順調、そして焦燥
『・・・とりあえず我から言えることはここまでだ。今すぐそなたの答えを聞くのは流石に急ぎすぎである上、まだどうするかに関して考える時間はある。もう一度そなたがここに来る時か、または早く決まった場合はニアタにどうするかについて結論を話してくれ。それで出た結論を我らは尊重しよう』
「ただ、自分が我慢すれば全部うまくまとまるなんて考えるなよ・・・お前自身が選んだ選択で色々狭まった物があんのも事実だが、だからと言ってお前が抱え込まなきゃならない理由なんて無いし俺らも手伝えることは手伝うからよ」
「・・・あぁ、分かった。しばらく色々考える、俺がどうしたいかについてはさ」
それでローレライが一先ず話をまとめるように声を上げてユーリも乗っかるように自分達の気持ちを口にし、ルークは確かに頷き返す・・・自分がどうするのか、最終的にそれを決めなきゃならない時が近いと理解を示し。
『それでは済まないが、そろそろ上に戻ってほしい。まだ多少は時間はあるかもしれぬが、早目に戻らねばチーグルの幼子がそなたらが戻らぬことを不安に思いここまで降りてくると言い出しかねない事も有り得るだろうからな』
「あっ、もうそんな時間か・・・じゃあ最後に一つ聞くけど、俺がどういう選択をするにしてもその体を俺に戻した後はローレライは音譜帯に戻れるのか?俺やアッシュの力が無くてもさ」
『それは問題ない。あくまでそなたらのどちらかの助けが必要だったのは地核から身動きが出来なかった為、誰かの手が無ければ脱出が無理だったからだ。だが今はこうして地上にまで出れてこれているから音譜帯には自力で戻れる。そなたが残らねば音譜帯まで上がれぬなどという事態にはならぬから安心してもらっていい』
「そうか・・・」
そしてそろそろ戻るようにしなければと言うローレライに音譜帯に戻ることについてどうかをルークが聞くと、大丈夫と根拠と共に返ってきた返事に安心したよう漏らす。
『では聞きたいことは他にあるか?』
「・・・いや、とりあえずは大丈夫だ。ありがとうローレライ、またここに来る時には俺も覚悟を決めるよ・・・全部終わったら、どうするかを」
『うむ・・・ではまた会おう』
更に再度問い掛けを向けたローレライにルークは首を横に振ってから決意を表情に灯し、別れの言葉を交わしてユーリ達と共に場を後にして行く。どういう結論を出すかはまだ決めてないにしても、確実に結論は出すと決意を露にした形で。
『・・・行ったか』
・・・それでルーク達の姿が見えなくなったのを皮切りに、ローレライは緊迫して引き締めていた空気を一気に緩める。
『後はアドリビトムの者達がルークの安穏についてどうするべきかを示してくれるであろう。そして・・・ティアについてもな』
そのまま一人言葉を紡いでいくローレライは、ルークの時と一転してティアの事になった瞬間声を低く落とした。
『今のティアを何も対策も取らず放っておき、ルークがティア達の元を離れるという選択をしたとしたなら・・・ティアが取れる行動に、取りたい行動と言うものは必然的に限られてくる。そしてその中でも最も最悪な選択は・・・全てが終わった後に無事に逃げ切れるように音譜帯にまで昇ったとしても、どのような手段を持ってしてでも我を大譜歌で呼び戻し再度過去に戻らんとすることだ』
そしてローレライはティアに対する危惧を口にする。結果に納得出来ずもう一度自分を使役せんと動く可能性についてを。
.
「ただ、自分が我慢すれば全部うまくまとまるなんて考えるなよ・・・お前自身が選んだ選択で色々狭まった物があんのも事実だが、だからと言ってお前が抱え込まなきゃならない理由なんて無いし俺らも手伝えることは手伝うからよ」
「・・・あぁ、分かった。しばらく色々考える、俺がどうしたいかについてはさ」
それでローレライが一先ず話をまとめるように声を上げてユーリも乗っかるように自分達の気持ちを口にし、ルークは確かに頷き返す・・・自分がどうするのか、最終的にそれを決めなきゃならない時が近いと理解を示し。
『それでは済まないが、そろそろ上に戻ってほしい。まだ多少は時間はあるかもしれぬが、早目に戻らねばチーグルの幼子がそなたらが戻らぬことを不安に思いここまで降りてくると言い出しかねない事も有り得るだろうからな』
「あっ、もうそんな時間か・・・じゃあ最後に一つ聞くけど、俺がどういう選択をするにしてもその体を俺に戻した後はローレライは音譜帯に戻れるのか?俺やアッシュの力が無くてもさ」
『それは問題ない。あくまでそなたらのどちらかの助けが必要だったのは地核から身動きが出来なかった為、誰かの手が無ければ脱出が無理だったからだ。だが今はこうして地上にまで出れてこれているから音譜帯には自力で戻れる。そなたが残らねば音譜帯まで上がれぬなどという事態にはならぬから安心してもらっていい』
「そうか・・・」
そしてそろそろ戻るようにしなければと言うローレライに音譜帯に戻ることについてどうかをルークが聞くと、大丈夫と根拠と共に返ってきた返事に安心したよう漏らす。
『では聞きたいことは他にあるか?』
「・・・いや、とりあえずは大丈夫だ。ありがとうローレライ、またここに来る時には俺も覚悟を決めるよ・・・全部終わったら、どうするかを」
『うむ・・・ではまた会おう』
更に再度問い掛けを向けたローレライにルークは首を横に振ってから決意を表情に灯し、別れの言葉を交わしてユーリ達と共に場を後にして行く。どういう結論を出すかはまだ決めてないにしても、確実に結論は出すと決意を露にした形で。
『・・・行ったか』
・・・それでルーク達の姿が見えなくなったのを皮切りに、ローレライは緊迫して引き締めていた空気を一気に緩める。
『後はアドリビトムの者達がルークの安穏についてどうするべきかを示してくれるであろう。そして・・・ティアについてもな』
そのまま一人言葉を紡いでいくローレライは、ルークの時と一転してティアの事になった瞬間声を低く落とした。
『今のティアを何も対策も取らず放っておき、ルークがティア達の元を離れるという選択をしたとしたなら・・・ティアが取れる行動に、取りたい行動と言うものは必然的に限られてくる。そしてその中でも最も最悪な選択は・・・全てが終わった後に無事に逃げ切れるように音譜帯にまで昇ったとしても、どのような手段を持ってしてでも我を大譜歌で呼び戻し再度過去に戻らんとすることだ』
そしてローレライはティアに対する危惧を口にする。結果に納得出来ずもう一度自分を使役せんと動く可能性についてを。
.