避けえぬモノと向き合い越える
(ここはギアを上げるか?・・・いや、それは無しだ。多分上げたら俺がアッシュに息を合わせるのが不自然になるし、流石に俺の様子が不自然だってアッシュも気付くはず・・・ならまだしばらくはこのまま通すしかないか・・・じっくり行けば今なら問題なく勝てるし・・・!)
ルークは瞬時に自分がどうするべきかと考えるが、焦る必要はないとそのまま戦うことにする。失敗をしない為にもと。
・・・ルーク自身、自分の実力はいかな物かをティアと違って正確に理解している。その上で早く事を済ませることが出来るならそれでいいとも考えはするが、だからと言って状況を判断してこれが最善だと談じたなら別に全力を尽くさなくてもいいと思っている。
事実、今のルークが全力を出せばヴァンと互角以上に戦えるだろう。アッシュの力もあるために。しかし本気を出せばアッシュを始めとして怪しまれる可能性があることから、優勢に戦えている状況もあって是が非でも本気で戦う気にはならなかった。
・・・別にルークには自身の手で絶対にヴァンを倒したいという想いはない。確かに倒さなければならないとは考えてはいるが前にアブソーブゲートとエルドラントの二回戦っていること、そして決着をつけていることからこだわりに関しては薄くなっている。今は危険性についてを承知の上で倒さなければいけない、と思っている程度だ。ルークとしてはティア達やアドリビトムの面々が致命的な事さえされなければ、別に誰がヴァンを倒しても構わないとすら思っている。
そんなある意味で割り切った考えを持っているルークだからこそ、今のやり方でイケると感じて戦っている・・・
(・・・ラルゴが倒される前から少しずつ、兄さんをルークとアッシュが押してる・・・あのアニーって子の力もあるのかもしれないけど、本当に二人で兄さんを押さえ込めて戦えてるなんて・・・)
・・・一方、完璧に戦いに戻るタイミングを逃して立ち往生するのみとなっていたティアは目の前の光景を改めて異常と感じていた。二人の力でヴァンと戦えてることに。
(・・・思えば、ダイクロフトの事を除いたら大佐達は変わってはいなかったけどルークはチョコチョコと前とは変わっていた気がする・・・前のように進んでいないこともあるとは思うけど、大佐達はそんなことなかったし・・・)
そこでティアは今までの事を思い出し、ルークの以前との違いについてを改めて感じて思い出す。小さなことと気に止めなかったことが、今となって疑問として溢れ出す形で。
(・・・周りを見ても、この戦いが終わるのも時間の問題になってきてる・・・この戦いが終わったらルークに何故そこまで戦えるのか聞かないと・・・!)
そしてティアは決意を決める、ルークに追求をする決意を固く・・・ただそんな風に揺るがないといったようにティアが思っていても、端から見たら戦いに参戦せず見ているだけのティア本人が見たなら情けないと言える物だった。
・・・そんなティアはさておき戦いはまた進んでいくのだが、状況としてはそんな影響など特に感じないとばかりに事態は進んでいった。ディストにリグレットにシンク、この三人も時間の差はあれアドリビトムの面々達との戦いに破れると言った形でだ。
そして最後に残ったのはやはりと言うべきか、ルーク達が戦うヴァンであった。
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ルークは瞬時に自分がどうするべきかと考えるが、焦る必要はないとそのまま戦うことにする。失敗をしない為にもと。
・・・ルーク自身、自分の実力はいかな物かをティアと違って正確に理解している。その上で早く事を済ませることが出来るならそれでいいとも考えはするが、だからと言って状況を判断してこれが最善だと談じたなら別に全力を尽くさなくてもいいと思っている。
事実、今のルークが全力を出せばヴァンと互角以上に戦えるだろう。アッシュの力もあるために。しかし本気を出せばアッシュを始めとして怪しまれる可能性があることから、優勢に戦えている状況もあって是が非でも本気で戦う気にはならなかった。
・・・別にルークには自身の手で絶対にヴァンを倒したいという想いはない。確かに倒さなければならないとは考えてはいるが前にアブソーブゲートとエルドラントの二回戦っていること、そして決着をつけていることからこだわりに関しては薄くなっている。今は危険性についてを承知の上で倒さなければいけない、と思っている程度だ。ルークとしてはティア達やアドリビトムの面々が致命的な事さえされなければ、別に誰がヴァンを倒しても構わないとすら思っている。
そんなある意味で割り切った考えを持っているルークだからこそ、今のやり方でイケると感じて戦っている・・・
(・・・ラルゴが倒される前から少しずつ、兄さんをルークとアッシュが押してる・・・あのアニーって子の力もあるのかもしれないけど、本当に二人で兄さんを押さえ込めて戦えてるなんて・・・)
・・・一方、完璧に戦いに戻るタイミングを逃して立ち往生するのみとなっていたティアは目の前の光景を改めて異常と感じていた。二人の力でヴァンと戦えてることに。
(・・・思えば、ダイクロフトの事を除いたら大佐達は変わってはいなかったけどルークはチョコチョコと前とは変わっていた気がする・・・前のように進んでいないこともあるとは思うけど、大佐達はそんなことなかったし・・・)
そこでティアは今までの事を思い出し、ルークの以前との違いについてを改めて感じて思い出す。小さなことと気に止めなかったことが、今となって疑問として溢れ出す形で。
(・・・周りを見ても、この戦いが終わるのも時間の問題になってきてる・・・この戦いが終わったらルークに何故そこまで戦えるのか聞かないと・・・!)
そしてティアは決意を決める、ルークに追求をする決意を固く・・・ただそんな風に揺るがないといったようにティアが思っていても、端から見たら戦いに参戦せず見ているだけのティア本人が見たなら情けないと言える物だった。
・・・そんなティアはさておき戦いはまた進んでいくのだが、状況としてはそんな影響など特に感じないとばかりに事態は進んでいった。ディストにリグレットにシンク、この三人も時間の差はあれアドリビトムの面々達との戦いに破れると言った形でだ。
そして最後に残ったのはやはりと言うべきか、ルーク達が戦うヴァンであった。
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