避けえぬモノと向き合い越える
(あれはっ、ルークの奥義!?今のルークには私の教えなんてないから、超振動はおろか第七音素の制御すらロクに出来ないはず・・・これで確定よ・・・あのルークは昔のルークとは絶対に違う・・・!)
・・・両手を前に出し、集めた第七音素を超振動の光へと変化させ敵を攻撃するルークの奥義レディアント・ハウル。だがかつてルークが第七音素の制御の仕方をティアから教わるまでは、使える筈もなかった技である。
そんな技が堂々と何の教えもなく目の前で放たれた事に驚愕すると同時に、ティアは確信する。ルークが以前のままのルークでないということを。
‘ズザザッ!’
「ぐぁっ・・・!」
「(流石に師匠だな、まだ持ちこたえてるなんて・・・でもここまで来れば、もう終わりだ)」
それでレディアント・ハウルの光に覆われ地面に仰向けに倒れるよう吹き飛ばされたヴァンだが、まだ意識を失わず苦悶の声を上げている事にルークはむしろ当然とばかりに改めて剣を手に取り、歩を進めようとする。
「おっと、とどめは待った」
「・・・は?」
だが横からユーリがルークの前に入り制止をかけてきたことに、緊迫感を保てずにたまらずキョトンとなってしまった。
「ま、お前のやろうとしてることの気持ちは分かる。実際ここで終わらせちまった方が後腐れが無いだろうしな。けど六神将も含めて今ならちゃんと法ってやつで裁ける状況で、アリエッタを除いてもう捕まってる状態だ」
「・・・確かに他の六神将は捕縛されてるな・・・それで師匠も倒れたから、捕縛しようってことか」
「そういうことだ」
「すみません、ルーク様・・・ですが今この機会を逃せば、もうそのような機会は訪れませんのでここは・・・」
「・・・チッ、しゃあねぇな・・・どうやら師匠ももう動けねぇみたいだしよ・・・その代わり、そういうんなら捕縛はお前らでやれよ」
「はい、分かりました」
(・・・これでいいのかな、一先ずは・・・前は師匠を倒すしかない状況で二回とも捕まえる事が出来ない状況だったからどうにもならなかったけど、モースもいないしユリアシティを始めとした預言保守派も師匠達を助けに動くとも思えないし大丈夫かな)
それでユーリが間に入ったのはヴァンの捕縛をしたいからと言い、ルークは辺りを見渡しアリエッタ以外が縄目を受けている光景に納得してフレンが切実に願い出る様子に、内心これでいいと考えつつ普段の態度らしく了承を返す。
「あ・・・あの・・・」
「あ・・・そうか、コイツが残ってたんだよな・・・おい、どうすんだよこいつは?」
「・・・僕がお話します。ルークは休んでいてください。流石に疲れたでしょうしアリエッタなら分かってくれますから」
「・・・なら頼むわ、確かに俺も疲れたしよ(変に俺が何か言うよりイオンに任せる方がアリエッタも言うこと聞くだろうしな)」
そんな時に奥からおずおずとアリエッタがどうしていいかといったように姿を見せた事にルークは頭をかくが、イオンが自分がと切り出した事に任せると内心そうする方がいいと思いつつ任せるとする。
(ふぅ、これで後は・・・)
「ルーク!貴方、なんであの力を隠していたの!」
「うわ・・・んだよ・・・(そうだった・・・戦いに集中してて忘れてたよ、本気を出してしまったって事を・・・)」
そして一息つくかと思っていたルークだったが、すかさずすさまじい剣幕で歩み寄ってきたティアの声にげんなりしながら思い出す。本気を出した姿を見られていたという事実を
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・・・両手を前に出し、集めた第七音素を超振動の光へと変化させ敵を攻撃するルークの奥義レディアント・ハウル。だがかつてルークが第七音素の制御の仕方をティアから教わるまでは、使える筈もなかった技である。
そんな技が堂々と何の教えもなく目の前で放たれた事に驚愕すると同時に、ティアは確信する。ルークが以前のままのルークでないということを。
‘ズザザッ!’
「ぐぁっ・・・!」
「(流石に師匠だな、まだ持ちこたえてるなんて・・・でもここまで来れば、もう終わりだ)」
それでレディアント・ハウルの光に覆われ地面に仰向けに倒れるよう吹き飛ばされたヴァンだが、まだ意識を失わず苦悶の声を上げている事にルークはむしろ当然とばかりに改めて剣を手に取り、歩を進めようとする。
「おっと、とどめは待った」
「・・・は?」
だが横からユーリがルークの前に入り制止をかけてきたことに、緊迫感を保てずにたまらずキョトンとなってしまった。
「ま、お前のやろうとしてることの気持ちは分かる。実際ここで終わらせちまった方が後腐れが無いだろうしな。けど六神将も含めて今ならちゃんと法ってやつで裁ける状況で、アリエッタを除いてもう捕まってる状態だ」
「・・・確かに他の六神将は捕縛されてるな・・・それで師匠も倒れたから、捕縛しようってことか」
「そういうことだ」
「すみません、ルーク様・・・ですが今この機会を逃せば、もうそのような機会は訪れませんのでここは・・・」
「・・・チッ、しゃあねぇな・・・どうやら師匠ももう動けねぇみたいだしよ・・・その代わり、そういうんなら捕縛はお前らでやれよ」
「はい、分かりました」
(・・・これでいいのかな、一先ずは・・・前は師匠を倒すしかない状況で二回とも捕まえる事が出来ない状況だったからどうにもならなかったけど、モースもいないしユリアシティを始めとした預言保守派も師匠達を助けに動くとも思えないし大丈夫かな)
それでユーリが間に入ったのはヴァンの捕縛をしたいからと言い、ルークは辺りを見渡しアリエッタ以外が縄目を受けている光景に納得してフレンが切実に願い出る様子に、内心これでいいと考えつつ普段の態度らしく了承を返す。
「あ・・・あの・・・」
「あ・・・そうか、コイツが残ってたんだよな・・・おい、どうすんだよこいつは?」
「・・・僕がお話します。ルークは休んでいてください。流石に疲れたでしょうしアリエッタなら分かってくれますから」
「・・・なら頼むわ、確かに俺も疲れたしよ(変に俺が何か言うよりイオンに任せる方がアリエッタも言うこと聞くだろうしな)」
そんな時に奥からおずおずとアリエッタがどうしていいかといったように姿を見せた事にルークは頭をかくが、イオンが自分がと切り出した事に任せると内心そうする方がいいと思いつつ任せるとする。
(ふぅ、これで後は・・・)
「ルーク!貴方、なんであの力を隠していたの!」
「うわ・・・んだよ・・・(そうだった・・・戦いに集中してて忘れてたよ、本気を出してしまったって事を・・・)」
そして一息つくかと思っていたルークだったが、すかさずすさまじい剣幕で歩み寄ってきたティアの声にげんなりしながら思い出す。本気を出した姿を見られていたという事実を
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