドまで連れていっていただけませんか?シェリダンの方々には協力をしていただけるとは言っていただけたのですが、そのシェリダンの方々の話を聞く限りではベルケンドの方々の協力があればより確実に研究が成功するとの事で、出来るならすぐにこちらに来ていただけるようにしていただきたいのですよ」
「ま、そういうことならすぐに装置を使うがナタリアはどこにいるんだ?あいつがいた方が説得がしやすいと思うが・・・」
・・・場所はシェリダンの集会場。
そこでユーリと話すジェイドはベルケンドに装置で行くことを望み、ユーリは了承をしつつも場にナタリアがいないことに探すように視線を向けながらどこかと問う。
「彼女でしたら今はシェリダンの外にいますよ。アッシュの様子を見守る形でね」
「アッシュ?・・・そう言えばあいつもここにはいないな・・・」
ジェイドはその声に答え、ユーリは名前の出た二人だけがいないことに気付いた。他の面々は確かにこの場にいると。
「つーか何をしてんだ、あの二人は?今来たばっかの俺達にはそう聞いただけじゃ何が何だかよくわからないんだけどよ・・・」
「話をロクに聞けてはいないけど、ナタリアから聞いた話も併せて考えるとアッシュの行動はルークに対しての対抗意識の現れで剣の腕を磨いているのではないか・・・と私達の中で話になったわ」
「ジュディ・・・ってことは少なくともアッシュが外で修行をしてるのは間違いないって事か?」
「えぇ、ナタリアから話を聞く限りは」
ユーリは何故二人がいないかを聞くと、その問いに答えたのはジュディスで修行と返ってくる。
「そのナタリアの話ではかなり鬼気迫る様子で剣を振るっていて、私達も一度様子を見に行った時には相当な剣幕で追い返されたわ。ただそれでもナタリアを追い返さない辺りはやはり彼は彼女に対してだけは甘いわね」
「ま、あいつらしいが・・・そんなになってる理由ってのが、ルークへの対抗意識ってことか」
「えぇ、だって彼がそうまでしてと言うか今更剣の腕を上げようとする理由なんてルーク以外にないもの。それも謡将相手にあんな戦いを見せられた後じゃあ尚更、ね・・・」
「・・・成程、確かに納得は出来るな。アッシュの性格を考えりゃな」
その上でアッシュの状態及び行動理由の推察を意味深な間も含めて語るジュディスに、ユーリもまた独特の空気を持って返す。
「・・・納得していただいたならいいのですが、この事態に関して貴方にアニーはどう考えますか?」
「・・・何で俺達に聞くんだ、ジェイド?」
「いえ、参考までに聞いておきたいのですよ。ジュディス達にも今の推測を聞いた上で意見をお聞きしたのですが、貴殿方の考えがジュディス達と一致するのかどうかをね」
「・・・ま、ほっといていいんじゃないのか?俺も一度手合わせをしたが、そんな程度の修行でルークに勝てるほど実力が近いなんてとても思えないしな。と言うか、アッシュが口で止めて止まるとも思わないしよ」
「私もそう思います。正直に言うならアッシュさんにそうしないでほしいという気持ちはありますが、下手に止めようとしてもそれこそ私達の言葉で止まってくれるとも思えませんから・・・ならいっそ、ルークさんと戦うことでアッシュさんが玉砕した方がまだいいんじゃないかと」
「貴女らしくない言葉が出ましたね、アニー・・・ですが概ねジュディス達と同じということですか」
そんな空気を読んでか読まずかジェイドはユーリとアニーの二人にどういう考えなのかを聞き、二人が似たような考えを抱いていることを聞いて納得する。意見違いはないのだと。
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